青森・浅虫温泉・十和田湖
恒例の大人の休日倶楽部パスの時期がやって来る。
さて、どこに行こうか?
行先を決められないまま、日々が過ぎていく。
そうだ、十和田湖に行こうと思い立つ。
十和田湖には、言わずと知れた高村光太郎の「乙女の像」がある。
若い頃から一度は行ってみようと思いながら、今まで機会もなかった。
経路としては、朝東京駅から東北新幹線に乗り、八戸でJR東北バスに乗り換えると、夕方、十和田湖休屋に着くようだ。
二泊すれば、丸一日、十和田湖で遊べる。
それより、福島に寄って、安達太良山を眺めるのもいい。
智恵子の青い空も観たい。
九十九里浜にも寄りたい。
天気が心配だが、こればかりは梅雨なので、仕方がない。
あれこれ考えたが、結局、青森で一泊してから、早朝のJR東北バスで十和田湖に行き、一泊。翌日八戸経由で盛岡に出て、東京に戻ることにした。
宿の予約を入れたのは、二日前の深夜で、ほぼ前日。
あまり選択肢がない。やはり、こういうものは、余裕をもって手配した方がいい、と反省。
6月28日、雨の中を出発。
朝9時に東京駅に着。
指定が取れたのは、10:04のはやぶさ。
一時間あるので、郵貯のATMを探しに行く。
何しろ、間近になって決行したから、手許不如意なのである。
僅かながらも所持金が増えると、気が大きくなる。
駅構内に戻り、駅弁祭で、平泉うにごはん¥1200と日本酒(梵)¥350を購入。
とても旨い。
ホームに行き、はやぶさの到着を待つ。
10:04 東京発 東北新幹線はやぶさ51号
13:27 新青森着 13:20着予定だったが、少々延着。
13:49 青森着
青森駅のねぶた
晴れている。
まずは、観光案内所で、翌日の十和田湖行きのバスを確認する。
とても親切に説明してくれた。
予約ではなく、当日にチケットを購入して乗車する。
バスの時刻表も貰い、二日間のフリーきっぷ¥5000も教えて貰う。
フリーきっぷなら、途中下車できて、八甲田ロープウェイに乗れる。
となると、早朝のバスに乗ると、必然的に予定が決定する。
とりあえず、浅虫温泉に向かう。
14:33 青森発 青い森鉄道
14:57 浅虫温泉着
駅の観光案内所で、日帰り温泉を確認。
高い所からなら岩木山が見えると言うが、丘の登り降りは無理なので、海づり公園の方に降りる。
湾の向うに、大きな山が見える。
写真だと遠く小さくしか写らないが、肉眼では、かなり大きく高く見える。
岩木山である。
歩道橋の上から。遠くに岩木山。
ゆーさ浅虫で、展望温泉に入る。¥350。
石鹸などの備え付けはないというので、りんご石鹸¥270を購入。
4階にある浴場からは、景色がよく見える。
待っていれば、入日も見えそうだ。
が、空腹になったので、階下のサンセットレストランへ。
牛バラ焼定食¥980と生ビール¥500を注文する。
牛バラ焼きは、すき焼き風で、初めは生卵をつけて、その後、残り溶き卵を入れて、卵とじにして食べる。
肉は少々堅かったが、たれが甘めの濃い味で、結構旨い。
17:35 青森着
青森駅に着くと、なんと! 四季島が停まっていた!
