三陸鉄道リアス線・宮古 2日目
日の出は、04:05と、部屋に置かれたメッセージカードに書いてあった。
少し歩かないと、本州最東端の日の出スポット、には辿り着けないらしい。
昨夜、早々と寝て、真夜中に起きてしまったので、夜明け前に二度寝をしてしまった。
日の出を見に行くのは、諦め、5時少し過ぎに起きる。
大浴場は5時から9時までなので、もう入浴可能だ。
年齢の所為か、少しだるい。
昨日は殆ど列車に乗っていただけで、歩き回ったりなどしていないのに(/ω\)
のろのろと支度をして、部屋から出る。
途中の喫煙所で一服してから、大浴場へ。
早々に、数人が入浴を済ませていたようだ。
誰もいなくなったので、ゆったりと広い湯船に浸かる。
やはり、朝風呂は気持がいい。
ひと風呂浴びると、少しばかり元気になった。
朝食は6時半からのビュッフェ。
7時からの朝の散歩に参加するつもりなので、レストランの前で、開場を待つ。
すでに、待機している人が数名。
大休パスの利用者だと推察する。
旅先での朝食は洋食、と決めている。
のだが、屋台で出している握り飯と目玉焼きが、目に入ってしまった。
美味しそうだ。
だが、しかし、初志貫徹、と考え直す。
いったんは、パンを取りに行く。
が、結局、握り飯に戻って来てしまった。
ほかにも、とれたて野菜など、いろいろあったのだが、残念ながら、時間がない。
和洋混淆?の朝食
急いで食べ終えて、部屋に戻る。
晴れているので、帽子と日焼け止めが必要そうだ。
集合時間は7時5分前なのだが、少し遅れて、フロント前に行く。
参加者は3名。
スタッフの方なのか、ボランティアガイドの方なのか、案内人がつく。
道々、植物の説明などもしてくれる。
花筏(花ではなく、実だったが)を初めて見た。
・・・
しかし、結構な山道である(◎_◎;)
木で階段が組まれているが、幅が広すぎる。
あるいは、急斜面すぎる。(私にとっては、だが)
とはいえ、辿り着いた展望台からの眺望は、やはり、絶景、だった。
展望台2カ所を廻って、35分ほどで、戻って来る。
(30分を超えたのは、私が遅かった所為と思われる)
浄土ヶ浜展望台からの景色
案内人は、熊避けの鈴をぶら下げていた。
同行者が、熊がいるんですか、と、尋ねると、
「熊、いますよ」
と、あっさり、返答が返ってくる。
Σ(・ω・ノ)ノ!
うへえ、夜中に、一人で外に出ちゃったよ。
まあ、無事でよかった、のか???
散歩終了後、部屋に戻って、急いで、身支度し、荷物をまとめる。
折角なので、持参の携帯ボトルに、おいしい水を詰める。
送迎バスは、08:15を予約している。
岩手県北バスを利用すると、出発が9時過ぎになってしまう。
昼には、宮古駅から三陸鉄道に乗らなくてはならないので、遊覧船に乗る時間がとれるか判らない。
それに、宮古駅で、浄土ヶ浜方面行きのバスに乗り換える必要がある。
それ以前、となると、7時頃になってしまう。
検討の結果、送迎バスを利用することにしていた。
これに乗り損ねるわけにはいかない。
ショップもあって、土産物も並んでいるようなのだが。。。
チェックアウトもしなければならないので、あまり時間の余裕がない。
フロントに行って、少しばかり並ぶ。
チェックアウトが終わると、もう送迎バスが到着しているらしい。
案内があるまで待つように、ということなので、そのまま、フロント前で待機する。
観光案内などを眺めていると、宿泊客のおじさんが
「遊覧船に乗る?」と聞いてきた。
「乗ります」と答えると、割引券をくれた。
10%オフになる(*^▽^*)
とても、嬉しい。
有難うございます、おじさま。
08:15、送迎バスで、休暇村を出発する。
満席で、補助座席も幾つか使用している。
宮古駅行きと浄土ヶ浜経由と、2台のマイクロバスが用意されていたが、ほぼ満杯だったようだ。
08:30頃、浄土ヶ浜(バス停)に到着。
まずは、ビジターセンターで、遊覧船の切符を購入する。
窓口の人は親切で、観光地図をくれて、荷物を預かると言ってくれた。
が、 浄土ヶ浜からもバスに乗れるというので、荷物は持参することにする。
