八丈島へ島旅 2日目
2/14、旅の二日目。
午前4時半頃、間もなく三宅島に着くと、船内放送が入る。
起き出して、デッキに上がる。
夜明け前なので、真暗。
04:50頃に着岸する。
サイクリングサークルの一団が下船して、すぐ近くの広場で自転車を組み立て始める。
舳先の方では、コンテナの積み下ろしをしている。
デッキの手すりが埃でざらざらしている。
暫くして、くしゃみの発作に襲われた。
花粉が飛来している所為かと思っていた。
が、よく考えると、三宅島の火山灰だったと思われる。
噴火後、まだ草木が生えない山肌から、強風で飛んでくるのだろう。
気のせいか、硫黄の匂いも微かに漂ってくる。
とりあえず、船内に戻ったら、くしゃみもおさまった。
橘丸は、コンテナを積み終えて、05:20頃に出港したようだ。
御蔵島には、海況不良の為、寄港しないことになった。
04:41頃、三宅島三池港に近付く
06:01頃、御蔵島の沖合を通過する
御蔵島周辺では、かなり高い確率でイルカに遭遇できるらしいが。。。
残念ながら、見当らず(/ω\)
空がだいぶ明るくなり、そろそろ日の出の時刻になる。
雲が多いので、日の出は見えないかと思ったが、さすがに太陽の光は強いらしく、多少の雲はものともせず、水平線に昇ってきた。
06:27 日の出
周囲は明るくなったのだが、眠気が襲ってくる。
朝食時間まで寝ようと、寝台に戻る。
7時半少し前、レストラン開店のアナウンスがあったので、起き出す。
コーヒーとトースト、と思っていたのだが、どちらも売り切れてしまっていた(/ω\)
ホットケーキ¥400にする。
レストラン手前の自販機で、カフェオレを買う。
バターとメープルシロップがついていて、普通に美味しい。
8時頃にデッキに出ると、すでに八丈島が近付いている。
八丈小島が随分大きく見える。
下船の準備をして、タラップの前で待つ。
御蔵島に寄港しなかったからか、予定よりも早い。
08:25頃、八丈島底土港に着岸。
08:30頃、底土港に上陸。
懸念していた天気は、快晴とはいえないまでも、悪くないようだ。
暖かいので、コートは要らない。
底土港に着岸した橘丸
予約をしていたので、モービルレンタカーに電話を入れる。
「もう着いたの?」
というのが、第一声だった(笑)
八丈島気質、とでもいうものなのだろう、どこでも、こんな感じだった。
ざっくばらんで、親切、のようだ。
観光案内所の建物で、迎えを待つ。
この建物には、エレベータがある。
後で聞いたが、以前は八丈島にはエレベータがなかったそうだ。
昇り降りがかなりあるのだが、皆、健脚、なのだろうか???
ところで、レンタカーだが、当初は、電気自動車を借りるつもりだった。
2台あるはずだったのだが、メールを入れたら、今は1台しかなく、そこではカーナビを扱っていない、ということなので、急遽、変更した。
ホームページを見ながら、カーナビのあるレンタカーショップに電話する。
何だか、話がかみ合わない。
暫くしてから、大島の店に電話していたと、判明した(/ω\)
八丈島の電話番号を教えてくれたので、電話をかけ直し、軽自動車2台、カーナビ付き、補償付き、船で5人着くので港までの迎えを頼んでおいた。
何しろ、ドライバーの一人が超弩級の方向音痴なので、カーナビは必需品なのである。
皆、カーナビ要らなかった、と言うよ、と言われたけれども、結局、2日間とも必要だった。
それも、カーナビを使って、さらに、スマホの地図アプリの経路案内で補足して、ようやっと、目的地に辿り着くのである(*ノωノ)
ついでに、docomoの地図アプリの経路案内は、概ね正確だった。
問題は、目的地の検索で、ちょっとした文字の違いで探し出せないこと。
地図上に載っているのに、一致しません、とはじかれてしまう。
それと、たまに、GPSが飛んだ。
まあ、これはしょうがないみたいだが。。。。
さて、レンタカーを借り受け、宿泊先のホテルに向かう。
飛行機組はすでに到着している由。
荷物を置いて、チェックインをする。
3組に分かれて手配しているが、7人は同じグループと説明しておく。
ついでに、ジャージー牛乳¥250を売っていたので、購入する。
ネット情報によると、ホテル経営者と牧場経営者が同じなので、ジャージー牛乳がたっぷり楽しめる。
牛乳好きにはかなり嬉しい(^○^)