回送中だったのか、乗客はなし。
いつか乗れるといいのだが。。。。
とりあえず、荷物が邪魔なので、ホテルにチェックインする。
本日の宿は、ホテルアベスト青森、素泊り¥3000。
フロントから宿泊階まで階段なので難儀したが、一泊¥3000だし、まだ、荷物は重くないし、早朝出発予定だし、コンセントもTVもスタンドもあって、文句はない。
まずは、アスパムの展望台を目指す。
展望台は13階にあり、入場料¥400、自販機の飲物付。
360度の眺望を楽しめる。
ここからも、岩木山がよく見える。
写真を写したかったのだが、前にある建物が邪魔なので、断念。
青い森鉄道からも見えていた雪渓の残る山は、八甲田山だと判明。
早朝なら北海道も見えるようだが、ちょっと判別がつかなかった。
だが、残念ながら、展望台の営業は19時まで。
日没は19時15分頃なので、19時5分前に、階下に見える青い海公園に移動する。
フェリーに沈む夕日になってしまったが。。。
夕食が四時だったので、小腹が空いている。
やはり、帆立を食べねば。と思い立ち、新町通に戻る。
帆立専門という看板に惹かれて、柿源に入る。
貝は好きなのだが、刺身ではなく、火を通したものが好物。
特に帆立はバター焼きが大好物。
なので、帆立バター焼¥1250、塩辛¥500、日本酒亀吉¥700を注文する。
とても大きな帆立で、大満足。
翌朝、5時半にチェックアウトする。
前日、朝5時から開店している喫茶店があると確認しておいたのだが、行ってみたら、吉野家だった。。。
やむなく、ローソンに行く。
店内にイートインスペースがあるので、そこで朝食。サンドイッチ、アイスオレ、牛乳寒天。
JR東北のバスは、7時50分発。まだ時間があるので、ドトールでホットコーヒーを飲み、7時20分頃に券売機へ。
係りの人が立っていて、不明なことを説明してくれる。
停留所には7時前から立っている人が数人。
時間とともに、増えていく。
青森空港行きのバスに乗った人もいるが、十数名は十和田湖行きのバスが目的のようだ。
行列の後方から、みずうみ号
07:50 青森駅前発 JR東北バス みずうみ2号
09:07 八甲田ロープウェイ着
八甲田ロープウェー山麓駅
09:20 八甲田ロープウェイ山麓駅 八甲田ロープウェイ
09:30 八甲田ロープウェイ山頂駅
ロープウェイは20分ごとに運航、所要時間10分。
次のバスが一時間後なので、山頂滞在は、残念だが、10分間のみ。
展望台によろよろと登って、360度の絶景を眺める。
天気予報では、北海道まで見えるとあったが、よく判らなかった。
雪渓がまだ残っている。
空気が澄んでいて、とても気持ちがいい。
一時間くらいぼうっとしていてもいいような気もするが、トレッキングなどをするような体力がないので、早々に降りる。
09:40 八甲田ロープウェイ山頂駅 八甲田ロープウェイ
09:50 八甲田ロープウェイ山麓駅
八甲田ロープウェイ
少々時間の余裕があるので、焼きたけのこ¥200を食べる。
筍ではなく破竹というものらしいが、ほくほくしていて、たけのこ独特のえぐみも感じられ、とても美味。
みずうみ4号
10:07 八甲田ロープウェイ JR東北バス みずうみ4号
十和田湖温泉郷に入り、奥入瀬渓流に沿って、バスが走って行く。
遊歩道も渓流沿いにあるらしく、トレッキングをする人々(主に年配者)の姿が見える。
新緑の緑がとても美しい。
渓流の流れが清冽で、滝や早瀬があり、歩いたら楽しそうなのだが。。。
バス停は2km間隔程度で、いくつかあるようだ。
足腰に自信があれば、渓流沿いに歩きたいところだが、そんな体力はないので、バスの中からの鑑賞に留める。
11:56 十和田湖休屋着
とにかく空腹だったので、停留所のそばのレストハウスに入る。
お店の人が荷物を預かってくれると言うので、階上のレストランへ。
姫マス塩焼き¥850、稲庭うどん¥850、雪中貯蔵¥650。
ここは現金のみと言うことなので、郵便局を探しに行き、遊覧船に乗る。
