三陸鉄道リアス線・宮古 1日目

今回の大人の休日倶楽部パスは、三陸鉄道に乗りに行こうと考えていた。

2年半ほど前に、三陸海岸を海側から眺めた。

今度は、陸地側から訪れて、三陸鉄道にも乗ってみようと、ずっと思っていた。

しかし、まだ果たせずにいた。

2019.3.23に、リアス線全線開通のニュースが流れた。

これは、是非とも行ってみなければ。

ということで、計画を立ててみる。

 

・・・

当初、釜石から久慈まで行こう、と安易に考えていた。

が。

列車の本数と宿泊地との兼ね合いで、それほど容易な行程ではなさそうだ。

途中下車して、観光しようと思っても、一泊では厳しい。

結局、久慈から宮古まで三陸鉄道に乗車し、休暇村陸中宮古で一泊する。

翌朝、浄土ヶ浜観光をして、午後から、宮古から釜石まで乗車する。

という行程に落ち着いた。

 

一日目

 09:08 東京駅発 はやぶさ9号

 12:01 八戸駅

 12:22 八戸駅発 JR八戸線(普通)

 14:07 久慈駅

 14:13 久慈駅発 三陸鉄道リアス線

 15:51 宮古駅

 16:05 宮古駅前発 岩手県北バス

 16:33 休暇村宮古

     休暇村陸中宮古で一泊

二日目

 08:15 休暇村陸中宮古発 休暇村送迎バス

 08:30 浄土ヶ浜ビジターセンター着

     浄土ヶ浜観光船に乗る

 11:14 浄土ヶ浜ビジターセンター発 岩手県北バス

 11:32 宮古駅前着

 12:28 宮古駅発 三陸鉄道リアス線

 13:53 釜石駅着

 14:19 釜石駅発 JR釜石線快速はまゆり6号

 15:58 新花巻駅

 16:19 新花巻駅発 はやぶさ110号

 18:56 東京駅着

 

いつもなら、その時の気分で、適当~に、移動するのだが、今回は、代替するような列車がない。

あっても、2、3時間後、なのである。

どこかで躓いたら、全部、仕切り直しになってしまう。

とりあえず、宿の予約を入れ、パスを購入して、はやぶさの指定席をとる。

 

さて、当日の朝。

東京駅までは1時間程だが、駅弁を買いたいので、7時に家を出る。

この時間、JRの上野東京ラインは通勤ラッシュで混んでいる。

混雑を覚悟していた。

が、運よく、上野行に乗車することができた。

前方の車輌は、さほど混雑していない。

キャリーバッグが邪魔になるという懸念も、杞憂で終わった。

 

8時15分頃には東京駅に到着する。

急がなくても間に合うので、駅弁屋祭に入って、店内を一周する。

時間が早いからか、なかなか入手できない希少な駅弁が、まだ並んでいる。

目移りする。

しかし、朝から、そうそう豪華弁当も食べられない。

熟考の結果(笑)、大船軒の湘南しらす弁当¥1250を購入する。

 

まだ時間の余裕があるので、新幹線のホームに行き、とりあえず、喫煙所で一服する。

半世紀前は、車内で喫煙も当たり前だったが、昨今は、喫煙所を探すのに苦労する。

電子煙草に変えても、扱いは一緒。

疎外されているような気もするが、仕方がない。

 

NewDaysで、パスの特典10%引きを利用して、缶ビールと缶コーヒーを購入する。

折角の特典だから、目一杯利用しようと思っていたのだが、その後、NewDaysにはお目にかからなかった。

 

ホームで、はやぶさ9号の入線を待って、乗車する。

座席の指定時に、空いている車両の3列空席の列を選んで、窓側席を指定しておいたが、やはり、ほとんどの席が埋まってしまっていた。

通路側の方が気楽なのだが、今回は、特に、充電の為に窓側席を確保した。

この先の普通車には、コンセントはないようだ。

幸い、はやぶさ9号には、各席用のコンセントがあった。

心置きなく、充電しながら、移動できる。

 

09:08、東京駅を定時に出発。

早速、ビールと駅弁を開封する。

 

