青森・浅虫温泉・十和田湖

恒例の大人の休日倶楽部パスの時期がやって来る。

さて、どこに行こうか?

行先を決められないまま、日々が過ぎていく。

 

 そうだ、十和田湖に行こうと思い立つ。

 十和田湖には、言わずと知れた高村光太郎の「乙女の像」がある。

 若い頃から一度は行ってみようと思いながら、今まで機会もなかった。

 経路としては、朝東京駅から東北新幹線に乗り、八戸でJR東北バスに乗り換えると、夕方、十和田湖休屋に着くようだ。

 二泊すれば、丸一日、十和田湖で遊べる。

 それより、福島に寄って、安達太良山を眺めるのもいい。

 智恵子の青い空も観たい。

 九十九里浜にも寄りたい。

 天気が心配だが、こればかりは梅雨なので、仕方がない。

 

 あれこれ考えたが、結局、青森で一泊してから、早朝のJR東北バスで十和田湖に行き、一泊。翌日八戸経由で盛岡に出て、東京に戻ることにした。

 宿の予約を入れたのは、二日前の深夜で、ほぼ前日。

 あまり選択肢がない。やはり、こういうものは、余裕をもって手配した方がいい、と反省。

 

 6月28日、雨の中を出発。

 朝9時に東京駅に着。

 指定が取れたのは、1004はやぶさ

 一時間あるので、郵貯のATMを探しに行く。

 何しろ、間近になって決行したから、手許不如意なのである。

 僅かながらも所持金が増えると、気が大きくなる。

 駅構内に戻り、駅弁祭で、平泉うにごはん¥1200と日本酒(梵)¥350を購入。

f:id:macchiato:20170710084247j:plain

  とても旨い。

 ホームに行き、はやぶさの到着を待つ。

f:id:macchiato:20170710084246j:plain

 

1004 東京発  東北新幹線はやぶさ51

 1327 新青森着 1320着予定だったが、少々延着。

 1343 新青森発 JR奥羽本線

 1349 青森着

 

f:id:macchiato:20170710084248j:plain

 青森駅のねぶた

 

 晴れている。

 まずは、観光案内所で、翌日の十和田湖行きのバスを確認する。

 とても親切に説明してくれた。

 予約ではなく、当日にチケットを購入して乗車する。

 バスの時刻表も貰い、二日間のフリーきっぷ¥5000も教えて貰う。

 

 フリーきっぷなら、途中下車できて、八甲田ロープウェイに乗れる。

 となると、早朝のバスに乗ると、必然的に予定が決定する。

 とりあえず、浅虫温泉に向かう。

 

f:id:macchiato:20170703122136j:plain

青い森鉄道 

 

 1433 青森発 青い森鉄道

 1457 浅虫温泉

 

 駅の観光案内所で、日帰り温泉を確認。

 高い所からなら岩木山が見えると言うが、丘の登り降りは無理なので、海づり公園の方に降りる。

 湾の向うに、大きな山が見える。

 写真だと遠く小さくしか写らないが、肉眼では、かなり大きく高く見える。

 岩木山である。

 

f:id:macchiato:20170703122137j:plain

歩道橋の上から。遠くに岩木山

  

 ゆーさ浅虫で、展望温泉に入る。¥350

 石鹸などの備え付けはないというので、りんご石鹸¥270を購入。

 4階にある浴場からは、景色がよく見える。

 待っていれば、入日も見えそうだ。

 

 が、空腹になったので、階下のサンセットレストランへ。

 牛バラ焼定食¥980と生ビール¥500を注文する。

f:id:macchiato:20170703122138j:plain

 牛バラ焼きは、すき焼き風で、初めは生卵をつけて、その後、残り溶き卵を入れて、卵とじにして食べる。

 肉は少々堅かったが、たれが甘めの濃い味で、結構旨い。

 

1710 浅虫温泉発 青い森鉄道

1735 青森着

 

青森駅に着くと、なんと! 四季島が停まっていた!

