ドラマ「オスマン帝国外伝」に学ぶトルコ語とお作法?

学ぶという程ではないが、観ていて、気付いたこと。

オスマン帝国での正式のマナーかどうかは知らないが。

 

まず、挨拶。

目上の人の前では、両手を前で組んで、頭を下げる。

(※日本式の頭を下げるではなく、視線を落とす感じ)

女性は一度膝を曲げる。

男は、ハレムの女性達と出会った時は、後ろを向く。

うっかり見てしまったら、死罪。

スルタンの前では、尻を向けてはいけない。

向けてしまったら、死罪。

もちろん、通る前に先触れがある。

 

より敬意を表す場合。

跪き、衣の裾を両手?にとって、口付けをする。

スルタンが母后にしていた挨拶は、手を取って、口付けをする。

退出する時は、後ろ向きに。

ずっと後ろ向きでなくでもいいようだ。

 

敬称。

スルタンは、スルタン・スレイマン

スルタンだけが名前の前に付く。

呼びかける時に何と言っているのかは、残念ながら聴き取れない。

日本語にし難い発音何だろうと思う。

母后は、ヴァリデ・スルタンと呼ばれる。

皇女、皇子もスルタン。但し、名前の後に付ける。

皇女ハディージェは、ハディージェ・スルタン。

母后、皇女、皇妃に対する呼びかけは、スルターナとも、スルターヌとも聞こえる。

第一夫人、第二夫人に対しても、スルターナと呼びかける。

部屋付きの側女(いわゆるオダリスク)には、アトンとかハトンと聞こえるが、どうやらカドゥンとつけるようだ。

普通に、女性に呼びかける時にも使われている。

ヒュッレムは、呼び捨てから、ヒュッレム・カドゥン、ヒュッレム・スルターナと出世した。

男性に対する尊称は、エフェンディ。旦那とか先生とか訳されている(ような気がする)。

大臣に対しては、当然、パシャをつける。

イブラヒムも、小姓頭の時にはエフェンディで、大宰相に抜擢された後、イブラヒム・パシャと呼ばれるようになった。

 

簡単なトルコ語

語順は確か、日本語と同じ筈なのだが、聴き取りは不得手なので、発音はよく判らない。

「わたし」(一人称)は、「ベン」

「はい」は、「エヴェット」

「いいえ」は、「ヨック」と聞こえるが、違うかも知れない。

「ありがとう」は、該当する語はないと昔聞いたことがある。

その時々のシチュエーションで異なるというのだが、覚えられなかった。

 

トルコ語ではないが。

アッラー」と、スンビュル宦官長がよく言っている。

日本語の「あら」と同じような使い方をしているようだが、多分、アッラーの神様のことだろう。

あらっ、とか、あらまあ、とか、あらあらまあまあ、とか、日本語と似ていて、面白い。

「インシャラー」も皆がよく使っている。

意味は「神の御心のままに」だが、字幕はもっと軽い感じの「うまくいけばね」みたいになっている。

 

ドラマとはいえ、さすがにトルコで製作されているので、要所要所で、礼拝、祈祷がされている。

会議の前、遠征の際、名付けの際、など。

最後に顔を手で覆うのは、略式なのか、礼拝ではなく、何かのお祈りだからなのかは、よく分らない。

 

イスラム教では、偶像崇拝を禁じている。

なので、肖像画などもってのほか、の筈だが、歴代スルタンの肖像画が残っている。

レイマン大帝が肖像画を描かせたのはありそうな話だが、真偽のほどは分らない。

イブラヒム・パシャの邸が西洋風なのが、母后の顰蹙をかったのは、洋風で、人物(天使?)の絵が描かれていたからだろう。

塩野七生が描写していた邸は、純トルコ風だったと記憶しているが、どちらが正しいのかは不明である。

 