十和田湖遊覧船は、休屋発着(50分)と、休屋~子ノ口(50分)の二種類あって、両方乗りたかったのだが、結局、休屋発着の遊覧だけにする。
十和田湖遊覧船
14:05 十和田湖休屋着
遊覧船から観た「乙女の像」
天気がよく、湖水も景色も堪能する。
レストハウスに戻り、土産物を購入、発送を依頼してから、宿へ。
チェックインには少々早いのだが、荷物が邪魔なので、預けたい。
本日の宿は、ホテル十和田荘。部屋お任せプランで、一泊二食付き。¥8500。プラス入湯料¥50・入湯税¥150。
少々湖から離れている(徒歩5分程度)が、広いし、由緒あるホテルのようだ。
三時まで、ラウンジでコーヒー(¥400)を飲んで待つ。
部屋まで案内してくれて(※館内は複雑なので、案内は必要な気がする)、いろいろ説明してくれるが、年寄りにはいっぺんに覚えられない。。。。
さて、お任せの部屋。十二畳の和室。トイレ(ウォシュレット)・バス付。
いつもは和室は避けるのだが、今回は直前予約だったので、和室でもいいやとお任せにしてみた。
久し振りに、旅館! というものに泊まったと実感する。
悪くない。それどころか、とてもいい。
一人では少々広過ぎるが、気分がゆったりして、快適。
荷物を置いて、「乙女の像」を見に行く。
高村光太郎の、とても有名なこの像を見たい、と思ってから。。。、
既に、半世紀近く年月が経ってしまったような。。。?
湖畔沿いの小道を歩く。
「乙女の像」に到着。
意外と、というか、予想通り大きい。
この像の来歴は、十和田湖の開発等に功績のあった人々を讃える記念事業のようだ。智恵子へのオマージュだとばかり思っていたので、意外な気がした。
「乙女の像」から二分程と標識があるので、十和田神社に向かう。
羊歯が生い茂り、甘い香りが漂う。
新緑の青臭さの中に、少し土臭さが混じり、その中に甘い香りが匂っている。
香水の中に、苔だの羊歯だの土?だのとあるのが不思議だったが、初めて納得する。
人気もない森の中を歩いて行くと、暫くして、鳥居が見えてくる。
十和田神社に辿り着いたようだ。
手水舎の龍の口から水が出ている。
手を浄めようとすると、何かの鳴声が!
え、龍が鳴いた?
と慌てたが、そんな訳はない。
。。。蛙のようだ。
狛犬の鎮座する鳥居をくぐり、石段を登る。
段数はそれ程でもないのだが、一段が高くて、難儀する。
漸く登って、神前に向かい、お参りする。
参拝の仕方が書いてあったので、その通りに参拝するが、祈願するのを忘れてしまった。
ので、鈴を買う。
厄除・健康・身代り守となっていて、綺麗な音がする。
杉並木を辿り、商店街に出る。
歴史散歩コースを通って、宿に戻る。
まずは、大浴場へ。
御倉とカルデラの二種類があり、本日は、御倉。
浴場に行く道すがら、十和田湖の成り立ちの模型があって、ブラタモリ気分を味わう。
広い湯殿に、ジャグジと打たせ湯があって、楽しい。
露天風呂もある。
お湯はそれ程熱くないので、ゆったりと浸かっていられる。
夕食は六時から。指定の会場へ。
個室に分かれていて、ここでも、気がねなく、ゆったりと食事ができる。
ので、気がねなく、リザーブの炭酸割を頼む。
夕食。この右に握り鮨、左にデザートがある。
豚バラ焼き、というのだと思うが、すき焼き風。
生卵をつけて食べる。
豚ロースのような肉が2枚。旨い。ボリュームも十分。
さらに、きりたんぽ。甘味噌で食べる。
これも美味。
この上、蕎麦とご飯がつく。
ご飯は断ったが、蕎麦は三口程と勧められたので、食べてみた。
しょっつるなのか、少々変わった味がする汁だが、旨い。
とても満足して、腹いっぱい、ほろ酔い加減で、土産物を物色してから、部屋に戻る。
蒲団が布いてあったので、横になったら、そのまま眠ってしまった。
目が覚めたら、12時半。
大浴場は12時までなので、風呂には行けない。残念。
とは言え、翌朝は5時半から入湯可能なので、BSを見たりして、時間を潰し、再び眠る。
6時十分くらい前に大浴場に行くと、既にひと風呂浴びて部屋に戻る人達と、すれ違う。
割と早めに行動しているつもりだが、更に早い人達がいる。
というか、朝早く活動している?
