ライオンについて

ビッグキャットの10年ライオンは、湿地の群れの歴史だった。


スカーと相棒    ビービーはスカーの子ども
 ↓
シンバと相棒
 ↓
ノッチと相棒


どうやら、ビービーが駝鳥の卵を喰っていたのは、
シーズン6だったようだ。
だから、シンバの仔のはず。
群れに戻れたとしても、
すぐにシンバからノッチへの代替わりだったはずだから、
子どもは殺されたのではないかと思う。


しかし、アニマルベイビーズで、
ビービーの子どもは、ノッチの子どもになっていて、
ノッチの群れに無事に戻っていた????
違うライオンのことかも知れないが、
個体の識別ができないので、判らない。


ところで、ライオンは、35種類のネコ科動物の中で、
唯一、群れで生息する。
群れの主体は雌で、母系家族である。
雌達は共同で子育てをする。
他の雌の仔に授乳もする。
狩りも雌が共同で行う。
獲物は皆で分け合う。


獲物が少ないと、
群れの中で、小さなグループに分かれるらしい。
雄は、用心棒代として、優先的に獲物を食べる権利を主張する。
実際は、狩りが成功したのを知ると、
雄が駆け寄って来て、皆を蹴散らし、獲物を独り占めする。
自分の子どもを傷付けたりはしないが、獲物に寄せ付けない。
雄の子どもが大きくなると、邪険にして追い出す。
但し、その頃には、自分も他の雄に乗っ取られて、追い出されてしまう。


ネコ科の動物は、お互いに舐め合うので、仲がよいように見えるが、
実際は、なかなかシビアな関係だ。
雄は、力のある時にだけ、群れを支配できる。
いくら強くても、雌の協力がないと、群れを維持できない。
食べ物が少ないと、雌が分けてくれないことまであるらしい。


群れの乗っ取りは、大抵、仔殺しから始まる。
子どもを喪うと、雌は、数日で発情期に入る。
しかし、雄が群れを護れるという保障ができるまで、
3ヶ月位妊娠しないらしい。
交尾は、1時間に2回のペースで、3〜4日続く。
150回くらい交尾しないと、子どもが生まれない。
しかも、1歳まで育つ仔ライオンは、10%程度。
統計上、1500回交尾しないと、跡継ぎは育たない。


ライオンの縄張り争いは、なかなか熾烈だ。
雄同士の対決はもちろん、雌や、子どもも、余所者は容赦しない。
他の捕食動物に対しても同様。


獲物の奪い合いもすさまじい。
ライオンは、巨体に物を言わせて、他の捕食動物の獲物を横取りする。
しかも、群れだから、大抵の動物は、獲物を譲って、逃げ出す。
百獣の王というのは、ジャングル大帝とは違って、暴君だ。