さて、ハマム(トルコ風呂)。

蒸気風呂のようだ。

残念ながら、真っ裸ではなく、バスタオルを巻いているような浴衣を着て、入浴している。

バスタブはないので、お湯は泉水の水槽のようなところから汲む。

石鹸をつけた海綿のようなもので体を洗う。

飲物が供されたり、菓子や果物を食べたりしている。

なかなか楽しそうである。

 

ジャリエたちは、優雅にハマムに入ったりして遊んでいるのかと思うと、そうではないらしい。

ドラマでは、メイド風(キャップとエプロンはない)の縦縞のドレスを着て、掃除をしたりしている。

大部屋だが、ベッドは各個人別にある。

時間になると、別室で、お稽古事をする。

ちゃんと教本のようなものを持って、移動する。

ダィエ女官長やスンビュル宦官長が先導して連れて行く。

時間がある時には、刺繍をしている。

スルタンのお召しがあると、イクバルと呼ばれ、部屋を与えられる。

要するに、お局様になる。

このお召しがあると、ドレスや宝飾品で着飾って貰えるようだ。

そして、宦官長自らが、御前でのお作法を教え込む。

お召しの後には、スルタンから報奨が与えられる。

ご寵愛が続くと、金持ちになれるのである。

そうして、宦官や女官に賄賂(バクシーシ?)を渡して、権勢を恣にできる、のだろう。

 

このジャリエたち、買われたり、贈られたして、ハレムにやって来る。

まずは、身体検査がある。

容姿で、側女候補にするのか、下働きにするのか、決めていたようだ。

病気持ちでないかを確かめ、さらに、医女が処女かどうか確認していた。

それから、お作法や、歌舞音曲を習って、スルタンのご指名を待つ。

実際は、母后が決めている。(と宦官長が言っていた)

神聖な金曜日は、第一夫人と過ごすことになっている。

 

ハレムのことなので、ベッドシーンは避けて通れないが、さすがに、あからさまなシーンはなかった。

せいぜいキスシーンくらい。

ベッドでのシーンも、並んで寝ている程度。

ドラマでは、イブラヒムと皇女ハディージャが大恋愛をする。

それだって、人目を避けて、こっそり文を交換するだけ。

二人が逢引きしても、間違っても、抱き合ったりなどしない。

そんなことをしたら、多分死罪。

というか、小姓頭と雖も、ハレムには入れないんじゃないかと思うのだが。

紆余曲折の後、漸く、二人の婚約が調い、晴れて、公認のデートをする。

とはいえ、女官付き(見て見ぬ振りをしている)で、手を取り合っただけ。

いや、でも、こういう奥ゆかしい方が、新鮮でいいなあ。

 

大宰相と皇女の結婚式は、8日間続いた。

その間、新婦と新郎は別々に、つまり男女別々で披露宴をする。

最後に、新婦が新郎の家に赴く。

この婚礼衣装は、とても豪華で、ルビーの飾りがついていて、とても綺麗だった。

スルタン自らが彫金したチューリップ(エメラルドとルビー)の首飾りを贈られる。

 

アナトリア原産のチューリップは当時、トルコ国外持出禁止だった。

スルタンの家族の象徴だったらしい。

 

オスマン帝国外伝

チャンネル銀河で、オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~を放映していた。

トルコで制作されたドラマで、史実に基づいたフィクション、と謳われている。

オスマン帝国第10代スルタン・スレイマン大帝と皇妃ヒュッレムの話である。

深夜の時間帯は起きていられないので、午後4:30からの再放送、それも全てを見た訳ではないのだが、割と楽しみに見ていた。

ところが。

今日(11/10)が第1シーズンの最終回だった。

しかも、とんでもなく中途半端なところで終わってしまった\(◎o◎)/!

 

その1

ヒュッレムは、イブラヒムに選択を迫られ、猛毒をたっぷり振りかけた菓子を、泣きながら指につまんだ。

かつての許嫁レオとの一件をイブラヒムに察知されて、死罪か、自害か、を迫られたのである。

 

その2

ハンガリーから送り込まれた暗殺者ヴィクトリアが、スレイマンに刃を突き付ける!

