big cat diary 8-3

タムは、一頭の子どもを喪い、二頭の子どもとはぐれたまま。
カメラマン兼コメンテイターのサイモンは、心配で泣きそうになっている。


チーターのハニーの子どもたちは、どうやら、三頭とも雄らしい。
元気一杯、ママの顔に飛びついたり、尻尾をかじったりしている。
なかなかにやんちゃ者。
この子達が大きくなったら、あの無頼漢のような雄のチーター三頭になるんだろうなぁ。
可愛いのは、今だけ。。。。


豹のベラは、相変わらず、神出鬼没。
ビッグキャット3種の中で、ついつい、弱者のチーターに肩入れしてしまうが、
やはり、一番美しいのは豹だ。
豹柄は、思わず見惚れてしまうほど、美しいし、
ぽちゃっとした前足も可愛い。
なんと言っても、?マークのようにしなやかな尻尾がいい。
樹上で昼寝をしているところなんて、猫のようだ。


豹の子ども達は、猫の仔のように、みゃあみゃあ鳴いて、遊び回る。
鳥や蝶を追いかけ、断崖絶壁をよじ登り、自分の身長の倍くらいは軽々と飛び上がる。


  猫というのは、助走なしで、身長というか、後ろ足で立って、
  前足を伸ばしたのを身長とすると(1m20cmくらい)、
  軽く2倍は、ジャンプできる。
  前足から頭の天辺が身長だとすると、5〜6倍はある。
  しかも、着地点が自分の体の幅くらいの狭いところでも、潜り抜ける。

  以前に飼っていた猫が、物置からベランダに飛び移るのを
  日課にしていたが、
  一度だけ、着地に失敗したのを見たことがある。
  ベランダの柵に頭を打って、そのまま地上に落下した。
  一部始終を目撃していた私は、
  地面で猫が伸びていると思って、
  慌てて庭に出たが、
  すでに姿はなし。
  とうに二階に戻って、ベッドの上でゆったりと寛いでいた。


豹は、猫よりもずっとでかいが、しなやかさも優雅さも、猫のようだ。
チーターはほっそりしていて(筋肉質だが)、犬っぽいし、
ライオンはでか過ぎて、不器用に見える(破壊力はあるが)。
もっとも、豹の鳴き声は、「がぉー」という感じで、立派な猛獣だ。