映画など

映画はたまにしか見ないし、TVで放映されたとくくらいだが
ちょっと気になったことなど。


狼たちの午後
一度実家で大半を見たのだけど、出だしを見なかったので、再見。
原題は「dog day afternonn」
犬かい?
と思ったけど、マスターキートンに、犬の日は暑い日という意味だと
会話する場面があった。
忌々しいほど暑い日、という意味かと思っていたが。。。
シリウスが太陽と一緒に昇る期間で、盛夏という意味だらしい。


確かに、暑い日の午後に、物語は進行していく。
ちょっと気軽に銀行強盗で、がっぽり儲けよう、というくらいの気分で
銀行に押し入った3人。
まず、事件の前に、一人が離脱。
残った二人は無血で、金庫を開けさせるが、金がない。
人質にまで非難されるずさんな計画。
デスクの現金まで出させて、金をかき集めていると、いつのまにか
警察に包囲されていて、ほぼ絶体絶命。
アル・パチーノ演じるソニーは、それでも事態を好転させようとあがく。
アティカで、看守まで射殺されたと主張し、群集を味方につける。
切れて全員射殺しそうな相棒を、なんとか宥めて、籠城を続ける。
実話だそうだが、ソニーは妻子もいながら、同性愛者で、恋人(妻?)の
手術代を稼いで、誕生日プレゼントにするつもりだったらしい。
母親にも、父親にも、妻(f)にも、妻(m)にも、理解されず、
追い詰められて、事件に及んだ事情が示されていく。
相棒のサルがなぜ、共犯になったのか、よく判らないけど、
刑務所はもう嫌だと言っていたから、前科ありなんだろう。
地元警察の乱暴なやり方もいただけないが、FBIの収拾の仕方も不気味。


「インサイダー」
インサイダー取引の話かとずっと思っていたのだが、内部告発の意味だった。
これも、実話。
アル・パチーノが真実を追究し、孤高を貫く記者を演じていて、かっこいい。
とは言え、煙草には習慣性はない、というのが嘘っぱちだったとは。。。。
アメリカっていう国はなあ。。。
利益追求だけが善なのか、と言いたくなる。
しかも不利な証言は、非合法手段に訴えてでも潰す。
金があるものが強いのだ。
銃製造業、保険会社の裁判の映画もあったけど、法も、正義も、真実も
人類の未来も、どうでもいいのかよ、と思ってしまう。


「ダウト」
カトリック系の学校内の権力闘争?
校長である修道女が、上司に当たる神父のスキャンダルを暴いて、
追い出すのだが、実は神父は栄転で、彼女は降格される。
神父達は、ワインを飲み、豪華な食事で、会食していたが、
修道女達は、牛乳に、豆の煮込みを食べていたというコントラストがあって、
力関係を示しているのか、教義に対しての真摯さを表しているのか、
よく判らなかったけど、同性愛者でも許されていいという神父の主張は、
今では普通のような気がするが、
当時は、校長の言うように、罪びとは許されなかったようだ。
最後に、「疑惑がわくのが抑えられない」と言って、彼女は泣くのだが、
真実の追究は神の意思に叶っているかも知れないが、
疑惑も罪であり、疑惑をもたずにいられない自分を嘆いている、と
思ったのだが、違うのかも。