さっさと首をかき切ればいいのに、と思うのだが、そこはドラマなので、突き付けたところで終わって、余韻をもたせている??

 

シーズン2の放映は未定のようだが。。。

まあ、史実を踏まえているのなら、概ね、先は解ってはいるのだが。

 

西洋史として知っていたのは、

レイマン大帝治世下に、オスマン帝国は最盛期を迎える。

オスマン帝国の大軍がウィーンに迫るが、この時、漸く、相争っていたキリスト教緒国が一致団結?し、オスマン軍を退ける。

レイマンの後を襲うのは、セリム2世である。

 

若かりし頃読んだ塩野七生の著作によれば。。。

ロッサーナ=ヒュッレムは、第一夫人を始めとして、側女たちを退け、ほぼ一夫一婦制の状態に持っていき、初めてオスマン帝国の正妃となる。

ヴェネティア元首の庶子アルヴィーゼ・グリッティは、ハンガリー王国の総督となるが、その後に起きた暴動で落命する。

イブラヒム・パシャは奴隷の身から鷹匠頭、小姓頭と出世し、遂に大宰相となるが、後に、処刑される。

レイマンの第一皇子も処刑される。

ヒュッレムは、我が子を皇太子にする為に、邪魔者を排除したと噂された、らしい。

ちなみに、ロクサーナ(ヒュッレム)は、美人ではないが、愛想がよく、陽気だったようだ。

あるいは狡賢いとも評された。

 

オスマン帝国には「デヴシルメ」=奴隷徴用という制度があり、スルタンという絶対君主のもとに、意外に平等な世界だったようだ。

デヴシルメで徴用され、英才教育を受けた奴隷たちが、名高いイェニチェリという精鋭軍団で出世し、あるいは大臣、大宰相となることも可能だった。

とはいえ、絶対君主のスルタンの機嫌を損ねれば、大宰相と言えど、処刑されてしまう。

ちなみに、身分の低いものは斬首され、身分の高いものは絞殺されるらしい。

ハレムもしかり。

スルタンの側女は全て奴隷で、第一皇子を産めば第一夫人となり、つぎに皇子を産めば第二夫人になる。

夫人になれるのは、コーランの教えにより、第四夫人まで。

ハレムで絶対権力を振うのは、スルタンの母后である。

数多の側女を持つことができても、母親は一人しかいないからだ。

征服王メフメト二世が始めた悪習により、スルタンの代替わりの際、帝位に就けなかった皇子たちは殺されてしまう。

妊娠している可能性のある側女たちも同じ運命を辿ったようだ。

(多分、記憶によると。なので、定かではないが)

となると、ヒュッレムの策謀も致し方がないのだろう。

第一夫人を陥れ?、さらには追放してしまう。

だが、まだ第一皇子が残っている。

ハセキ・スルタン=皇后の地位に就いたとしても、自分と子ども達の生命の保証はないのである。 

 

さて、ドラマ「オスマン帝国外伝」。

どの程度、史実に忠実なのかは、定かではないが、観ていて楽しい。

トルコ語は全く分からないが、登場人物の表情が判り易い。

怒っている、嫌だと思っている、機嫌が悪い、悲しい、など、表情豊か。

近頃のドラマのように、幾つかの場面が並行して現れるが、興味を惹くように思わせぶりではあっても、筋は判り易く描かれている。

ある意味、安心して見ていられる。

そして!!

トプカプ宮殿の内部、庭、バルコニーからの景色、金角湾の花火、豪華絢爛たる衣裳に装飾品!

ハマム(トルコ風呂)の様子に、お菓子、食物、器、などなど、興味は尽きない。

意外だったのは、ハレムの女性達の衣装はドレス風で、ハーレムパンツは履いていない。あれは、アラブの風習だったのか???