f:id:macchiato:20170710085353j:plain

回送中だったのか、乗客はなし。

いつか乗れるといいのだが。。。。

 

とりあえず、荷物が邪魔なので、ホテルにチェックインする。

本日の宿は、ホテルアベスト青森、素泊り¥3000

フロントから宿泊階まで階段なので難儀したが、一泊¥3000だし、まだ、荷物は重くないし、早朝出発予定だし、コンセントもTVもスタンドもあって、文句はない。

 

まずは、アスパムの展望台を目指す。

展望台は13階にあり、入場料¥400、自販機の飲物付。

360度の眺望を楽しめる。

f:id:macchiato:20170703122140j:plain

ここからも、岩木山がよく見える。

写真を写したかったのだが、前にある建物が邪魔なので、断念。

青い森鉄道からも見えていた雪渓の残る山は、八甲田山だと判明。

早朝なら北海道も見えるようだが、ちょっと判別がつかなかった。

f:id:macchiato:20170710085729j:plain

だが、残念ながら、展望台の営業は19時まで。

日没は19時15分頃なので、19時5分前に、階下に見える青い海公園に移動する。

f:id:macchiato:20170703122141j:plain

フェリーに沈む夕日になってしまったが。。。

 

夕食が四時だったので、小腹が空いている。

やはり、帆立を食べねば。と思い立ち、新町通に戻る。

帆立専門という看板に惹かれて、柿源に入る。

貝は好きなのだが、刺身ではなく、火を通したものが好物。

特に帆立はバター焼きが大好物。

なので、帆立バター焼¥1250、塩辛¥500、日本酒亀吉¥700を注文する。

f:id:macchiato:20170703122142j:plain

とても大きな帆立で、大満足。

 

翌朝、5時半にチェックアウトする。

前日、朝5時から開店している喫茶店があると確認しておいたのだが、行ってみたら、吉野家だった。。。

やむなく、ローソンに行く。

店内にイートインスペースがあるので、そこで朝食。サンドイッチ、アイスオレ、牛乳寒天。

 

JR東北のバスは、7時50分発。まだ時間があるので、ドトールでホットコーヒーを飲み、7時20分頃に券売機へ。

係りの人が立っていて、不明なことを説明してくれる。

 

停留所には7時前から立っている人が数人。

時間とともに、増えていく。

青森空港行きのバスに乗った人もいるが、十数名は十和田湖行きのバスが目的のようだ。

f:id:macchiato:20170710090525j:plain

行列の後方から、みずうみ号 

 

0750 青森駅前発 JR東北バス みずうみ2号

0907 八甲田ロープウェイ着

 

f:id:macchiato:20170703122143j:plain

八甲田ロープウェー山麓

 

0920 八甲田ロープウェイ山麓駅 八甲田ロープウェイ

0930 八甲田ロープウェイ山頂駅

 

ロープウェイは20分ごとに運航、所要時間10分。

次のバスが一時間後なので、山頂滞在は、残念だが、10分間のみ。

展望台によろよろと登って、360度の絶景を眺める。

天気予報では、北海道まで見えるとあったが、よく判らなかった。

 

f:id:macchiato:20170710091007j:plain

雪渓がまだ残っている。

 

空気が澄んでいて、とても気持ちがいい。

一時間くらいぼうっとしていてもいいような気もするが、トレッキングなどをするような体力がないので、早々に降りる。

 

0940 八甲田ロープウェイ山頂駅 八甲田ロープウェイ

0950 八甲田ロープウェイ山麓

 

f:id:macchiato:20170710091005j:plain

八甲田ロープウェイ 

 

少々時間の余裕があるので、焼きたけのこ¥200を食べる。

筍ではなく破竹というものらしいが、ほくほくしていて、たけのこ独特のえぐみも感じられ、とても美味。

 

f:id:macchiato:20170710091623j:plain

みずうみ4号

 

1007 八甲田ロープウェイ JR東北バス みずうみ4号

 

