南紀パス。

南紀パス¥6000。
オーシャンアローに乗れる!
のはいいけれど、どこに行ったらいいか?
熊野古道は興味があっても、体力がついていかない。
やっぱ、温泉。
ということで、ネットで検索していたら、忘帰洞が出てきた。
うん十年前に聞いたことがある。
洞窟温泉の写真にも記憶がある。
という訳で、勝浦に行くことにした。


宿は、今回は楽天トラベルでを予約。
海が見える部屋、かけ流し温泉めぐり&ウォーキングプラン¥8400
南紀パスを購入、新大阪07:35発オーシャンアロー1号で、新宮までの指定を取る。
生憎窓側ではない。


新大阪駅で、カフェラテ¥410と、かに飯弁当¥850を購入。
天王寺で隣席の人が乗り込んできたが、和歌山までは平穏だった。
おばはん二人組がかしましいのは、仕方がない。
が、和歌山で8人組が乗り込んできたら、喧しいのなんのって、
騒音度がほかの車両と違う!
大阪のおっちゃんのでかい声というのは、ほんと迷惑。
展望ルームも、家族連れがやってきたので、居心地が悪く、
違う車両の乗客のいない座席に避難した。
窓側の一人席で、景色も堪能できるのだが、海原を見ていたら、
睡魔に襲われ、熟睡してしまった。


新宮11:49着。
バスも乗れるのだが、本宮までは30分くらいかかるらしい。
今回は温泉をメインにしたので、新宮付近の散策だけにする。


観光案内所で、地図を貰う。
係りの人が親切で、目的地を言うと解説してくれる。
「神倉神社には、こう行って、538段の石段が・・・」
無理!
「すいません、こっちにします」
という訳で、熊野速玉大社へ。


途中に新宮城跡があるけど、これも階段なので、下から見上げただけ。
とりあえず、参道を通り、お参りをする。
大抵、ご挨拶だけで、願い事はしない。
けど、お守りは買う。
石の干支の勾玉と、ぼけ防止のお守りを買う。
代金とは言わない。ご祈祷料だったかな?
宝物殿を拝観し、一応、神倉神社へ向かってみる。
千穂ヶ峰遊歩道なるウォーキングコースがあるらしいが、勿論、無理。
普通の道路を歩いて行く。
一応、山裾に近いところを歩いてみる。
20分ほどで神倉神社に到達するが、見上げるような石段は、やっぱ無理。
登れたとしても、降りて来られない。
入り口でご挨拶だけさせて貰う。


14:26発のスーパーくろしおまで時間があるので、昼食をとることにする。
が、新宮市は静かな街という印象で、人通りもあまりなく、
商店も、飲食店も開いているのか不明、という感じだった。
よくよく見れば、営業中と掛かっているのだが、メニューがないので、
気後れして、入れない。
そんなに内気じゃないんだが。。。


駅の近くまで来て、勝丸という店を見つけ、刺身定食¥700と書いてあるので、
ようやっと、入る決心をする。
刺身定食とぬる燗¥500を頼む。
赤身の魚の刺身と切り落とし。青身の魚の刺身。
刺身が分厚い。もちろん、新鮮!
刺身のつまも新鮮で、ぱりっとしている。
醤油は大阪のとは違って、しょっぱい。
ちょっとびっくりなのが、わさびが、どうもわさび漬けだった。
割と辛くて、すりおろしじゃなくて、細切れという感じだった。
一品付、漬物、味噌汁、ご飯(ごまが振ってある)で、¥700は安い。
酒は地酒の太平洋で、これはちょっと甘口で、多分、冷やか、冷酒の方がよさそう。
けど、暖かいと思っていた和歌山は、寒かった!
あいにく、曇りだし、なにしろ、風が冷たい。
こういうときは燗酒が一番。


新宮駅まで戻り、喫茶店で珈琲でも、と思ったのだが、やっぱり店に入れない。
駅の自販で缶コーヒーを買い、スーパーくろしおを待つ。
十二分に時間があったにもかかわらず、ホームと進行方向を間違って認識していた。
新大阪駅でもそうだったけど、どうも、行きも帰りも同じホームに着くらしい。
進行方向の誤解は、単に方向音痴のせいだろうけど。。。。


紀伊勝浦 14:43着。
観光案内所で地図を貰う。
まぐろ祭りなるものをやっているらしいが、鮪より鯨!なので、
あまり興味をそそられない。
それに、ここでも人気はなく、商店も開いているのか不明。
風は更に冷たい。


ホテル浦島までは、船で渡る。
この時期だから観光客は少ないかと思っていたが、どこにいたのか、
結構な人数が同乗する。
5分ほどで、ホテルの桟橋につくが、フロントにもなんだか人が大勢いる。
チェックインを済ませ、部屋へ。


本館2階と説明されたが、延々と歩いて、やっと辿り着く。
ちなみに、係員は同行しないので、自力で非常口を確認しておかないといけない。
ツインの部屋のシングルユースなので、仕方がないが、ベッド二つが場所を取っている。
部屋からは確かに、海が見える。
というか、窓の外は即、海。
希望通りなので、文句はないよなぁと思いつつ、なんか違う気がする。。。


6つの温泉は、営業時間が異なるので、一応、回る順番を検討する。
はまゆうの湯、忘帰洞、遥峰の湯、天海の湯、玄武洞、磯の湯。
どこにあるのかよく分からなかったが、フロントの脇に地図があるのが、後で判明。
しかも、スタンプラリーができるようになっていた。
ちなみに、スタンプはほとんど押したが、粗品を貰って来るのを忘れた。。。。


