スパリゾートハワイアンズ

今年度最後の大人の休日倶楽部パスの期間がやってきた。

寒気の所為で、南洋に行きたいという気持ちが募ってきている。

せめて、南国気分を味わおうと、スパリゾートハワイアンズに行くことにする。

かつては、常磐ハワイアンセンターという名称だったが、いつの間にやら、スパリゾートハワイアンズと改称されている。

行ったことはない。

まずは、宿の予約をする。

一泊二食(バイキング)、スパリゾートの入場券付で¥10,300(別途入湯税¥150)。

さらに、事前予約すれば、主要都市から無料送迎バスに乗れるらしい。

一人旅なので、ホテルハワイアンズに限定されるが、安い!

 

さて、経路は勿論、電車で行く。

常磐線の特急ひたちが品川から出ている。

 

常磐線には若干、思い出がある。

四十年程前、実家が勝田市にあったので、何度か往復をした。

鉄子の母親の指定で、日暮里駅から各駅停車の常磐線に乗っていた。

何故か、いつも夕刻だった気がする。

始発駅ではないので、ラッシュ時にかかると、まず、座れない。

まだ若かったので、そう辛くはなかったが、延々と、混んだ電車に揺られているのは、あまり楽しい思い出でもない。

その後(十数年ほど前)、何度かスーパーひたちに乗車する機会があった。

こちらは、特急で指定席なので、結構、楽しい行楽気分を味わえた。

但し、上野駅からの発車だったので、乗車ホームに辿り着くのに、難儀した。

上野駅の乗り換えが迷路のようになっていて、慣れた筈の三度目にして、迷子になってしまったのだった。

しかし、品川からの乗車なら、迷子の心配はなさそうだ。

 

1/24 朝、9時過ぎ、品川駅に行き、特急ひたち7号の指定券を入手する。

09:45 品川駅発 特急ひたち7号

12:07 いわき駅

目的地は湯本駅だが、折角だから、終着駅まで乗ろうと思っている。

窓際の席は取れなかったが、途中で空く筈なので、気にしない。

 

特急ひたち

f:id:macchiato:20180128195934j:plain

最新式らしく、座席の空き状況が、天井のランプで表示される。

f:id:macchiato:20180128195922j:plain

黄色なので、間もなく、発売済み区間になる。

緑は発券済区間、赤は空席。

品川駅ではまだ黄色の空席が多かったが、上野駅を過ぎると、ほぼ満席になった。

 

10時過ぎに、車内販売が廻って来たので、ビールを購入する。

常陸野ネストラガー¥420。

f:id:macchiato:20180128195900j:plain

地ビールだそうで、アルコール分は5.5%で旨い。

少し早いが、弁当をつまみに飲むことにする。

弁当は、品川駅のエキュートで購入しておいた広島県江田島大粒牡蠣のフライ御膳¥899

f:id:macchiato:20180128195910j:plain

 

予想通り、水戸を過ぎると、空席が増えたので、海側の窓側の席に移動する。

遠くに時折、海が見える。

寒い所為か、緑色っぽく見える。

親潮かも知れない、と思ったが。。。

子どもの頃、夏は三陸沖、冬は銚子沖あたりで黒潮とぶつかると、習った気がするのだが。。。、間違っているかも???

(昨年は黒潮が大蛇行していたので、その影響もある?) 

 

多分、定刻通り、いわき駅に到着。

目的地は湯本駅なので、このまま折り返す。

ちょうど停車していた特急ひたち14号に乗り込む。

空席が多いので、問題ないと思っていたのだが。

発車して少しすると、検札が廻って来る。

パスを見せるが、全席指定なので、パスだけでは駄目だと言われる(-"-)

どうすりゃいいんだ~、と思っていると、往路の特急ひたち7号の指定席券を見て、

「7号で来たの?」

と、見逃して?くれた。

乗り過ごしたと解釈してくれたようだ。

(まあ、実際、寝ていたのだけど、ある意味、確信犯だったのだが。。。)

ともあれ、全席指定の場合は、事前に指定席券を発券して貰っておく必要がある、と学習する。

 

12:24 湯本駅に到着。

ハワイアンズの無料送迎バスに乗り込む。

12:35 湯本駅前を発車。

十五分ほどで、スパリゾートハワイアンズに到着する。

もともとは、郡山経由で来ようと思っていたので、チェックイン時間を16:30にしていたのだが、前々日には雪が降り、数十年に一度という大寒波到来というので、予定を変更し、直接ここまでやって来た。