年齢とともに自分もそうなっているのではあるが。。。。
今日は、カルデラの湯。
ローマ風呂風で楽しい。
露天風呂に入ると、羊歯の香りがしてくる。
新緑の中の風呂は、思いがけず、癒される。
朝食は6時45分から。
和食。
ご飯と味噌汁、飲物はセルフサービス。
ほかに、シチュー、パンなどが用意されている。
パンも食べたい。
のだが、満腹したので、食後のコーヒーだけを2杯飲む。
7時半過ぎにチェックアウトする。
勘違いして、八戸駅行のバスは8時半と思い込んでいたが、実は8時発のが八戸駅行きで、8時半発は青森駅行だった。
早めに出たので、丁度間に合ったのだが。。。
おいらせ20号
乗車時間は2時間。
08:00 十和田湖休屋発 JR東北バス おいらせ20号
奥入瀬ロマンパークで10分休憩。
飲むヨーグルトを購入。ついでににんにくを少しだけ買ってみたのだが、匂いがきつく、その後、難儀した。
今日も天気がよく、景色がよく見える。
奥入瀬ロマンパークからの景色
10:15 八戸駅前着
定刻前に八戸駅に到着。
みどりの窓口に行くが、東京行きの新幹線の指定に空きがあるのは、12時発以降になってしまう。
とりあえず、盛岡まで出て、わんこそばでも食べようかと考える。
11:08 八戸発 はやぶさ16号
11:44 盛岡着
盛岡には着いたが、暑い。
指定が取れたのは、15時17分発のはやぶさ。
まだ、腹も減らず、わんこそばを食べる気分にもならない。
駅の周囲をうろうろしてみる。
IGR銀河鉄道の表示を見て、乗ってみることにする。
IGRいわて銀河鉄道の改札に行って、3時までにどこまで行けるか訊いてみる。
迷惑な客のような気がするが、とても親切に教えてくれ、時刻表も貰えた。
とても嬉しい。
12:41 盛岡発 IGRいわて銀河鉄道
13:00 好摩着
八戸から乗ればよかったのだが、そんな予備知識がない。
この時刻発だと、好摩駅が終点である。
ググってみると、好摩駅から石川啄木が乗車したと書いてあった。
ので、降りてみることにする。
天気がいいので、ここからも山が大きく見える。
いわて山のようだ。
腹も減ったので、昼食を摂ることにする。
駅から数十メートルのところに寿司と定食という看板を見つける。
山菜巻¥600と生ビール¥550を注文する。
この三種の山菜巻がとても美味しかった。
少々塩気が強いが、夏に歩いた後には丁度いい。
山菜の味もしっかりしている。
山を写そうと1ブロック歩いてみるが、建物が邪魔で、うまく写らない。
結局、駅の待合室の窓に撮影ポイントがあって、そこから写した。
いわて山
14:27 盛岡着
先程質問した駅員さんが改札にいらしたので、会釈だけして通り抜ける。
気にして下さったようだ。今度はきちんと乗りに来よう。
15:17 盛岡発 はやぶさ58号
17:32 東京着
少し曇っているが、雨も降っていない。
結局、雨傘を持ち歩いていたが、家を出た時に指しただけで、今回の旅行は天気に恵まれていた。
それに、偶然とはいえ、とてもいい季節を選んだようだ。
新緑がこれ程美しいものだとは知らなかった。
あまり無理せず、気侭にぶらぶらとしたが、あちこちで、親切にして貰った。
おもてなし、人と触れ合うことの大切さ、をしみじみと感じた。
「バベルの塔」展
16世紀ネーデルランドの至宝―ボスを超えてー
東京都美術館 2017.4.18~7.2
入場料1600円
上野駅から東京都美術館に辿り着くのに、少々迂回してしまった。
西郷さんの像を見よう、と思いながら、京成線のエレベーターで降ったので、上野公園の裏側に出たようだ。