酸ヶ湯温泉などを経由して、蔦温泉で休憩(十分)。

f:id:macchiato:20170710091955j:plain

 

十和田湖温泉郷に入り、奥入瀬渓流に沿って、バスが走って行く。

遊歩道も渓流沿いにあるらしく、トレッキングをする人々(主に年配者)の姿が見える。

f:id:macchiato:20170710091956j:plain

新緑の緑がとても美しい。

渓流の流れが清冽で、滝や早瀬があり、歩いたら楽しそうなのだが。。。

f:id:macchiato:20170710091957j:plain

f:id:macchiato:20170710091958j:plain

f:id:macchiato:20170710091959j:plain

バス停は2km間隔程度で、いくつかあるようだ。

足腰に自信があれば、渓流沿いに歩きたいところだが、そんな体力はないので、バスの中からの鑑賞に留める。

 

1156 十和田湖休屋着

 

とにかく空腹だったので、停留所のそばのレストハウスに入る。

お店の人が荷物を預かってくれると言うので、階上のレストランへ。

 

f:id:macchiato:20170703122147j:plain

 姫マス塩焼き¥850稲庭うどん850、雪中貯蔵¥650

 

ここは現金のみと言うことなので、郵便局を探しに行き、遊覧船に乗る。

十和田湖遊覧船は、休屋発着(50分)と、休屋~子ノ口(50分)の二種類あって、両方乗りたかったのだが、結局、休屋発着の遊覧だけにする。

 

f:id:macchiato:20170703122148j:plain

十和田湖遊覧船 

 

1315 十和田湖休屋発 十和田湖遊覧船

1405 十和田湖休屋着

 

f:id:macchiato:20170703122149j:plain

遊覧船から観た「乙女の像」

f:id:macchiato:20170710092001j:plain

f:id:macchiato:20170710092000j:plain

 天気がよく、湖水も景色も堪能する。

 

レストハウスに戻り、土産物を購入、発送を依頼してから、宿へ。

チェックインには少々早いのだが、荷物が邪魔なので、預けたい。

本日の宿は、ホテル十和田荘。部屋お任せプランで、一泊二食付き。¥8500。プラス入湯料¥50入湯税150

少々湖から離れている(徒歩5分程度)が、広いし、由緒あるホテルのようだ。

三時まで、ラウンジでコーヒー(¥400)を飲んで待つ。

部屋まで案内してくれて(※館内は複雑なので、案内は必要な気がする)、いろいろ説明してくれるが、年寄りにはいっぺんに覚えられない。。。。

 

さて、お任せの部屋。十二畳の和室。トイレ(ウォシュレット)・バス付。

いつもは和室は避けるのだが、今回は直前予約だったので、和室でもいいやとお任せにしてみた。

久し振りに、旅館! というものに泊まったと実感する。

悪くない。それどころか、とてもいい。

一人では少々広過ぎるが、気分がゆったりして、快適。

 

荷物を置いて、「乙女の像」を見に行く。

高村光太郎の、とても有名なこの像を見たい、と思ってから。。。、

既に、半世紀近く年月が経ってしまったような。。。?

 

湖畔沿いの小道を歩く。

f:id:macchiato:20170710092003j:plain

f:id:macchiato:20170710092004j:plain

「乙女の像」に到着。

f:id:macchiato:20170710092005j:plain

意外と、というか、予想通り大きい。

f:id:macchiato:20170703122151j:plain

この像の来歴は、十和田湖の開発等に功績のあった人々を讃える記念事業のようだ。智恵子へのオマージュだとばかり思っていたので、意外な気がした。

 

「乙女の像」から二分程と標識があるので、十和田神社に向かう。

羊歯が生い茂り、甘い香りが漂う。

新緑の青臭さの中に、少し土臭さが混じり、その中に甘い香りが匂っている。

香水の中に、苔だの羊歯だの土?だのとあるのが不思議だったが、初めて納得する。

 

人気もない森の中を歩いて行くと、暫くして、鳥居が見えてくる。

十和田神社に辿り着いたようだ。

f:id:macchiato:20170703122152j:plain

手水舎の龍の口から水が出ている。

手を浄めようとすると、何かの鳴声が!