4時間も前に到着したのだが、フロントの人は、「お部屋は用意してございます」と快くチェックインしてくれた。

部屋は、ホテルハワイアンズの南3号館の7階である。

地図もくれて、道順も説明してくれたのだが、複雑な経路を辿って、十分後に漸く、部屋に到着する。

渡り廊下にはハワイの写真等があり、少しばかり、南国気分になる。

屋内は、一応暖かいのだが、大寒波の所為か、足元が少々寒い。

 

室内(喫煙)

f:id:macchiato:20180128195848j:plain

TV、ポット、洗浄機付きトイレはあるが、風呂はない。

ベッドはセミダブルで、広い。

f:id:macchiato:20180129090653j:plain

バスタオル、タオル、サンダル、ムームー、どてら風の上着がついている。(無料レンタル)

このムームーを着ていると、宿泊客という事で、入場券なしで、スパリゾートに入場できる。

 

早速、ムームーに着替える。(似合わないのだが仕方がない)

水着とタオルを持って、部屋を出る。

プールのあるウォーターパークに向かう。

・・・

なかなか辿り着かない。

エレベータを降り、渡り廊下を通り抜け、エスカレータを降り、漸く、表示を見つけたので、そちらに向かうが、さらに歩き続ける。

初めてのうえ、方向音痴な者には、とても判り難い。

1時半からフラガールショー(ポリネシアンダンス?)があると聞いていたので、とりあえず、そちら方面に向かう。

三十分は歩いたかと思われる頃に、漸く到着。

ダンスはすでに始まっていて、間もなく終了した。

席には番号が振ってあり、よい席は有料という仕組みなようだ。

ロッカーを探して、水着に着替えたいのだが、やはりよく判らない。

うろうろとプールの周りを廻り、スプリングパーク方面に戻って来る。

浴場の更衣室を見つけたので、ここで着替える。

ロッカーは¥100。

まずはプールに向かおうとするが、方向が判らず、ビックアロハの前に出る。

ついでなので、試してみることにする。

シーズンオフの平日だからか、人はいない。

利用料一回¥500は、部屋に付けて貰える。

眼鏡は外さないといけないということなので、受付に預ける。

着水時に潜るので、不安があれば、首につける救命具?を持って行った方がいいと言うので、借りていく。

実は、昔(高校時代)、代々木プールの飛び込み台から飛び込んで(無論、足からだが)、結構、怖い思いをしたことがある。

落下時間がかなりあって(と感じた)、着水後に、非常に深く潜って(と感じた)、怖かった記憶がある。

ので、素直に、お勧めに従っておいた。

 

さて、降下する為には、昇らなくてはいけない。

眼鏡を取り上げられたので、よく見えないまま、階段を昇って行く。

昇っても昇っても、なかなか行き着かない。

途中に給水機もある。(三台だったか?)

人が並んでいれば、休み休み昇って行けるのだろうが、誰もいないので、一気に昇らなくてはならない。

もう駄目かも、と思う頃に、頂上に到着。

係の人に説明を受け、風車マークと波マークのコースのうち、波マークを選ぶ。

合図とともにスタート、と言いたいが、自力でかなり押し出さないと、滑り出さない。

滑り始めると、結構な急角度で、降下して行く。

うひょー

ちょっと怖いから、叫んじゃおうかな、と思った頃に、角度が緩くなり、速度が落ちる。

その後も、緩急が繰り返され、回転、落水?などを受けながら、ひたすら下に降って行く。

波の模様なんて、下の方が、青っぽく感じるだけで、よく分らない。

結構あるなあ、まだ着かないのかなあ、と思っていると、出口に辿り着いた。

着水。

。。。

ウキをつけているので、すぐに浮かんでくるかと待っていたが、浮かばないようなので、足をつく。

浅いので、すぐに立ち上がる。

ここからまた、出口まで、階段を昇る。

しかも、濡れているので、風が冷たい~~(>_<)

まあ、割と面白かったので、苦労した甲斐はあったと言うべきか。

 でも、再びあの高さを昇るのは気が進まないので、ウォーターパークに移動する。

 

所々に下駄箱があり、サンダルを置いて行ける。

まずは、流れるアクアリウムプールを半周し、ワンダーブラック(スライダー)に辿り着く。

これは一回¥200なので、試してみる。

今度は浮き輪を持って、階段を昇って行く。

中程で、係員に、こちらの方が安定がいいと言われて、でっかい浮き輪に変える。

さらに登って行く。

しんどい。

途中、若者達二組に道を譲る。

頂上に辿り着き、合図で、浮き輪に乗り込む。

最初、真暗な中を滑り落ちるので、かなり怖い。

うひゃー、と思っていると、明るい所に出るので、かなり安心する。

再び暗くなり、暫くぐるぐると降って、着水。

浮き輪なので、怖さはない。

昇りは大変だが、これにも満足する。

 