公園内をしばらく歩き、動物園に辿り着いた。
現在地を確認すると、斜め前に、東京都美術館がある。
入場して、いきなり、仏像らしきものが見える。
間違えたかと、一瞬焦るが、聖人の像だった。
「四大ラテン教父」(木像)だそうだ。
木像、三連祭壇画、15、6世紀の宗教画が続く。
聖人の逸話など知らないことが多いが、解説を読みながら眺めると、とても楽しい。
2階へ行くと、ボスの世界になる。
「放浪者」「聖クリストフォロス」
ボスの模写、模倣、版画。
ボスは無気味だと思っていたのだが、実物を見て、誤りだったと撤回する。
特に、ボスの絵に基づく版画の精密さに、感動!!
謎の生きもの?は、確かに無気味だが、それだけでなく、いろいろ考えさせられる。
3階は、ブリューゲル。
農村画家で、牧歌的な画なのかと思い込んでいたが、さにあらず。
ボスから着想を得た無気味な怪物たちやら、一見平和に見える風景の中に、相反するような寓意画が隠されている。
最後に、「バベルの塔」が展示されている。
意外に小さい気がする。。。
が、拡大しても耐えられる細部の精密さには驚く。
写真スポット。
窓に、ボスのクリーチャーが貼ってあったので、外から。
エルミタージュ展
エルミタージュに行くことはないだろうと思って、観に行くことにした。
大エルミタージュ美術館展~オールドマスター西洋美術の巨匠たち
森アーツセンターギャラリー(52F)
2017.3.18~6.18
入場料1600円
森美術館には行ったことがない。
駅から0分。と言うのだが。。。
確かに、地下鉄から六本木ヒルズまでは地続き。しかし、森タワーを探して、52階まで登る。
高速エレベータは速い! 52階まで、さほどかからず到達。
フロアについて、さらに、センターギャラリーを探す。
初めての者には、とても判り難い。
入ってすぐに、女帝エカテリーナの肖像画が掲げられていて、写真撮影OK。
が、人が入れ替わり立ち替わり前に立つので、諦める。
絵はたくさんあって、見応えはあるのだが、何となく狭苦しくて、居心地が悪い。
ざっと見ただけで、退出する。
さすがに、52階だけあって、眺望が素晴らしい。
フランス語を習えども。。。
最初にフランス語を覚えようと思った時から、かれこれ四十年は経っている。
その間ずっと学んでいた訳ではないが、全く進歩していない。
三歩進んで二歩下がる、どころか、四歩は下がるような気がする。
大体、シャンソンは聞かないし、フランス映画も見ない。
フランス文学が好きかっていうと、別にそうでもない。
そもそもは、「星の王子さま」を原文で読んでみたかったのだと思う。
中学生の頃だったか、何の知識もなく、神田まで出掛けて行った。
原書の”Le Petie Prince"を探し出し、コンサイスの小型の辞書を買った。
書店主は、この辞書では無理だよ、と忠告してくれたと記憶しているが、何しろ、普通の辞書を買うような金を持っていなかったのだ。
それに、辞書さえ引けば解読できると、安易に考えていた。
だが、辞書の解説を読んだくらいでは、フランス語文法は理解できない。
理解できる人もいるのかも知れないが、英語も日本語も碌にできない私には無理だった。
まず、動詞が引けない。
主語に応じて活用するのはともかくとして、時制を理解していない。
名詞に男性名詞と女性名詞があるのも、理屈ではないので、致し方ない。
だが、形容詞が性数一致することまでは知らなかった。
さらに、冠詞がついていれば名詞かと思えば、さにあらず。