え、龍が鳴いた?

と慌てたが、そんな訳はない。

。。。蛙のようだ。

 

f:id:macchiato:20170703122153j:plain

狛犬の鎮座する鳥居をくぐり、石段を登る。

段数はそれ程でもないのだが、一段が高くて、難儀する。

漸く登って、神前に向かい、お参りする。

 

参拝の仕方が書いてあったので、その通りに参拝するが、祈願するのを忘れてしまった。

ので、鈴を買う。

厄除・健康・身代り守となっていて、綺麗な音がする。

 

杉並木を辿り、商店街に出る。

歴史散歩コースを通って、宿に戻る。

 

まずは、大浴場へ。

御倉とカルデラの二種類があり、本日は、御倉。

浴場に行く道すがら、十和田湖の成り立ちの模型があって、ブラタモリ気分を味わう。

広い湯殿に、ジャグジと打たせ湯があって、楽しい。

露天風呂もある。

お湯はそれ程熱くないので、ゆったりと浸かっていられる。

 

夕食は六時から。指定の会場へ。

個室に分かれていて、ここでも、気がねなく、ゆったりと食事ができる。

ので、気がねなく、リザーブの炭酸割を頼む。

f:id:macchiato:20170710092006j:plain

夕食。この右に握り鮨、左にデザートがある。

f:id:macchiato:20170703122154j:plain

バラ焼き、というのだと思うが、すき焼き風。

生卵をつけて食べる。

豚ロースのような肉が2枚。旨い。ボリュームも十分。

f:id:macchiato:20170703122155j:plain

さらに、きりたんぽ。甘味噌で食べる。

これも美味。

この上、蕎麦とご飯がつく。

ご飯は断ったが、蕎麦は三口程と勧められたので、食べてみた。

しょっつるなのか、少々変わった味がする汁だが、旨い。

 

とても満足して、腹いっぱい、ほろ酔い加減で、土産物を物色してから、部屋に戻る。

蒲団が布いてあったので、横になったら、そのまま眠ってしまった。

目が覚めたら、12時半。

大浴場は12時までなので、風呂には行けない。残念。

とは言え、翌朝は5時半から入湯可能なので、BSを見たりして、時間を潰し、再び眠る。

 

6時十分くらい前に大浴場に行くと、既にひと風呂浴びて部屋に戻る人達と、すれ違う。

割と早めに行動しているつもりだが、更に早い人達がいる。

いうか、朝早く活動している?

年齢とともに自分もそうなっているのではあるが。。。。

 

今日は、カルデラの湯。

ローマ風呂風で楽しい。

露天風呂に入ると、羊歯の香りがしてくる。

新緑の中の風呂は、思いがけず、癒される。

 

朝食は6時45分から。

f:id:macchiato:20170710094845j:plain

和食。

ご飯と味噌汁、飲物はセルフサービス。

ほかに、シチュー、パンなどが用意されている。

パンも食べたい。

のだが、満腹したので、食後のコーヒーだけを2杯飲む。

 

7時半過ぎにチェックアウトする。

勘違いして、八戸駅行のバスは8時半と思い込んでいたが、実は8時発のが八戸駅行きで、8時半発は青森駅行だった。

早めに出たので、丁度間に合ったのだが。。。

 

f:id:macchiato:20170703122156j:plain

おいらせ20号

 

昨日と同じ奥入瀬川渓流を通り、その後、八戸駅に向かう。

乗車時間は2時間。

 

0800 十和田湖休屋発 JR東北バス おいらせ20号

 

奥入瀬ロマンパークで10分休憩。

飲むヨーグルトを購入。ついでににんにくを少しだけ買ってみたのだが、匂いがきつく、その後、難儀した。

今日も天気がよく、景色がよく見える。

f:id:macchiato:20170703122157j:plain

奥入瀬ロマンパークからの景色

 