再びプールに入ってみる。

アクアリウムプールが半周だったので、一周してみる。

水槽は、映像かと思ったのだが、どうやら本物らしい。

途中に滝がある。

一周すると、なんとなく気分が和む。

ぐるぐる廻っているのも楽しそうだが、浮き輪がないと、少々辛い。

浮き輪のレンタル所に行き、値段表をじっと見る。

一時間で¥550。

まんぼうの浮き輪などがあって、楽しそうなのだが、一時間も漂うのは気が進まない。

気を変えて、ワンダーホルン(スライダー)に行く。

こちらも一回¥200。

階段を昇り、頂上から滑り降りる。

このくらいなら、怖くもなく、それなりに楽しい。

もっとも、試みる順番を間違った気がする。

最長のビッグアロハから始めて、ワンダーブラック⇒ワンダーホルンと進んだので、スリルが多少減殺されてしまった気もする。

 

とりあえず、スライダーは堪能したので、スパに移動する。

まずは、屋上のスプリングパークへ。

水着で遊ぶ、屋外のスパである。

。。。

粉雪がちらついていて、とても寒い。

暖かい季節なら楽しめるのだろうが、お湯(ぬるま湯)に浸かっていても、首から上が寒すぎる。

早々に、階下のスパガーデンパレオに移動する。

ここも水温が低いぬるま湯なので、打たせ湯やジャグジを一巡してみて、大浴場へ行く。

大浴場は、男女別の普通の温泉浴場。

入り口前に、水着の脱水機があったので、利用する。

洗い場には、ボディソープ・シャンプーが設置されている。

一通り体を洗って、入浴し、一息つく。

すでに4時を回っている。

夕食は5時からとなっていたので、いったん、部屋に戻ることにする。

 

延々と歩いて、部屋に戻る。

エレベータを見落としたりして、余計にうろうろしてしまう。

部屋に戻って、あらためて、地図を確認する。

迷っている所為ではなく、やはり、広いのである。

遠いので、江戸情話与一(露天風呂)は夕食の後に行くことにして、タオルを準備して部屋を出る。

サンダルが濡れていて、足が冷えて来る。

 

夕食はバイキングで、レストランは中央館のザ・パシフィックと指定されている。

十ニ分に余裕を持って部屋を出たので、早く着いてしまう。

先刻は慣れていないせいか、えらく遠く感じたが、実際は、徒歩五分ほどのようだ。

会場の入口で、部屋の鍵を見せると、席に案内してくれる。

ロブスターの引換券を受け取り、飲物は、タブレットで注文する。

宮城峡のハイボール¥600があったので、注文を出し、料理を取りに行く。

刺身、天麩羅、中華、ポリネシアン料理等、結構多彩な料理が並んでいる。

残念なのは、寒いので、持って帰ると、すでに料理が冷えてしまっていること。

まあ、大寒波だったので、致し方ないのかも知れないが。

 

1人1尾限定のロブスター鉄板焼き

f:id:macchiato:20180128211330j:plain

スィーツは小ぶりで、あれこれ楽しめる。

f:id:macchiato:20180128211523j:plain

f:id:macchiato:20180128211321j:plain

 

夕食を済ませて、大露天風呂与一へ移動する。

やはり遠い。

コンセプトは江戸時代、らしい。

暗いのでよく判らないが、板の間の廊下の先に、露天風呂が広がっている。

広い。

冷たい風が吹き込んで来て、湯気を蹴散らしていく。

少し経つと、頭に乗せたタオルが、ぱりぱりになっている。

どうやら凍ったようだ。

体はあったまっても、耳が痛いほどに凍える。

奥の方に、蒸し風呂があったので、入ってみる。

松葉の香がして、情緒はあるが、出入りが寒い。

 

ここの入口付近には、蕎麦屋(蕎麦懐石か?)や、夜店風の土産物店があって、意外と楽しい。

サンダルが濡れていて足が寒いので、足袋風の靴下を購入する。

 

ショウがいろいろあるようなのだが、行き帰りが遠いので、部屋でTVを観ることにする。

いつの間にか眠っていて、4時頃目覚める。

中央館6階の大浴場は、午前9時まで入浴できるとあるので、行ってみる。

誰もいないかと思ったが、入口付近で数名とすれ違い、浴場内にもすでに人がいた。

 

 普通の温泉の大浴場、という感じだが、源泉掛け流しで、それも惜しみなく、たっぷりと流されている。

掛け流しは、こうあるべきだよ、と感嘆する。

熱めのお湯なので、非常に満足して、部屋に戻る。

 