さらに意外なのは、スレイマンの趣味が彫金!!??

それに、でっかい指輪を親指につけている。

邪魔にならないかと思うのだが、何か意味が籠められているのかも知れない。

そして、ターバン!!

(巻いていないのは帽子なのかも知れない)

ふかふかの縫いぐるみみたいになっていて、金糸の刺繍がしてあったり、でっかいエメラルドとルビー(多分)が飾ってあったりと、こちらも豪華絢爛!

ついつい身を乗り出して見てしまう(笑)

 

ところで。

興味深いのは、トルコのドラマなので、オスマン帝国サイドで描かれている、

ということ。

今まで、ロードス島の攻防など、欧米サイドの番組しか見たことがなかった。

つまり、半月刀を振りかざしたトルコ服のおっちゃん達を、ロードスの騎士がばったばったとなぎ倒していく場面である。

史実はその通りのような気もするが、このドラマでは!

若くて!イケメンの!イエニチェリの兵士が、騎士たちを次々と倒していく場面が!!!!

なかなか貴重な場面だった(自分的に)

 

それはさておき、ヒュッレムは。。。

さらわれた当初(=奴隷となった時)は、怒る、喚く、摑みかかる、トルコ語は喋れない、という山出しの田舎者なのだが。

ハレムで教育され、ニギャール女官長に唆され?、何故か、ハレムの頂点に立つという野望を抱く。

思惑通り、スレイマンに寵愛されて、子どもをもうける。

トルコ語も上達し、洗練されていく⇒狡賢くなっていく、ようだ。

第一夫人マヒデブランとの凌ぎあいが、なかなか凄い。

(このドラマの主題なのかも知れないが)

マヒデブランも、第一皇子の母親なのだから、鷹揚に構えていればいいのに、頭に来たからと、ぼこぼこに殴ったり、数限りなく、いけずをする。

結局、あれこれちょっかいを出しては、痛烈なしっぺ返しを食らっている。

ヒュッレムは、怒りを抑えて、女官や宦官の忠告を聞き入れ、側女たちの機嫌をとることも覚えて、狡賢く立ち回って、優位に立っていくのである。

 

ところで、ヒュッレム、陽気という意味らしい。

歓びをもたらすもの、とかいう詩的な意味かと思っていたら。。。。

ドラマでは、なんと!

トルコ語がうまくないのを逆手にとって、言いまつがいをしたり、物真似をしたり、、つまりは、お笑いでスレイマンの機嫌をとったのである!!

おもろい奴、という意味だったとは、知らなかったよ!(◎o◎)!

 

一方、イブラヒムに双子の兄がいるのは、史実かどうかは知らないが。。。

一人二役で、ちょっと笑えた。

ドラマで、ヒュッレムと対立する経緯は、どうやら見逃したようだ。

ヒュッレムが一方的に罵っているのかと思っていたが、、、

最後に及んで、敵意を丸出しにしていた。

この二人の確執も、根深そうだ。

・・・でないと、ドラマが進行しないか??

シーズン2も観たいが、シーズン1ももう一度観たい。

48話は結構長いので、一気見はいやだけどなあ。。。

起雲閣

熱海の起雲閣に行って来た。

庭園や建物にはあまり興味はないのだが、予想に反して、とても面白かった。

入園料510円。

靴を脱いで、下駄箱にしまい、中のスリッパを履いて見学する。

案内を頼む場合は予約が必要。

 

麒麟の間。

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碁盤がある。

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囲碁ファンではないので、よく解らないのだが。。。

母親がヘボ碁を打つので、土産話として伝えてみると。

呉清源の打ち込み十番碁といって有名な勝負の一局が行われた、らしい。

対戦相手は、本因坊薫和。

本因坊戦ではないが、事実上の頂上決戦と言われたとか。

棋譜も掲示されている。

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それはさておき。

金剛、玉渓、玉姫と名付けられた洋館。

暖炉やシャンデリアやステンドグラスが凄い。

ただのガラス戸でさえ、大正硝子の貴重品!