まずは、体重順に3人と4人に分かれて、2台の軽自動車に分乗する。
ワゴン車という選択肢もあったのだが、急坂、急カーブが多い、というので、軽自動車2台に分乗することにした。
1台は8時間、1台は1日と8時間借りている。
ナビと補償をつけて、合計で¥12,528。
ガソリンは、返却時にここで満タンにして、精算する。
最初に向かったのは、登龍峠展望台。
カーナビの音声入力がうまくいかないので、スマホの地図アプリで道案内をする。
少々迷いながらも、ほぼ一本道なので、何とか登龍峠に到達する。
かなりくねくねしながら、高度を上げていく。
八丈島で最大の難所のようなので、無事登り切れるのか心配だったのだが、杞憂に終わった。
道路も整備されていて、ドライバーも運転が楽しかったようだ。
10時過ぎには、登龍峠展望台に到着する。
さすがに、高度が上がったからか、風が冷たく、肌寒い。
暫く、絶景を堪能する。
登龍峠展望台からの景色(八丈富士、八丈小島)
さらにくねくねと登って、八丈灯台を目指す。
といっても、灯台に至る道は険しそうなので、案内板を見ただけで、通り過ぎる。
残念ながら、灯台の全容は拝めなかった。
このまま、みはらしの湯へ。
昨日は故障で休業だったらしいのだが、今朝、ホテルのフロントで確認したら、直ったので営業するとのこと(*^^)v
10時45分頃に到着。
入浴料¥500。
ボディソープ、シャンプーは浴場に備え付けてある。
手拭いとバスタオルは持参した。
休憩コーナーで、お茶も頂ける。
ここの露天風呂からの眺めは、素晴らしい。
太平洋を一望できる。
晴れていたので、波濤が煌めいている。
それに、静かだった。
聞こえるのは鳥の声だけ。
一日中、ここにいてもいい。
くじらも見えるかも知れない。
・・・
残念ながら、波が静かに過ぎるだけで、くじらは見つからなかった。。。
みはらしの湯の駐車場から、太平洋。
湯を浴びて、さっぱりしたので、空腹になる。
昼食を摂りに行くことにする。
目指すは、樫立地区のそば処千両。
カーナビには電話番号で入力することになった(笑)
少々遠いかと思っていたが、15分程で到着。
後続車が来ていなかったが、そんなことにはお構いなく、蕎麦を注文をする。
海風椎茸の天ぷら¥500
天もり¥850
天もり(海老天と明日葉の天ぷら)
海風椎茸が肉厚で、旨い。
明日葉の新芽の天ぷらも旨い。
海老も新鮮、蕎麦も蕎麦汁も好みの味で、大満足。
明日葉と蕎麦を味わいたくて、珍しくもりにしたのだが、ざるにかかる海苔は、多分、はんばのりというもので、旨いらしい。
冬限定のキムチもあったが、蕎麦に合わない気がしたので、頼まなかった。
少々残念なことをしてしまった。
ザトウクジラの写真があったので、鯨発見のこつを訊ねる。
昨日、藍ケ江でザトウクジラを目撃したそうだ。
天気には関係なく、クジラはいるらしい。
ついでに、この店の裏手で、猫を発見。
八丈島で見かけた唯一の猫。
雨催いの天気だったからか、あまり海岸に行かなかったからか、ほかの猫とは出会わなかった。。。。
残念(/ω\)
さて、腹も満たされたので、地熱館に向かう。
今回の旅行のメインイベント(笑)である。
中之郷エリアまで戻って、三原山方面に登って行く。
途中の路傍に、河津桜(多分)が咲いていた。
バスだと、停留所から20分程歩くとあったので、是非とも、車で来たかったところである(笑)。
えこあぐりまーとの前を通り過ぎて、さらに数分程走ったところにある。
地熱館
写真左手が地熱館。右手が地熱発電システム。
大分老朽化が進んでいるようだ。
受付で頼んで、無料ガイドをして貰えることになった。
まずは、缶バッチが配られる。
ひょうたん型の八丈島の絵が描かれている。
これを、地下の圧力を体験する機械で、加工する。
三原山と八丈富士が盛り上がり、立体的になる(*'▽')
次に、VTRを見る。
「地熱のしくみ」15分、「八丈島のすがた」15分。
その後さらに、展示を見ながら説明をしてくれる。
ブラタモリのようで、とても面白い。
しかも、無料(*'▽')
また、来よう、と思っていたら。。。。
どうやら東電がオリックスに売却してしまうらしい。
地熱発電の施設のメンテナンスが大変なようだ。
(確かに、入口から老朽化した施設が見えていた)
地熱館の建物は、八丈町が所有しているらしいので、存続するといいのだが。
