ニュートリックス

昨年末までは毎週放映されていたのに、今年はまだなので、
ずっと待ち焦がれているのだが。。。。


見始めたきっかけは主題歌だった。


It's all right. It's ok. Doesn't matter ....♪

大丈夫。うまく行っている。
気にすることなんかないさ。
白髪頭ろうと、人生の終わりだとしても。
日が照らなくても、気にすることないさ。
ハイテクも、ローテクも、問題なし。
年寄りの冷や水と言われようが、
気にすることないさ。

It's all right. It's ok. ♪


というような意味だと思うが、
違うかも知れないけど、ご機嫌な曲の雰囲気から、
それほどはずれていないと思っているのだが。。。


この歌を聴く為に見ていたようなものだが、意外なことに、
内容も面白かった。
スコットランドヤードのUCOS「未解決事件専門の部署」に、
嘱託のおやぢ共が勤めている。
元刑事で、それぞれの理由でリタイアしたらしい3人。
女と賭け事と旨い物に目のない、ちょい悪おやじのジェリー・スタンディング。
断酒中の記憶屋ブライアン・レイン。
妻の看病の為に早期退職した元エリートのジャック・ハルフォード。
おやぢ共を統括するのは、ちょっとした失敗で閑職にまわされた
警部サンドラ。


この4人が繰り広げる悲喜劇が面白い。
ご都合主義で事件が解決されたりするが、あまり気にならない。
面白ければいいや、という気分になる。
今は違法となった捜査方法で、犯人を引っ掛けたりするのも、OK。
サンドラが毎度駄目出ししても、おやぢ共は気にしない。


主題歌はどうやら、ジェリーを演じている俳優が歌っているらしい。
ドラマの中でも、歌を歌ったりしていたので、あれ、もしかしてと、
と思ったら、どうもそうらしい。
女と見れば口説き、離婚歴は○回? 元妻達との集まりを時々実施。
借金作っても懲りない賭け好き。
ワインと料理には一家言有り。時々、恋人や同僚に料理を振舞っている。
というジェリーに、似つかわしい歌だと思う。
賄賂は受け取らなかったから、last standing と言われたという場面もあるが、
しょっちゅう金欠で、怪しげなバイトをしたり(嘱託ならいいのか?)、
同僚の収賄を黙っている代わりに金を受け取ったり、
かつて金を返せなくてぼこぼこにされたというエピソードが出てくる。
矛盾しているような気がするが、気にしない。
謎の森林恐怖症とか、一族は精肉業者だったりとかも、不明のまま。


ブライアンは、記憶屋と言われるほど、事件などの記憶力に優れ、
PCで情報収集したり、WAR GAMEで勝ったり、シェイクスピア劇に出たり(?)と、
多才なのだが、おたくで、統合失調症気味、アル中になって断酒中。
愛妻の迷惑も顧みず、マイペースで過ごしているが、妻がいなくなるととたんに、
何も手につかなくなる。愛すべきとっちゃん坊やというべきか?


ジャックは、この二人とは違って、それなりの地位にある友人知人がいて、
表彰されたりもした、優等生。
(副総監と仲良しなのかと思っていたら、最初のエピソードで、
弱みを握っていた。決して仲良しではなかったようだ。)
二人よりも階級も上で、管理職(警部)だったらしい。
サンドラの元上司で、立場が逆転しても、上司っぽい発言をしたりしている。
なのに、毎晩、妻の墓の上で語りかけている。
殺人犯がわかったとたんに、相手を轢き殺そうとしたり、
裁判で検察側が敗北したら、失踪してしまったり、と
常識人からはずれた行動あり。


途中から見始めたので(シーズン4の途中か5くらいか?)、
サンドラは、次々BFをとっかえひっかえして、独身生活を
楽しんでいるように思えたが、実は、シーズン1から暫くは、
男けなしの仕事一筋だったようだ。
(実は、他人の男を取るのが趣味だったらしい。
パイロット版では、不倫していたが、ミスのせいで振られた。
シーズン1の1話では、同級生の彼氏を寝取って、破綻させた過去あり)
出世第一主義の鼻持ちならない嫌な女だったようだが、
おやぢ達の影響で、ちょっとずつ変わっていく。


さて、パイロット版が放映(2/20)された。
闘鶏場で、サンドラが犬を撃ち殺すというエピソードから始まる。
出世街道から一時外され、UCOSを作るから、そこで成果を挙げるように
との上司の指示に、渋々従い、チーム編成を始める。
ジェリーは上司(現副総裁)を殴って、懲戒解雇。
ブライアンは、拘束中の容疑者を死なせた為、病気を理由に解雇。
ろくでもない元刑事だが、外の応募者はもっと非道い。
サンドラは気に入らないが、止むを得ず、見切りスタート。
部屋は改装中だし、知らない制服組はいるし、おやぢ達はマイペース、
時代が変わって、違法捜査となった捜査方法でも気にしちゃいない。