1015 八戸駅前着

 

定刻前に八戸駅に到着。

みどりの窓口に行くが、東京行きの新幹線の指定に空きがあるのは、12時発以降になってしまう。

とりあえず、盛岡まで出て、わんこそばでも食べようかと考える。

 

1108 八戸発 はやぶさ16号

1144 盛岡着

 

盛岡には着いたが、暑い。

指定が取れたのは、15時17分発のはやぶさ

まだ、腹も減らず、わんこそばを食べる気分にもならない。

駅の周囲をうろうろしてみる。

IGR銀河鉄道の表示を見て、乗ってみることにする。

 

IGRいわて銀河鉄道の改札に行って、3時までにどこまで行けるか訊いてみる。

迷惑な客のような気がするが、とても親切に教えてくれ、時刻表も貰えた。

とても嬉しい。

 

1241 盛岡発 IGRいわて銀河鉄道

1300 好摩

 

八戸から乗ればよかったのだが、そんな予備知識がない。

この時刻発だと、好摩駅が終点である。

ググってみると、好摩駅から石川啄木が乗車したと書いてあった。

ので、降りてみることにする。

天気がいいので、ここからも山が大きく見える。

いわて山のようだ。

 

腹も減ったので、昼食を摂ることにする。

駅から数十メートルのところに寿司と定食という看板を見つける。

山菜巻¥600と生ビール¥550を注文する。

f:id:macchiato:20170703122159j:plain

この三種の山菜巻がとても美味しかった。

少々塩気が強いが、夏に歩いた後には丁度いい。

山菜の味もしっかりしている。

 

山を写そうと1ブロック歩いてみるが、建物が邪魔で、うまく写らない。

結局、駅の待合室の窓に撮影ポイントがあって、そこから写した。

f:id:macchiato:20170710095846j:plain

いわて山

 

f:id:macchiato:20170710095847j:plain

好摩駅に入線するいわて銀河鉄道

 

1403 好摩発 IGRいわて銀河鉄道

1427 盛岡着

 

先程質問した駅員さんが改札にいらしたので、会釈だけして通り抜ける。

気にして下さったようだ。今度はきちんと乗りに来よう。

 

1517 盛岡発 はやぶさ58号

1732 東京着

 

少し曇っているが、雨も降っていない。

結局、雨傘を持ち歩いていたが、家を出た時に指しただけで、今回の旅行は天気に恵まれていた。

それに、偶然とはいえ、とてもいい季節を選んだようだ。

新緑がこれ程美しいものだとは知らなかった。

あまり無理せず、気侭にぶらぶらとしたが、あちこちで、親切にして貰った。

おもてなし、人と触れ合うことの大切さ、をしみじみと感じた。

「バベルの塔」展

ボイマンス美術館所蔵ブリューゲルバベルの塔」展

16世紀ネーデルランドの至宝―ボスを超えてー

東京都美術館 2017.4.18~7.2

入場料1600円

 

上野駅から東京都美術館に辿り着くのに、少々迂回してしまった。

西郷さんの像を見よう、と思いながら、京成線のエレベーターで降ったので、上野公園の裏側に出たようだ。

公園内をしばらく歩き、動物園に辿り着いた。

現在地を確認すると、斜め前に、東京都美術館がある。

f:id:macchiato:20170610094156j:plain

入場して、いきなり、仏像らしきものが見える。

間違えたかと、一瞬焦るが、聖人の像だった。

「四大ラテン教父」(木像)だそうだ。

木像、三連祭壇画、15、6世紀の宗教画が続く。

聖人の逸話など知らないことが多いが、解説を読みながら眺めると、とても楽しい。

2階へ行くと、ボスの世界になる。

「放浪者」「聖クリストフォロス」

ボスの模写、模倣、版画。

ボスは無気味だと思っていたのだが、実物を見て、誤りだったと撤回する。

特に、ボスの絵に基づく版画の精密さに、感動!!