 

天井

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タイル

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絨毯

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なによりも興味深いのは、ローマ風浴室。

ローマ風俗室と読んで、顰蹙を買ったが(>_<)

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一度でいいから、入浴してみたかった。

庶民には高嶺の花だが。。。

 

ステンドグラス

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カラン

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浴槽

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湯出口

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旅館になった後の風呂場と比べてみると、格段の差が。。。

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一応、外観。

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ついでに、庶民の昼食。

早川で食べたシラス丼。

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旨かったけどね。 

旅するスペイン語 スペイン語で味わうJ文学

NHK語学講座の「旅するユーロ」シリーズが面白い。

語学はひとまず置いといて、旅番組として観ているのだが。

特に「旅するスペイン語 」が気に入っていた。

2人の平氏の漫才のような掛け合いが面白い。

食べる、飲む、遊ぶ、にも精力的にチャレンジしていて、観ていて気持がいい。

蛙は嫌いだが、蛙とMADORIの文法説明も楽しい。

スペイン語で味わうJ文学」も楽しみにしていた。

今月からリニューアルする、ということで、更なる新天地(観光地)へと期待していた。

のだが、平岳大もMADORIも「スペイン語で味わうJ文学」もいなくなってしまったようだ。

テキストを購入していないし、全てを見た訳ではないので、定かではないが、10月一カ月の間、ミニガイドみたいなシリーズはなかった。

とてもとても残念である。

秋の日本一周クルーズ 感想

初めてのクルーズ(8日間)の全般的な感想。

一言で言えば、楽しかった。

乗船券が届いてから、準備中、クルーズ中、帰宅後、と、結構長い期間を楽しく幸せに過ごすことができた。

こんなに幸福な気分が持続したのは、初めての経験である。

 

乗船券とともに、「くるーずのしおり」と「乗船のご案内」が届く。

暇さえあれば、この二冊を眺めていた。

乗船前に船内図を含めて全てを把握していそうだが、鳥頭なので、何度眺めても新鮮に感じる。

各寄港地の観光案内や地図も同封されていたので、こちらも一読してみる。

オプショナルツアーには原則参加しないので、自力で行ける場所を探し、交通手段を調べてみる。

自分用の荷物のチェックリストを作り、荷造りの準備をする。

等々、煩わしい雑務でさえも楽しい。

クルーズ中はもちろん、初めて体験することばかりなので、どれもこれも楽しい。

帰ってから暫くも、軽い陸酔いだったのか、昼寝をすると、船に乗った気分になる。

見る夢は必ず、日没か日の出を眺めに行くところである。

なので、とても幸せな気分になる。

クルーズにはまる人々がいるのも納得できる。

とにかく、毎日、幸せだったのである。


多分、荷造りや荷物の出し入れ、バスでの移動がなかった為だろう。

それに、体力のなさは実感しているので、無理はしないで、のんびり過ごすことを優先していたからだと思われる。

船旅では、嫌ならキャビンに籠っていてもいいのである。

(無論、そんなことはしなかったが)

 

とはいえ、多少の難はある。

まず、思ったよりも、体力が必要だった。

船というのは、鉄でできているのである。

つまりは、堅くて重い。

キャビンに辿り着いて、ドアを開けた瞬間、

『こりゃ、見通しが甘かったかな、船内生活には体力が要るようだ』

と実感する。

キャビンのドアはもちろん、バスルームのドアもかなり重い。

デッキに出る為のドアは、更に重い。

加えて、船内は基本的に徒歩で移動なのである。

毎日、かなりの距離を歩かねばならない。

縦方向にはエレベータがある。

しかし、横方向には徒歩で行くしかない。

今回乗船したぱしふぃっくびいなすは、全長183.4m、全幅25.0。

端から端まで行くことはあり得ないが、例えば、食事に行くなり、展望風呂に行くなり、何処に行くにしろ、歩かなくてはならないのである。

スマホ歩数計が正しく計測していたとして、8日間平均11,460歩だった。

普段は平均5000歩程度なので、倍は歩いていたことになる。

まあ、おかげで、危惧したほどには体重は増加しなかったようだ。

 