やっぱり忘帰洞に入りたいが、シャンプー等がないと書いてある。
まずは、汚れを落とすために、はまゆうの湯へ。
硫黄の匂いがして、湯は白濁している。
(含硫黄ーナトリウム カルシウムー塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉))
いかにも、温泉!という気分になる。


次は、忘帰洞へ。
ウォーキングプランというだけあって、遠い。
それに、サンダルが痛い。。。。
とにかく辿り着き、洞窟の中の温泉へ。
浴槽がいくつもあって、雰囲気はある。
それに、確かに、洞窟の先に海が見える。
が。。。
安全の為と思われる柵があって景観が台無し。。。
それに、浴槽につかると海は見えない。
夕食前だからか、人が多い。
早々に出た。


部屋に戻る途中で、湯めぐりマップを入手。
折角の海の見える部屋だから、日没は部屋でと思ったのだが、
2階なので、いまいち気分がのらない。
眺望のいいところからにしようと、山上館へ。


フロントを横切り、忘帰洞を横目に更に奥へ向かい、
とてつもなく長いエスカレーターに延々と乗り、
ようやっと、天海の湯に辿り着く。
32階なので、眺望は期待できる。
でも、曇りだし、日没にはまだもうちょっと時間がある。
それに、日没は最上階から見たい気がする。ここも人が多いし。


ということで、遥峰の湯へ。
確かに眺めはいいのだろうけど、人が多くて落ち着かない。
結局、日没を待たずに、部屋に戻る。
すでに、6つの湯のうちの4つをクリアしたが、
ゆったり感とは程遠い。。。。


夕食はつけていないし、帰りの指定も取る必要があるので、町へ出ることにする。
観光案内所で貰ったパンフレットを見て、吟味する。
くじら定食がある網元という店で夕食をとる予定にする。
ホテルの桟橋から、観光桟橋へ。商店街を通って駅へ。
やはり、人気はないし、商店はすでに閉まっている。
飲食店も、桟橋近くしか開いていないような気がする。
どこにも立ち寄るところがないので、指定を取って、漁港に戻る。
更に先に歩き、目的の網元を発見。


店内に客はなし。
ミンクの刺身と赤身の竜田揚げというので、くじら定食と生ビールを注文。
つまみに細切りの燻製のイかなどが入ったものを出してくれる。
見かけより美味。
まずは、竜田揚げをビールで食べ、酒のぬる燗を頼む。
刺身は厚切りだし、結構、気前よく盛ってある。
つまも旨いし、大根と肉の煮付けも旨い。冷奴も味噌汁も旨かった。
合計¥3000。(端数はまけてくれた)


桟橋に戻る途中で、足湯に立ち寄る。
源泉かけ流しで、誰もいない。
ゆったりと温まっていたら、船を逃してしまった。
しかも、次の船まで、30分もある。


仕方なく、もう一度漁港のほうに戻り、港側にある足湯に立ち寄る。
ここは屋根つき、トイレ付で、そこらの銭湯よりもきれいでゆったりしている。
足湯につかり、手湯と足湯を試してみることにした。
が。。。。
手湯はなんだか不自由な体勢になって、楽しくない。
しかも、ふと見たら、湯の中に、靴下が浮かんでいる!!
顰蹙ものだが、誰もいなくてよかった。。。。
どうしようもないので、絞って、それを履いて帰った。


宿に戻り、残り二つの湯に向かう。
遠い。
宴会場の合間の土産物売り場の通りを抜けて辿り着く。
磯の湯はぬるめ。
早々に、その奥の玄武洞に移る。
夜なので、外が真っ暗で怖い。
早めに眠って、朝湯に行くことにする。


朝、日の出前に起きて、玄武洞へ。
やはり暗くて、景色は何も見えない。
忘帰洞へ移動するが、日の出まで待てない。
朝食に行くことにする。
レストランサンライズという名称だが、日の出は見えなかった。
とはいえ、景色はいい。
のんびり海を眺めながら、朝食を摂る。
もうちょっと、食べ物がうまければ、文句がないのだけれど。。。。


部屋に戻り、波の寄せる音を聞きながら、まったりと。。。。
寝てしまった。
9時頃起き出して、忘帰洞へ。
チェックアウトの時間が迫っている為か、人も少ないし、
ようやっと、のんびりできる。
昨日の午後より、午前の方が景色がいいし。(忘帰洞は入替制)


チェックアウト後、島巡りをすることにするが、またしても出航後。
朝市を眺めに行く。
朝食をたっぷり食べたにもかかわらず、生マグロの握りについつい、
手を出してしまう。
5貫で1000円。


島巡りは約1時間。
太平洋に出て、忘帰洞を外から眺める。
太地の方へ出て、戻って来る。
観光アナウンスが煩いが、眺めは堪能。


帰りのオーシャンアローまで、残り1時間ほど。
腹も減っていないのだが、焼きハマグリの看板につい、
店に入ってしまう。
注文すると、
「これは大浅利だよ。」
そう言われて見れば、浅利の模様だった。。。。
大浅利、姫貝、さざえの3個セットを頼んで、酒を飲む。
水槽のまぐろ?がこっちを見ていて、落ち着かないが、
焼き貝はうまかった。


駅に向かい、鯨弁当を買おうとしたが、既に売り切れ。
これにも鯨が入っているということで、めはりとさんまの入った
弁当にする。
結局、車窓を眺めながら、よく眠っていた。
太平洋を見ていると、眠くなるらしい。