大船軒湘南しらす弁当とキリン一番搾り

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しらす桜海老、いくらも載っている。

玉子焼き、鮪かつ?などの副菜も充実している。

朝食には、少々贅沢だったが、期待を裏切らない内容で、とても満足する。

 

12:01に八戸駅到着予定だったが、2分程延着した。

八戸線への乗換時間は20分程あるので、余裕があると思っていた。

のだが。

在来線のホームに行くと、乗車待ちの人が大勢いる。

 

八戸駅 JR八戸線普通列車

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仕方がないので、座席を確保する為に、入線待ちする。

久慈まで1時間40分以上あるし、三陸鉄道も1時間半以上乗車するので、立って行くのは、体力的に不安がある。

2両編成の座席は、すぐに埋まってしまった。

が、ここは一人旅の気楽さで、4人掛けで1席空いている席に、潜り込む。

 

JR八戸線は、海沿いを走っていて、太平洋が見える。

筈なのだが、生憎、反対側の座席だし、立っている人もいるし、

ということで、景色はあまり見えない。

4人掛け用の座席も、普通車なので、乗り心地はよくない。

それに、朝食にビールを飲んだ所為で、酔いが廻っている。

気がついたら、眠ってしまっていた。。。。

 

ちなみに、車両にはトイレがついていた。

利用はしなかったが、駅でトイレに寄る暇がない時には、車内にトイレがあると、安心できる。


多分、14:07頃に、久慈駅に到着する。

乗換時間は6分程なので、少々気が急いている。

しかし、降車すると、狭いホームに人がひしめいていた。

ほとんどが大休パスの利用者と思われる。

どうやら、目的は一緒のようだ。

ここまで来ては、計画の変更はできないので、行列に混じる。

改札を出て見よう、とか、写真を撮ろう、などという余裕はない。

ぞろぞろと、階段を上り下りして、三陸鉄道に乗り換える。

エレベータやエスカレータは見当たらなかった。

車輌は2両で、1両はレトロ車輛だ。

幸い、レトロ車両の方に空席を見つけることができた。

3人グループ(に見えた)に、些か強引に割り込む。

 

久慈駅 三陸鉄道リアス線

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しかし、老紳士3人グループかと思っていたが、実はそうではなかった。

一人は途中で降車したらしい。

途中駅で乗降する人も、ちらほらいる。

 

海側の座席には座れなかったが、三陸鉄道は、絶景スポットで、徐行や停止をしてくれる。

通路側なので、遠慮なく立ち上がって、車窓を観に行った。

 

三陸鉄道リアス線 陸橋

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15:50頃、宮古駅に到着。

少し早めに到着したようだ。

ここから岩手県北バスに乗り換える。

バスは、16:05発と16:40発がある。

慌てなくても、余裕がある。

とりあえず、駅前のロータリーで、バス停とバスの時刻表を確認する。

 

昼を抜いたので、空腹なのだが、どうすべきか決めかねていた。

改札を出た所に、立ち食い蕎麦屋があった。

旨そうである。

三陸鉄道のショップさんてつやもある。

何かしら、ありそうだ。

少し離れた所に、灰皿を見つけた。

とりあえず、一服する。

と、乗車予定の「休暇村宮古行き」が、バス停に停車した。

まずは休暇村まで行って、それから考えることにする。

 

宮古駅から休暇村までは、無料の送迎バスもある。

前日までに予約していれば、利用できる。

この時間の宮古駅発は、16:15と17:15がある。

少々迷ったのだが、まずは、観光代りに、岩手県北バスを利用することにした。

後で知ったのだが、県北は、けんぽくと読む。

宮古駅前から休暇村宮古までは乗車賃¥370。

NAVITAIMEでは、¥380となっていた。

得をした訳ではないが、何となく、得した気分になる(笑)

 

休暇村に向かって、岩手県北バスは、結構な坂道を走っていく。

乗降客も多少いたのだが、終点までには、私一人だけになった。

16:35頃、休暇村陸中宮古に到着する。

チェックインを済ませ、翌朝の送迎バスの予約をする。

ついでに、特別料理宮古湾の生うに¥800も注文する。

布団を敷きに来るというので、お願いしておく。

 

