ひまわり・ヘリオトロープ

「変身物語」のレウコトエとクリュティエの挿話の中で、太陽神を慕うクリュティエは、遂にヘリオトロープになったと記されている。
ヘリオトロープって?
一部は青白く、赤味が残るところもあり、花は菫に似ている、らしい。
ええっと〜、子どもの頃読んだ、子供向けギリシャ神話では、ひまわりではなかった?


というわけで、wikipediaヘリオトロープを参照。
なるほど、画像は、青くて菫のような花。。。
が。
…ペルー原産!?
ちょっと待て。
古代ギリシアにも、古代ローマにも、ペルー原産の花がある訳ないだろう!
ところが、堂々とオウィディウスの変身物語から引用されている!
納得がいかない。
ので、ググる
しかも、ひまわりも、北アメリカ原産! と判明。


最終的に、「花の神話」で確認。
キンセンカマリーゴールドであったようだ。
ひまわりは、大航海時代にヨーロッパに伝えられ、ルイ14世が自分の紋章にしていた。
ヘリオトロープは、18世紀に伝わったようだ。
誤解の原因は、やはり、ひまわりはその圧倒的な存在感。
ヘリオトロープは菫に似ているから、だろう。
しかし、ヘリオトロープは、ブラッドストーンという石の名称であった、と。


と、まあ、ヘリオトロープは、実は、マリーゴールドのこと、で納得はしたが。。。
ひまわりでもなかった、とは!!
今更、イメージ変えられないような。。。。
しかも、神話はかなり残酷で、ひたすら太陽神を見つめる純真なニンフのイメージはなし。