次に、トレイの便座が高すぎた。

海外ではよくあることだが、座ると足が届かないのである。

さらに、トイレットぺーバーホルダーの位置が離れている。

手を伸ばしても届かない。

日本船でこんな目に合うとは予想もしていなかったので、どうすりゃいいんだ、と、当初、かなり情けない思いをした。

が、毎日数度の事である。じきに慣れた。

逆に、帰宅した時に、家のドアが軽くて、便座が低いのに驚いたぐらいである。

 

部屋は、ステイトルームHで、丸窓である。

1人旅なので、船賃は30%増しになる。

なので、申込可能な一番下のランクを選択した。

室内は、二人だと少し狭いかも知れないが、一人なら十二分の広さがある。

ビジネスホテルに泊まることを考えれば、格段に綺麗で広い。

但し、ベッドは狭い。

残念なことに、二つあっても、くっついていないので、狭さは解消しなかった。

(その代わり、一つをずっと物置台にしていた)

しかし、船は丸窓だよね、と、深く考えなかったのは、少々失敗だった。

やはり、小さいのである。

景色を眺めるには、もっと大きな窓の方がよかった。

もちろん、可能なら、バルコニー付の方がいいに決まっている。

もっとも、大抵は、11Fデッキにいたので、丸窓で十分だったとも言える。


次に、意外に日本語が通じない。

日本船なので、外国人クルーがいても日本語が通じるとなっている。

だが、実際は、そうでもない。

日本人と話をするようには、スムースに意思の疎通ができないのである。

食事の時の飲物のオーダーの際に難儀した。

メニューにあるものならいいのだが、そうでないものを頼みたい場合、まず、通じない。

英語なら通じたのかも知れないが、彼等の日本語よりも怪しい英語など使う気にもなれない。

どうやら担当者が異なるようだったのだが、そんなことは、初めて乗船するこちらには与り知らないことである。

まあ、それでも、頑なに意思を押し通せば、やがて、日本語に熟達したクルーがやって来て、話を聞いてくれる。

日本船だけあって、駄目だ、ということはあまり言わないようだ。

 

次に、電波状況。

日本一周なので、基本的に電波状況は良好だった。

昼は概ね港に停泊しているので、問題なく受信する。

夜の航行中は多少困難なようだが、それでも、11Fデッキに行けば受信できるという話だった。

docomoの地図アプリの訪れた町を確認すると、とんでもない陸地の先端部分など、どう見ても人跡未踏の地に行ったことになったりしている。

毎度思うのだが、このアプリ、現在位置情報が間違っていることが多いうえに、そこに行くまでの行程というのが無視されている。

そこまで、飛んで行ったのか?!と突っ込みたくなる。

 

今回、スマホ電子書籍があるのだからと、紙の本は持参しなかった。

本というか、もっぱら漫画なのだが、kingle、GALAPAGOS、eBookJapanと三種類を使用している。

なので、紙の本までは要らないだろうと考えたのだが。

ところが、GALAPAGOSも、eBookJapanも、電波が届かないと、アプリ自体が開かないのである。

それって、読書用のアプリとして、どうなの、と思うのだが。。。。

kindleだけは、同期できないだけで、問題なく使えた。

結局、使い勝手はkindleが一番だということになるかも知れない。

 

その他。

往復宅急便の依頼も、初めての者には訳が分からなかった。

伝票がついていて、指定の電話番号に電話して依頼するとなっていたが、依頼の仕方が明記されていなかった。

実際に宅急便会社に、「往復宅急便をお願いします」と言ってみたが、珍妙な問答をしてしまった。

「宿泊先名は?」

「ぱしふぃっくびいなす、です。」

「ホテル名ですか?」

・・・?