本日の宿は、休暇村陸中宮古。

部屋はお任せで、二食付き(ビュッフェ)で¥8900。

和室で、洗面所、洗浄機付きトイレがある。

1人だと、和室は広過ぎるのだが、値段的には申し分ない。

TVもあるし、浴衣もある。

風呂は大浴場で、温泉ではないが、恵那ラヂウム鉱砂を使用した人工泉となっている。

大浴場に行くには、バスタオルと手拭いを部屋から持参する。

後で気づいたが、タオル類用の手提げかごも用意されていた。

名称を忘れてしまったが、岩手のおいしい水も用意されている。

 

まずは、用意されていた茶菓子を食べる。

空腹だったので、とても有難い。

糖分を補給したので、早速、大浴場に行ってみる。

 

恵那ラヂウム鉱砂、というのが、何ものなのかはよく判らなかった(^_^;)

湯船を覗くと、石のようなものがいくつか、網で括られて、湯の中につけてあった。

硫黄臭もなく、無色透明の湯で、温泉らしくないような気がしたが、入浴後、お肌がしっとりとしていた。

効果はあるようだ。

 

夕食は18:00から、レストランで。

地酒を頼もうとしたら、利き酒セット¥1080を勧められる。

喜んで、こちらに変更し、八重桜、酔心、冴をお願いする。

 

利き酒セット

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特別料理、宮古湾の生うに

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ビュッフェは、三陸地産地消を謳っていて、いろいろ楽しめる。

屋台?では、調理しながら、何品かの料理をだしている。

 

まずは、帆立焼き、握りずし、刺身。

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この三品と、特別料理の生うにとで、日本酒を飲み比べる。

とても楽しくて、旨い。

次に、ホヤの刺身、アワビ入り茶碗蒸しなどを取ってくる。

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スパゲティは、あさりのボンゴレ、と札が出ていたが、食べたら、クリーム味だった。

後で見たら、札が、カルボナーラに変っていた(*^_^*)

自分で作る釜飯、というのもあって、とても心惹かれた。

が、迷っているうちに、好物の蕎麦を見つけので、蕎麦にする。

こちらも自分でアレンジなので、なめこや山菜や海藻をたっぷり入れる。

フィッシュアンドチップスも、少しばかり食べてみる。

実は大好物なのだが、 年なので、控えめにしておく(^_^;)

 

すでに食べ過ぎているが、デザートも。

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利き酒だけで、十分に酔ってしまった。

腹も十二分に膨れたので、部屋に戻る。

TVでとうちゃこを見ながら、眠ってしまった。

19:30からイベントがあったのだが、参加できなかった。

 

早くに眠ったので、真夜中に目が覚める。

大浴場は24:00までで、もう終了している。

折角目覚めたので、星空を見に行くことにする。

 

屋上が解放されていたのかも知れないが、備え付けの案内などを確認しても、記載を見つけられなかった。

正面入り口から、外に出る。

すぐそばの駐車場の方に行き、空を見上げる。

 

周囲が森?なので、見渡す、というより、見上げる。

夜空に慣れると、見える星が増えていく。

☆☆☆☆☆

星がたくさんあり過ぎて、星座がよく判らない。

スマートステラをかざしてみるが、星図よりも星が多い。

視力の問題で、1等星も、2等星も、3等星も、区別がつかない。

月がなかったので、星がよく見えたようだ。

多分、6等星までも見えていたと思われる。

 

暫くして、辛うじて、カシオペアのWを見分ける。

下方にあったので、町の明かりで、暗い星が見えにくかったようだ。

W字型に星が並んでいる。

そこから、北極星を探しに行く。

が、北の空にも、星があり過ぎて、特定できない。

北斗七星を探そうにも、柄杓形どころか、山ほど星がある。

ヴェガも、アルタイルも、デネブも見えている筈なのだが。。。

判別できない。

仕方がないので、木星を探してみる。

これも、数多くの星に埋没してしまいそうだ。

さすがに、周囲の星々に比べると一回り大きい。

 

ふらふらと周囲を見廻していると、西の空に、明るい線が一筋引かれた。

流星だ。

と、気づいた時には、もう消えていた。

願をかける暇もなかったが、見られただけでも、幸運な気がしてくる。

 

部屋に戻り、暫くTVなど眺めているうちに、再び眠ってしまった。