定冠詞le、la、lesは人称代名詞と同形で、目的語として動詞の前に置かれる。
早々に、挫折して、以後数年、大学の語学で選択するまで、放置していた。
では、大学時代には、真面目に勉強していたのかというと。。。
記憶にない。
そこそこ努力はした筈(単位を取る為に)なのだが、思い出すのは、「こんなの、覚えられないよ」と思っていたことばかり。
Ⅰ群、Ⅱ群の基本の活用はともかく、不規則動詞はお手上げ。
avoirとallerの紛らわしい活用に、「これ、入換えればいいのに」、と余計なことを考えていたお陰で、未だに間違う。
「尼僧院に捨ててくれればよかったのに」と嘆く、ジェルーシャの気持がよく判る。
中級で”Le Petie Prince"の講義を取ったのだが、何を習ったのやら、何も思い出せない。
とりあえず、成績はともかくとして、卒業に足りる単位は取得した。
多分、当時は、半過去、大過去、単純過去まで習ったと思うのだが、半過去の点線しか思い浮かばない。。。。
今さらながら、もっと真剣に学んでおけばよかった、と後悔する。
その後も、断続的に、続けてはいたが。。。
ソニーランゲージ、教育文化会館、日仏学院、朝日カルチャー、等。
どれも、初心者コースを始めるのだが、二、三カ月で、挫折してしまう。
考えてみれば、当たり前なのだが、初心者から初級に至るには、幾つかの壁があり、自助努力が必要なのである。
まず、名詞。
男性か女性かは、理屈抜きで覚えるしかない。複数形が異なるのも、覚えるしかない。
とはいえ、歳を取ると、なかなか覚えられない。
若い時に覚えたものは、割に自然と出て来るのだが、それもごく僅か。。。
因みに、三十年前の辞書を使っているので、載っていない言葉がある。
(笑い事ではないのだが、笑って済ませる。放置してはいけないのだが)
次に形容詞。
性数一致も、理屈抜きで覚えるしかない。
副詞は置いといて、動詞。
活用は、理屈をこねても仕方がない。覚えるだけ。
難題なのは、叙法と時制。
日本語は厳密に時制を区別するようにできていない。つまり、日本人にはあまり時制の概念がない。だから、細かい区分は難しい。
八つの単純時制+八つの複合時制があり、主格に応じて六種類の変化をする。
つまり、動詞一つにつき、少なくとも42の活用と、命令法3、過去分詞1を覚えなければならない。
さらに、現在分詞とジェロンディフなるものがある。
一つの動詞につき、不定詞を含めて、合計48の形がある。
では、これで終わりかと思うと、次に、代名動詞が出て来る。
直接目的と間接目的の問題がやって来る。
中性代名詞が登場する。
さらに、関係代名詞、etc。。。。
どこまで行けば、この山が越えられるのか、判らなくなってくる。。。
洗面所の抽斗の引き出し方
洗面所の抽斗の奥に、何かものを落としたらしく、閉まらなくなった。
洗面台と棚は、組み合わせ可能なようだが、造り付けで、一条工務店の施工である。
↓ 洗面台と棚の一部(洗面所が狭いので、全景を写せない)
右下の抽斗が閉まらくなっていた。↑
引渡時に説明を受けただろうけれど、八年前のことは覚えていない。
去年だか一昨年も、閉まらなくなったので、あれこれ調べて、結局、取扱説明書を見たような気がする。
確かにその通りだが、そんなことも忘れている。
とりあえず、ググる。
取扱説明書の写真を見つけたので、問題は解決した。
抽斗の両側にストッパーがついているので、それを外せばいい。
↓ストッパー(左) 中央にある爪のようなもの