でも、無料ではなくなるかも。。。。
地熱館を見学中に、雨が降り始めた。
少し待てば止むかと思ったが、結構な土砂降りである。
幸い、次の目的地のえこあぐりまーとは室内なので、大雨の中を移動する。
えこあぐりまーとは、正式名称八丈地熱利用農産物販売所、である。
地熱を利用した温室と、農産物販売所が併設されている。
農産物だけではなく、黄八丈の小物などの土産物類、ケーキなどの軽食類も売っている。
珍しいのは、八丈砥石。
灰色をしていて、天然石らしい。
大きいのは重いので、小さいの¥800を一つ選んだ。
その他、細々と土産物を購入する。
¥3000買うと、コーヒー一杯がサービスされる(*^^)v
ジャージーミルクアイスクリーム¥230も買って、喫茶コーナーで頂いた。
午後3時頃、雨はやまないが、足湯きらめきに移動する。
藍ヶ江にクジラがいるかも、と期待している。
生憎、雲っているが、クジラは天気とは無関係だそうだ。
期待を込めて、暫し、足湯に浸かる。
・・・
足湯きらめき(藍ヶ江)
残念ながら、何も見つからない。
町営バスがやってきたので、写真に撮る。
車体にウミガメの絵が描かれている。
レンタカー返却時間までに、まだ1時間以上もあるので、八丈富士側を一周しようとしたのだが、同行者の一人が間に合わないと言い出す。
仕方がないので、レンタカーを返却に行く。
まだ16時を少し過ぎたばかりである。
「随分、早いね」と店の人に声を掛けられる。
うん、そう思うんだけどね。。。。
ここで、2台に給油する。
ガソリン代は、思ったよりもかからなかった。
リッター当たり¥191で、3.97ℓと4.28ℓ(合計¥1575)
1台はそのままホテルに帰還。
1台は返却して、お店の人に、ホテルに送って貰う。
さて、ホテルに戻り、部屋の鍵を受け取る。
部屋に荷物を運び込むのだが、フロントから2階の客室の端までが遠い。
エレベータがないのは知っていたのだが、廊下がこんなに長いとは。。。
晴れていれば、星空観賞会があるそうだ。
しかし、雲っている。。。。
屋上に上がってみるが、雲が厚そうだ。
日没も(ここからは見えない)、夕焼けも見られそうにない。
諦めて、大浴場へ行く。
大浴場(露天風呂)の営業時間
16:00~23:00と06:00~09:00
なので、朝風呂にも入れる(*^^)v♪
ちなみに、夕食は18:00~19:30なので、18:30~と頼んである。
朝食は、07:00~09:00。
ここの大浴場は、温泉ではないとのことだが、広々としている。
露天風呂からは、海(底土港方面)が眺められて、とても気持ちがいい。
今日は時間に余裕があるので(笑)、ゆったりと浸かる。
夕食は、レストランで。
団体客が2組ほどいた。
平日なのに、思ったよりも宿泊客がいるようだ。
レンタカーの残金があるので、まずは、明日葉ビールを1杯ずつ注文する。
島焼酎情け島(芋)も1壜注文する。
お湯割り、水割り、ソーダ割、と、7人しかいないのに、注文が多い(笑)
昨晩の実績があるので、今日は酒量に制限をつける。
呑み足りなそうにしていたが、焼酎が無くなった時点で、打ち止め(笑)
夕食のお品書き
前菜 八丈産モッツァレラチーズのカプレーゼ、八丈産明日葉蟹味噌和え、筍木の芽和え
お椀 八丈産飛魚のつみれ呉汁
造里 八丈産旬鮮魚盛合わせ(目鯛、金目鯛)
煮物 八丈産里芋揚げだし
陶板 八丈ジャージー牛乳と八丈酒盗を使った焦がし醤油フォンジュ(海老、ローストビーフ、赤コンニャク、野菜一式)
揚物 行者ニンニクとオクラの天麩羅
食事 十五穀米、味噌汁
食後 自家製パッションムース
夕食は、乳製品たっぷりで、大満足(*'▽')
残念ながら、というか、予想通り、星空観賞会は中止。
同行者の1室に集まって、まったりゲームなどすることに。
とはいえ、朝が早かったので、早々に自室に戻って、就寝する。
部屋は、オーシャンビューを頼みたかったのだが、東海汽船のツアーでは扱っていないと言われたので、見送った。
船で着いた5名(3室)は、2階の山側、しかも、一番奥だった。
JTBで頼んだ往復飛行機の2名(1室)は、1階の海側だったそうだ。
団体客がいた所為なのか、それとも、船だと、到着が不明だからだろうか???
いずれにせよ、小雨なので、景色はどうでもよくなってしまった。。。(/ω\)