謎の生きもの?は、確かに無気味だが、それだけでなく、いろいろ考えさせられる。

3階は、ブリューゲル

農村画家で、牧歌的な画なのかと思い込んでいたが、さにあらず。

ボスから着想を得た無気味な怪物たちやら、一見平和に見える風景の中に、相反するような寓意画が隠されている。

最後に、「バベルの塔」が展示されている。

意外に小さい気がする。。。

が、拡大しても耐えられる細部の精密さには驚く。

  

 写真スポット。

f:id:macchiato:20170610094157j:plain

 

窓に、ボスのクリーチャーが貼ってあったので、外から。

f:id:macchiato:20170610094158j:plain

 

エルミタージュ展

エルミタージュに行くことはないだろうと思って、観に行くことにした。

 

エルミタージュ美術館展~オールドマスター西洋美術の巨匠たち

森アーツセンターギャラリー(52F)

2017.3.18~6.18

入場料1600円

 

森美術館には行ったことがない。

駅から0分。と言うのだが。。。

確かに、地下鉄から六本木ヒルズまでは地続き。しかし、森タワーを探して、52階まで登る。

高速エレベータは速い! 52階まで、さほどかからず到達。

フロアについて、さらに、センターギャラリーを探す。

初めての者には、とても判り難い。

 

入ってすぐに、女帝エカテリーナ肖像画が掲げられていて、写真撮影OK。

が、人が入れ替わり立ち替わり前に立つので、諦める。

絵はたくさんあって、見応えはあるのだが、何となく狭苦しくて、居心地が悪い。

ざっと見ただけで、退出する。

 

さすがに、52階だけあって、眺望が素晴らしい。

f:id:macchiato:20170610094112j:plain

 

 

フランス語を習えども。。。

最初にフランス語を覚えようと思った時から、かれこれ四十年は経っている。

その間ずっと学んでいた訳ではないが、全く進歩していない。

三歩進んで二歩下がる、どころか、四歩は下がるような気がする。

大体、シャンソンは聞かないし、フランス映画も見ない。

フランス文学が好きかっていうと、別にそうでもない。

 

そもそもは、「星の王子さま」を原文で読んでみたかったのだと思う。

中学生の頃だったか、何の知識もなく、神田まで出掛けて行った。

原書の”Le Petie Prince"を探し出し、コンサイスの小型の辞書を買った。

書店主は、この辞書では無理だよ、と忠告してくれたと記憶しているが、何しろ、普通の辞書を買うような金を持っていなかったのだ。

それに、辞書さえ引けば解読できると、安易に考えていた。

だが、辞書の解説を読んだくらいでは、フランス語文法は理解できない。

理解できる人もいるのかも知れないが、英語も日本語も碌にできない私には無理だった。

まず、動詞が引けない。

主語に応じて活用するのはともかくとして、時制を理解していない。

名詞に男性名詞と女性名詞があるのも、理屈ではないので、致し方ない。

だが、形容詞が性数一致することまでは知らなかった。

さらに、冠詞がついていれば名詞かと思えば、さにあらず。

定冠詞le、la、lesは人称代名詞と同形で、目的語として動詞の前に置かれる。

早々に、挫折して、以後数年、大学の語学で選択するまで、放置していた。

 

では、大学時代には、真面目に勉強していたのかというと。。。

記憶にない。

そこそこ努力はした筈(単位を取る為に)なのだが、思い出すのは、「こんなの、覚えられないよ」と思っていたことばかり。

Ⅰ群、Ⅱ群の基本の活用はともかく、不規則動詞はお手上げ。

avoirとallerの紛らわしい活用に、「これ、入換えればいいのに」、と余計なことを考えていたお陰で、未だに間違う。

「尼僧院に捨ててくれればよかったのに」と嘆く、ジェルーシャの気持がよく判る。

中級で”Le Petie Prince"の講義を取ったのだが、何を習ったのやら、何も思い出せない。

とりあえず、成績はともかくとして、卒業に足りる単位は取得した。

多分、当時は、半過去、大過去、単純過去まで習ったと思うのだが、半過去の点線しか思い浮かばない。。。。

今さらながら、もっと真剣に学んでおけばよかった、と後悔する。

 