朝食は6時半から。

昨日と同じレストランが会場になっている。

バイキングで、おかゆや佃煮類が美味しそうだったが、頭の中は、バタートーストでいっぱいになっていたので、真っ直ぐ、パンのコーナーに行く。

パンはミニサイズで、少々がっかりするが、あれこれ味わう為には、ちょうどいい加減のサイズである。

f:id:macchiato:20180128211244j:plain

パン三種類、カレー(具なし)、スクランブルエッグ、ソーセージ、とうもろこし。

ここの珈琲は割と旨い。

牛乳もあるので、カフェオレにして、二杯飲む。

 

朝食後、南館にある大浴場(小?)に行く。

中央館の大浴場に比べると、小さいが、ここでも惜しみなく源泉が掛け流されている。

誰もいなかったからか、お湯も熱い。

とても満足する。

 

さて、ここに直行したので、帰りは房総半島を廻ろうと考えている。

8時半頃、チェックアウトして、09:45発の送迎バスを待つ。

チェックアウト後でも、部屋とムームー類は借りていられるのだが、遠出するのが面倒なので、フロント前の土産物売り場を物色する。

 

外は晴れている。

昨夜から明け方まで雪が降っていたので、外は雪景色になっている。

 

朝6時半の外の景色(廊下から)

f:id:macchiato:20180128211313j:plain

8時半のハワイアンズ入口

f:id:macchiato:20180128211300j:plain

粉雪が舞っているので、雪が降り続いているのかと思ったが、降り積もった雪が風に吹かれて舞っていたのだった。

とても寒い。

 

09:45発の送迎バスに乗り、湯本駅へ。

指定券を入手し、改札外の二階にある湯本美食ホテルで弁当を買う。

まだ時間があるので、外で一服する。

とても寒い。痛い程である。

f:id:macchiato:20180128211513j:plain

改札を入ると、足湯があった。

湯本駅1番線ホーム

f:id:macchiato:20180128211504j:plain

 

 

10:23 湯本駅発、特急ひたち10号に乗車。

天気がよいので、山々がよく見える。

 

11時頃、車内販売が廻って来たので、高清水¥260と、割引券を利用してコーヒーを¥340で購入。

 

貝焼うに食べくらべ弁当¥1380

f:id:macchiato:20180128211455j:plain

貝焼のうにがたっぷり入っていて、とても旨い。

 

学生の頃、高清水は二級酒だった。

今とは等級のつけ方が異なり、二級酒に名酒が多かった。

一、二度行ったことのあるこじんまりした居酒屋、今でいうなら小料理屋風か、そこで出す日本酒が、高清水だった。

旨かったが、学生の身で、そうそう行ける訳もなく、飲みに行くのだって、ごく偶にだった。

 

12:42 東京駅到着。

特急わかしおに乗り換えるには、18分間で、京葉線のホームに移動しなければならない。

これも、遠い。

曲がったり、降ったりして、十分程で、京葉線の1番ホームに到着。

入線していた特急列車の自由席に、乗車する。

車内はとても暖かい。

 

特急わかしお

f:id:macchiato:20180130131556j:plain

 

13:00 東京駅発 特急わかしお9号

14:52 安房鴨川着

なのだが、延着したようだ。

九十九里の海を眺めようと思っていたのに、熟睡していた(=_=)

 

安房鴨川駅で、改札を出ると、暖かく感じた。

湯本に比べれば、暖かいのだが、やはり寒い。

上りの特急に乗る為に、ホームに戻る。

先程乗って来たわかしお9号が、わかしお16号になる。

 

f:id:macchiato:20180130131547j:plain

 

15:34 安房鴨川発 特急わかしお16号

遅延の為か、勝浦駅まで各駅に停車すると車内アナウンスがある。

行きに寝ていたので、今度は車窓を眺める。

房総の海は、濃い青、なのだが、一部、緑色に見える。

寒い所為なのか、寒流の所為なのか?

上総一ノ宮駅を過ぎたあたりから、九十九里の海(多分)が見える。

・・・

しかし、海は太平洋なのだから、わざわざ見る必要がなかったのでは、と気付く。

本当は、九十九里浜を見に行きたかったのである。

房総半島を巡って、九十九里浜を通り、銚子に出る、という経路を計画したかったのだが、路線が複雑で、無暗に時間がかかるので、断念したのだった。

 

車窓を眺めていると、千葉は平たい。

関東平野、なんだなあ、と実感する。

蘇我を過ぎると、東京湾沿いに走り、夕景が美しい。

 

17:34 東京駅着

の予定だったが、少々延着。