磐越東線(ゆうゆうあぶくまライン)
今から2年程前に、磐越東線に乗る計画を立てていた。
しかし、天気予報では、寒波の到来を告げていた。
寒いのは嫌だと思い、経路を変更した。
今年は暖冬ということなので、積年の懸念を払拭することにした。
磐越東線は、一日に5便しかない。
郡山駅からは、05:30、08:00、13:17、15:12、19:42。
前泊すればともかく、早朝の5時半発はもとより朝の8時発でも、とてもではないが間に合わない。
昼過ぎの13:17発に乗ることにする。
これなら、ラッシュアワー時に混んだ電車に乗って東京駅に向かう必要もない。
新幹線もなすのに乗車して、ゆっくりと移動できる。
22日、朝9時過ぎに家を出る。
上野東京ラインで、東京駅まで移動する。
大人の休日倶楽部パスの旅なので、なすのの指定を取る。
空いていると思っていたのだが、窓側の席は満席になっていた。
3列並びの通路側を指定する。
さすがに、真ん中の席まで埋まるほどには混んでいないようだ。
発車時刻までまだ余裕があるので、駅弁を物色する。
チキン弁当も捨てがたい。
と、迷って、結局、東北新幹線のホームで、深川めし¥950を購入した。
缶ビール¥270とおつまみセット¥409を、NewDaysで購入する。
休日パスの提示で、10%割引になる。
11:08、東京駅発なすの257号に乗車する。
景色を眺めながら、といきたいところだが、通路側なので、あまり周囲を眺め廻す訳にもいかない。
缶ビールを開けて、深川めしを広げる。
穴子の煮たのが二切れ入っている。
生姜の利いた浅利の炊き込みご飯も旨い。
完食してしまったが、年寄りには、少々飯の量が多かった。
宇都宮駅を過ぎると、乗客がぐっと減った。
窓側の席も空いたのだが、移動しなくても、景色が見える。
東北新幹線内は、充電もできるし、JReastのwifiが使える。
トイレも便座が暖かく、洗浄機までついている。
座席もゆったりしていて、快適である。
小山駅に停車した時に、水戸から小山まで水戸線が通っている、と気付いた。
実は、鉄道マニアではないので、時刻表も路線図もほとんど見ることがない。
方向音痴なので、地図も苦手だ。
ガイドブックも、観光後に見れば理解できる、という程度で、事前に見てもあまり頭に入らない。
スマホの地図アプリのおかげで、一人でうろうろできるようになったが(笑)
12:48 郡山駅に到着。
乗換時間は30分弱。
腹はまだ空いていないが、磐越東線は普通列車なので、一応、飲料などを準備しておきたい。
NewDaysで、ペットボトルのコーヒー¥139.、生チョコクリームパン¥198、会津夢チーズまんじゅう¥615を購入する。
福豆屋を覗いて、海苔のりべん¥1000も購入する。
磐越東線のホームに移動して、列車に乗り込む。
乗車して暫くしてから気付いたのだが、電車ではなく、ディーゼルだった。
鉄分希薄なので、こういったことは、実はどうでもいい。
車両にも全く興味がなく、関心があるのは、座席の座り心地くらい(笑)
さて、列車は2両編成で、それなりに乗客が座っている。
ボックス席に座ると、向かいの人と膝を突き合わせた状態になり、かなり窮屈だ。
勿論、リクライニングなど無く、背を直立した状態で座っていなくてはならない。
昔日の東海道線も、こうだった。
太ってなければ、これでも苦はないのだろうけれど、メタボには辛い。
13:17に郡山駅を出発する。
磐越東線の郡山駅からいわき駅間には15駅あり、1時間35分程である。
別名、ゆうゆうあぶくまライン、というそうだ。
確かに、暫くして、阿武隈川を渡った。
地図を眺めていると、沿線には、あぶくま洞もあるようだ。
しかし、郡山駅を出て間もなく、眠ってしまった。
居眠りをしている間に、乗客は減っていた。
目を覚ましたら、ボックス席を独り占め、の状態になっていた。
これで、幾分、快適さが増した。
窓の外に、川が流れているのが見えてくる。
列車はこの川に沿って、走行しているようだ。
地図アプリを見ると、夏井川とある。
調べてみると、夏井川渓谷、というらしい。
今は冬なので、冬枯れの寂しい景色だが、初夏には新緑、秋には紅葉に彩られるのだろう。
夏は川遊びもよさそうだ。
この景観なら、ゆうゆうあぶくまライン、と、別名がつくだけのことはある。
と思ったが、夏井川渓谷なのに、あぶくま??
阿武隈川沿いも走行していたのかも知れないが、眠っていて、気付かなかっただけなのか??
疑問を感じているうちに、いわき駅が近付いてきた。
15:07、いわき駅に到着。
ここから常磐線の上り方面は、一時間に数本はあるので、それ程気にしなくてもいい。
常磐線の下り方面は3月に復旧するようなので、その後に乗車するつもりでいる。
ところで、郡山駅で買った駅弁をまだ食べていなかった。
まだ空腹を感じていない。
やむを得ず、本日の宿まで持参することにした。
持ち込みするつもりではなかったのだが、仕方がない。
さて、宿で広げた駅弁。
海苔弁、かと思っていたが、海苔のりべんが、正しい名称だった。
海苔の下には鰹節が塗してあり、しかも、海苔は二重になっている。
なるほど、海苔のりべん、なのだ。
しゃけ?の切り身と、卵焼き、煮物と牛蒡の漬物が添えられている。
旨い。
けれども、やはり、ご飯を食べ過ぎてしまった。