その後も、断続的に、続けてはいたが。。。

ソニーランゲージ、教育文化会館、日仏学院、朝日カルチャー、等。

どれも、初心者コースを始めるのだが、二、三カ月で、挫折してしまう。

考えてみれば、当たり前なのだが、初心者から初級に至るには、幾つかの壁があり、自助努力が必要なのである。

 

まず、名詞。

男性か女性かは、理屈抜きで覚えるしかない。複数形が異なるのも、覚えるしかない。

とはいえ、歳を取ると、なかなか覚えられない。

若い時に覚えたものは、割に自然と出て来るのだが、それもごく僅か。。。

因みに、三十年前の辞書を使っているので、載っていない言葉がある。

(笑い事ではないのだが、笑って済ませる。放置してはいけないのだが)

 

次に形容詞。

性数一致も、理屈抜きで覚えるしかない。

 

副詞は置いといて、動詞。

活用は、理屈をこねても仕方がない。覚えるだけ。

難題なのは、叙法と時制。

日本語は厳密に時制を区別するようにできていない。つまり、日本人にはあまり時制の概念がない。だから、細かい区分は難しい。

八つの単純時制+八つの複合時制があり、主格に応じて六種類の変化をする。

つまり、動詞一つにつき、少なくとも42の活用と、命令法3、過去分詞1を覚えなければならない。

さらに、現在分詞とジェロンディフなるものがある。

一つの動詞につき、不定詞を含めて、合計48の形がある。

 

では、これで終わりかと思うと、次に、代名動詞が出て来る。

直接目的と間接目的の問題がやって来る。

中性代名詞が登場する。

さらに、関係代名詞、etc。。。。

どこまで行けば、この山が越えられるのか、判らなくなってくる。。。

東京オリンピックの運営費

東京オリンピック、と冠されている以上、東京都が負担すべきだと思うのだが。

しかも、都民ファーストとおっしゃる都知事に、どうして、他県民が負担を強いられるのだろうか????

そもそも、オリンピック誘致も、都知事も、よその事、よその人なのだ。協力して当然と言われる謂れはないのである。

県知事の皆様、頑張ってください。

県民ファーストでお願いいたします。

 

仮に、百歩譲って、運営費を負担した場合、それに見合った収益は保証されるのだろうか???

経済効果、だけで誤魔化されませんように。

オリンピック開催を歓迎していない住民もいるんですよ、小池さん、丸川さん!!!

 

洗面所の抽斗の引き出し方

洗面所の抽斗の奥に、何かものを落としたらしく、閉まらなくなった。

洗面台と棚は、組み合わせ可能なようだが、造り付けで、一条工務店の施工である。

 

 ↓ 洗面台と棚の一部(洗面所が狭いので、全景を写せない)

f:id:macchiato:20170516224812j:plain

右下の抽斗が閉まらくなっていた。↑

 

引渡時に説明を受けただろうけれど、八年前のことは覚えていない。

去年だか一昨年も、閉まらなくなったので、あれこれ調べて、結局、取扱説明書を見たような気がする。

確かにその通りだが、そんなことも忘れている。

とりあえず、ググる

取扱説明書の写真を見つけたので、問題は解決した。

 

抽斗の両側にストッパーがついているので、それを外せばいい。

 

 ↓ストッパー(左) 中央にある爪のようなもの

f:id:macchiato:20170516224814j:plain

 

注意点は、左側のストッパーは下げて、右側のストッパーは上げる。

f:id:macchiato:20170516224815j:plain

 

抽斗の右側はすぐに壁になっていて、写真に撮れなかったが。。。

とにかく、左を下げて、右を上げる。

すると、いとも簡単に引き出せた。(狭いので、体勢はとても苦しい)