ビジターセンター内も眺めるつもりだったのだが、それも後回しにする。
数名の観光客が前を歩いているので、ついていく。
遊覧船の出航時刻は、08:40。
バスが到着するのは8時半、ビジターセンターから乗り場までは徒歩5分程。
実は、私の足では間に合わないと思っていた。
なので、次の09:30に乗船するつもりでいた。
しかし、どうやら、08:40の出航に間に合いそうだ。
少し足を速める。
船着場に船が停泊していて、係員の人達がこちらを見ている。
前を歩いている数名は、そのまま奥のトンネルに向かってしまった。
乗船するのは、私だけらしい。
仕方がないので、精いっぱい走る。
(でも、歩く速度とあまり変らない)
みやこ浄土ヶ浜遊覧船乗場と、遊覧船第16陸中丸(下船後撮影)
乗船券を渡して、乗船すると、丁度、08:40。
タラップがすぐに揚げられて、出航する。
乗り込んだ1階席には、誰も座っていない。
キャリーバッグだけ置きざりにして、2階に昇る。
デッキ側の席に、多くの人が座っている。
最前列のご夫婦の隣に座らせて貰う。
まずは、うみねこパン¥100を購入する。
ウミネコに投げる餌だが、人が食べても大丈夫。
海藻入りだそうだ。
一口試食してみたが、普通に食べられた。
出航後、暫くは、景色も観ずに、餌投げに没頭。
飛んでいるのが、カモメか、ウミネコなのかは、不明。
横目でこちらの動向を窺い、さっと餌をくわえる。
なかなか鮮やかだ。
多分、カモメ。と、うみねこパン(をちぎったもの)
海鳥ばかり見ていても、仕方がないので、景色に目を転じる。
浄土ヶ浜、岩礁地帯、日出島を右手に見ながら、ローソク岩、夫婦岩、潮吹穴、姉ヶ崎と遊覧して、戻ってくる。
40分間の遊覧で、¥1400。
さらに10%引きなので、¥1260。
朝の散歩で、崖の上から眺めた景色を、今度は、海側から眺める。
期待通り、絶景が続く。
ちなみに、潮吹穴は、ほら吹き穴とも呼ばれているそうで、潮を吹いているところは、なかなか見られないようだ。(潮を吹くには、海が荒れていることが条件)
船内で、ガイドさんが観光案内をしていたのだが、デッキ席では、ほとんど何も聞こえなかった。
残念なことをしてしまった。
もっとも、若い観光客は、ウミネコに夢中で、何も見聞きしていないようだったが。
途中、断崖絶壁の岩に、おっさんが一人座っていた。
どうやってそこに行ったのかも不明だが、何をしているのかも不明。
不思議に思っていると、隣にいた観光客(関西人)が答えてくれた。
「写真撮ってはりました」
「向こうも?」
こちらもカメラ(スマホ)を構え、あちらでもカメラで狙っていたらしい(笑)
帰路、潜水作業中と標識を掲げた小型船も見えた。
堤防のようなものがあって、付近の海底で作業をしているようだ。
もちろん、潜っているところは見えないのだが、南部潜り???(の訳はないだろう)
ローソク岩
約40分の遊覧を終えて、9時20分頃、遊覧船乗場に戻ってくる。
予定外に早い便に乗船できたので、時間の余裕がある。
さっぱ船遊覧をしに行く。
遊覧船乗場の左手前にあるトンネルを潜って、先に進む。
少し歩いただけで、浄土ヶ浜マリンハウスに辿り着いた。
ここから、さっぱ船に乗って、青の洞窟(八戸穴)遊覧ができる。
約20分で、¥1500。
さっぱ船は人数が揃ったら、適宜、出航するようだ。
乗船前に、ヘルメットと救命胴着を着用する。
荷物をコインロッカーに預ける。
コインロッカーは、¥100で、返却式。
浄土ヶ浜マリンハウス(さっぱ船乗場)
少し、湾内?を周遊してから、洞窟に向かう。
カモメだかウミネコだかが、餌を狙って、さっぱ船の周囲を飛び交う。
餌用のかっぱえびせんを投げ与える。
近くに投げると、頭上を飛んで、落し物があるそうだ。
なるべく、遠くに投げる。
・・・投げる、投げる、投げる・・・
うっかり、袋ごと投げてしまったΣ(・ω・ノ)ノ!
プラごみ減少に、多少なりとも協力しようと、努力しているというのに。。。
思いっ切り、プラごみを海に投棄してしまった(/ω\)
反省しております。。。
さっぱ船の舳先に止まるウミネコ?