注意点は、左側のストッパーは下げて、右側のストッパーは上げる。
抽斗の右側はすぐに壁になっていて、写真に撮れなかったが。。。
とにかく、左を下げて、右を上げる。
すると、いとも簡単に引き出せた。(狭いので、体勢はとても苦しい)
引き出した引出は、押し戻せば、元に戻る。
JAMSTEC 施設一般公開日
5月13日は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)横須賀本部の施設一般公開で、海底広域研究船「かいめい」が公開されるというので、行ってみた。
横須賀本部というが、追浜駅からバスに乗る。
一般公開日は、シャトルバスが無料で運行されている。
残念ながら、雨だった、が。。。
海底広域研究船「かいめい」
9時30分から公開となっていたので、9時40分頃に辿り着いたのだが、既に長蛇の列。
ので、先に施設を回ることにする。
受付で、「JAMSTEC探索マップ」を配っていて、スタンプラリーになっている。
全部押すと、景品が貰える。(ちなみに景品は缶バッジ)
「潜水調査船整備場」
サンダーバードのようだと感動。
写真を撮ったが、もっときれいな写真が掲載された資料が置いてある。
資料集めに専念し、後で眺めることにする。
「無人探査機整備場」
かいこう、ゆめいるか、などが展示され、アームの操作をやっている。
イベントは、基本的に、子ども、もしくは若い人向けのようだ。
ので、気がひけるので、遠巻きにすることにする。
屋台村を覗くが、まだ時間が早いので、料理が出揃っていない。
「海洋工学実験場」へ行き、TRITONブイを眺める。
海底(平均水深3700m)に留められたブイに気象センサーが設置されていて、観測データを集める。
雨なので、深海ざめの解体ショーは中止。
「海洋研修棟」を抜け、「高圧実験水槽棟」へ。
へしゃげた鉄球、カップ麺のカップ等があって、面白い。
「海洋生態研究棟」→「海洋研究棟」
絵葉書になる写真を貰ったりして、嬉しい。
が、少々歩き疲れたので、社員食堂「親海亭」へ。
雨のせいか、11時ちょっと過ぎくらいなのに、すでに混んでいる。
公開日限定のちきゅうドライカレーを食べる。
いよいよ、「かいめい」へ。
食堂。
船室。予想より快適そう。とはいえ、観光クルーズではないので(笑)
海図。
コンパス。計器はもちろん、様々ある。
ブリッジの椅子は固定されている。
観測室
「潜水シミュレータ棟」→「多目的プール」
昼休みに入ってしまって、質量分析実験室は見られず、南部潜りデモンストレーションは13:00から。
「本館」へ移動する。
先に本館から観るべきなのだが。。。
ここで、総合的な活動が紹介されていて、各棟は、各分野の運用、保守等を分担している、と、漸く理解する。
イベントは、子ども達で一杯なので、全て素通り。
「深海総合研究棟」へ。
深海生物は苦手なので。。。
本館の1Fだったと思うが、トイレの前に緊急用シャワーが設置されていた。
あまりこういうものをしげしげと見ている者はいないようだ。
というか、トイレ前だったので、不審者のように思われたような。。。
一通り全部廻ったので、スタンプラリーの景品バッジ二個を貰う。
隣のグッズ販売を眺め、ポロシャツ、Tシャツを購入する。
ついでに、ジオ菓子と記念切手も購入してしまう。
とても面白かったのだが、歳なので、歩き疲れた。。。
講演なども聞きたかったが、次回に譲ることにする。
昼にドライカレーを食べたのだが、鮨が食べたくなり、、、、
「きんぼし」で、お得セット(生ビール、刺身、小鉢つき)。