引き出した引出は、押し戻せば、元に戻る。

JAMSTEC 施設一般公開日

5月13日は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)横須賀本部の施設一般公開で、海底広域研究船「かいめい」が公開されるというので、行ってみた。

横須賀本部というが、追浜駅からバスに乗る。

一般公開日は、シャトルバスが無料で運行されている。

残念ながら、雨だった、が。。。

 

海底広域研究船「かいめい」

f:id:macchiato:20170516225139j:plain

9時30分から公開となっていたので、9時40分頃に辿り着いたのだが、既に長蛇の列。

ので、先に施設を回ることにする。

受付で、「JAMSTEC探索マップ」を配っていて、スタンプラリーになっている。

全部押すと、景品が貰える。(ちなみに景品は缶バッジ) 

 

「潜水調査船整備場」

f:id:macchiato:20170516225140j:plain

サンダーバードのようだと感動。

写真を撮ったが、もっときれいな写真が掲載された資料が置いてある。

資料集めに専念し、後で眺めることにする。

 

無人探査機整備場」

かいこう、ゆめいるか、などが展示され、アームの操作をやっている。

イベントは、基本的に、子ども、もしくは若い人向けのようだ。

ので、気がひけるので、遠巻きにすることにする。

屋台村を覗くが、まだ時間が早いので、料理が出揃っていない。

「海洋工学実験場」へ行き、TRITONブイを眺める。

海底(平均水深3700m)に留められたブイに気象センサーが設置されていて、観測データを集める。

雨なので、深海ざめの解体ショーは中止。

「海洋研修棟」を抜け、「高圧実験水槽棟」へ。

へしゃげた鉄球、カップ麺のカップ等があって、面白い。

「海洋生態研究棟」→「海洋研究棟」

絵葉書になる写真を貰ったりして、嬉しい。

が、少々歩き疲れたので、社員食堂「親海亭」へ。

雨のせいか、11時ちょっと過ぎくらいなのに、すでに混んでいる。

公開日限定のちきゅうドライカレーを食べる。

f:id:macchiato:20170516225141j:plain

 

いよいよ、「かいめい」へ。

食堂。

f:id:macchiato:20170516225142j:plain

船室。予想より快適そう。とはいえ、観光クルーズではないので(笑)

f:id:macchiato:20170516225143j:plain

海図。

f:id:macchiato:20170525224409j:plain

コンパス。計器はもちろん、様々ある。

f:id:macchiato:20170525224408j:plain

ブリッジの椅子は固定されている。

f:id:macchiato:20170516225144j:plain

観測室

f:id:macchiato:20170525224948j:plain

f:id:macchiato:20170525224950j:plain

 

「潜水シミュレータ棟」→「多目的プール」

昼休みに入ってしまって、質量分析実験室は見られず、南部潜りデモンストレーションは13:00から。

「本館」へ移動する。

先に本館から観るべきなのだが。。。

ここで、総合的な活動が紹介されていて、各棟は、各分野の運用、保守等を分担している、と、漸く理解する。

イベントは、子ども達で一杯なので、全て素通り。

「深海総合研究棟」へ。

深海生物は苦手なので。。。

 

本館の1Fだったと思うが、トイレの前に緊急用シャワーが設置されていた。

f:id:macchiato:20170516225145j:plain

あまりこういうものをしげしげと見ている者はいないようだ。

というか、トイレ前だったので、不審者のように思われたような。。。

 

一通り全部廻ったので、スタンプラリーの景品バッジ二個を貰う。

隣のグッズ販売を眺め、ポロシャツ、Tシャツを購入する。

ついでに、ジオ菓子と記念切手も購入してしまう。

とても面白かったのだが、歳なので、歩き疲れた。。。

講演なども聞きたかったが、次回に譲ることにする。

シャトルバスに乗って、追浜駅へ。

 

昼にドライカレーを食べたのだが、鮨が食べたくなり、、、、

「きんぼし」で、お得セット(生ビール、刺身、小鉢つき)。

f:id:macchiato:20170516225146j:plain