そうこうするうちに、洞窟に近づいてきた。
洞窟は、意外と小さく、小さなさっぱ船でないと入れない。
さっぱ船とは、小型漁船とのこと。
壁にぶつかりそうな感じで、潜入していく。
青の洞窟、入口
洞窟内部は、暗い。
周囲に、柱状節理の岩が取り巻いている。
海水も、澄んではいるが、青くはない。
洞窟内部
「振り向いてください」
という船頭さんの声で、振り返る。
と、・・・
海面が、バスクリンを溶かしたような、エメラルドグリーンに。
日によって、海水の色が異なって見えるそうだ。
想像していたようなブルーではなかったが、感動した(*'▽')
洞窟の奥に、潮が噴出するところも、見た。
これを見られるのは、運がいいらしい。
何度か噴出していたのだが、残念ながら、タイミングが合わず、写真は撮れなかった。
20分の遊覧を終えて、マリンハウスに戻る。
まだ、10時前だ。
ここで、アイスクリームや海産物などの飲食ができるのだが、残念ながら、腹が減っていない。
灰皿があったので、一服する。
折角なので、浄土ヶ浜に向かうことにする。
海沿いの遊歩道を少し歩くと、浄土ヶ浜に辿り着く。
まずは、バス停とバスの時刻表を確認する。
次のバスは10:50発。
40分程時間がある。
奇岩に囲まれ、内海になっているので、静かだ。
ただ、思っていたよりも、狭い。
砂浜ではなく、石の浜なので、波打ち際までは行かなかった。
(不安定そうなので、転ぶと、困る)
すぐそばに、レストハウスがあり、展望台(無料)がある。
一応、登ってみる。
3階ほどの高さを昇ると、それなりに、展望が開ける。
とはいえ、浜辺で海を眺める方が、浄土ヶ浜の気分に浸れる。
ついでにトイレに行く。
トイレを拝借したので、土産物を少々購入する。
外のベンチに座って、一服する。
こんな風に、のんびりできる方がいいなあ。
(昨日は、列車の乗換で忙しなかった。。。)
10:50発。
岩手県北バス 観光ラッピング?
11:25頃、宮古駅前に到着。
まずは、昼食を済ませることにして、駅前の魚彩亭すみよしに入る。
三陸丼¥2500と男山生酒¥850(いずれも税別)を、注文する。
三陸丼
三陸丼というのは、ちらし寿司のようだった。
いくらで隠れているが、蛸や鮪などの刺身ものっている。
生うには甘くてとても美味だった。
正午ごろに店を出て、目前の宮古駅へ。
三陸鉄道のショップ、さんてつやに入る。
くろじか煎餅、駅名入りタオルマフラーなどを購入する。
駅に戻ると、すでに改札前に行列ができている。
最後尾に並ぶ。
少し待っていると、改札が開いたようだ。
ぞろぞろと、列車に移動していく。
乗車すると、すぐに空席が目に入ったので、座らせて貰った。
空いていたのは、進行方向と逆を向いているから、のようだ。
12:28、宮古駅を出発。
隣の駅が磯鶏駅である。
3分程で隣の到着する。
2017年の9月に訪れた時には、まだ駅舎は整備されていなかった。
磯鶏駅(2019.06.27)
磯鶏駅(2017.09.21)
しかし、昼に酒を飲んだ所為で、この後、すっかり眠ってしまった(>_<)
いろいろ興味のある駅があったのに、何も気づかないまま、通り過ぎる。。。
13:53頃、釜石駅に到着する。
ここからJR釜石線の快速はまゆりに乗り換える。
改札口にはすでに行列ができている。
窓口で指定席を取ろうとしたが、すでに満席だった。
「指定がなくても、乗れますか?」
念の為に、聞いてみる。
「そこに並んでるよ。」
という返事だった。
先刻よりも長くなった行列の後尾につく。
少し待っていると、列が動き始める。
心配しなくても、今回は余裕で、自由席に座ることができた。
14:19、釜石駅を出発する。
快速はまゆりは、曇天の中、山間を走っていく。
見ていると、牧草地が多いようだ。
ビニールテープ状にした牧草が、あちこちに置いてある。
雨が降りだした。
鉄橋が見え、やがて、その鉄橋を列車がわたっていく。
15:58頃、新花巻駅に到着する。
在来線から新幹線に移動する。
駅弁を買いたかったのだが、すでに売り切れか、レジに行列ができている。
物産展を少し覗いただけで、弁当の購入は諦めた。
ホームの喫煙所で一服するうちに、はやぶさ110号が入線して来る。
16:19、新花巻駅を出発。
東京駅には19時頃到着なので、何か腹ごしらえをしたい。
車内販売のワゴンを呼び止める。
3月15日以降は、車内販売での駅弁の販売はなくなっている。
アイスクリームも、ない。
仕方がないので、リンゴジュースとキャラメルパウンドケーキ、えびす缶ビールに熟成チーズ鱈を購入する。
ちなみに、菓子パン類は販売している。
調理パンがあるのか、聞いてみればよかった。
多分、18:56頃、東京駅に到着。
(特に延着もしていなかったと思うが、記憶にない。)
在来線を乗り継いで、家に帰ったが、思いのほか、くたびれ果てていた。
乗り継ぎにあまり余裕がなく、予想外の人出だったからのようだ。
結局、パスの有効期間が2日残っていたが、どこにも出掛けなかった。
次回は、無理せず、2泊3日で旅程を立てることにしよう。