しかも、電話した数時間以内に取りに来ると言う。

まだ、荷造りは済んでいない。

慌てて、翌々日にして貰ったが、事前の予約が必要と思ったのは、こちらの勘違いのようだった。

 

船の揺れと酔い止め。

あまり乗り物は得意ではない。幼い頃はバスも電車もダメだった。

今でも、飛行機は苦手なので、長距離の場合は酔い止めを必ず用意する。

短時間の場合は、乗る前にビールを一杯飲む。

ドクトルまんぼう方式で、酔う前に酔っておく。

しかし、クルーズでもこの方式で大丈夫なのかが判らない。

クルーズ体験記などを読むと、フィン・スタビライザーがついていればあまり揺れないという。

しかし、天候次第である。

やはり、酔う前に薬を飲んでおく方がいいようだ、と考えた。

昨年の残りの24時間タイプの酔い止めを前日に飲んでおいた。

のだが。。。これは失敗だった。

とにかく眠い。

二日ほど服用したが、昼にも一杯飲むという方式に切り替えた。

さほど揺れないのなら、やはり酒を飲んでいる方がいいようだ。

天気が怪しくなったら、フロントに常備されている酔い止めを貰えばいい。

 

天候には恵まれたが、船の揺れが全くないとは言えない。

初日は結構揺れを感じた。

曇天だったし、台風通過後だったから、波が高かったからなのかも知れない。

その後は慣れたのか、波が静かだったのか、あまり揺れは感じなかったが、もちろん、揺れている。

停泊中も、航行中も、揺れている。

少々歩行がおぼつかなくなるが、展望風呂に入ると波が立つので、結構楽しい。

 

それと、航行中は、当たり前だが、風当たりが強い。

特に舳先の付近、デッキの手すり付近は強風になる。

写真を撮ろうと思って、船縁付近に近付くと、結構な強風に煽られることになる。

さすがに、スマホだと手許が不安になる。

ひもで首から下げられればいいのだが、大きめのスマホなので、首から下げるのは気が進まない。

カメラを買った方がいいだろうかと考えるのだが、カメラの構造と性能が判らないので、結局いつも買わず仕舞いになる。

自分で楽しむ分には、スマホ内蔵のカメラで十二分に高性能だし、画像を確認するのも大きく表示されるし、色も綺麗なのである。

結局は、スマホでいいや、という結論に落ち着く。


食事。

食事は、寄港地の特産品を使った一品など、趣向が凝らされていて、毎回楽しく、概ね美味しく食べられた。

というよりも、毎食、贅沢なご馳走だった。

朝は、和定食か洋食バイキング。

昼は、日替わりで和洋中華のランチ。

夕食は、会席料理かフレンチのフルコース。

食べ過ぎの方が心配になる。

あえていうなら、味付けが関西風(京料理?)なので、関東人の私には少し苦手なものがある。

酢の物が酸っぱすぎるのである。

(同席した人達は全然、と言っていたので、私だけのようだが。)

昆布出汁が基本で、塩味で甘味が少ないというのは、慣れれば、さほど気にならない。

それでも、天麩羅が違うのである。

違いの理由は種々あるようだが、私の場合は、唯一つ、天つゆが恋しかった。

頼めば出てきたのかも知れないが、面倒なので、試してみなかった。

でも、天つゆにたっぷり浸した天麩羅が食べたかったなあ。。。

 

それと、テーブルマナーを確認しておけばよかったと、少々後悔する。

洋食はともかくとして、和食のお作法を実は知らないと気付いた。

悪名高き先割れスプーンにパンの給食で育った世代なので、洋食には何の抵抗もないのだが、和食は箸の使い方からして怪しい。

もっとも、気になったのは最初の一品だけで、後は食べて飲んでいるうちに、マナーなんぞは吹っ飛んでしまったが。


ティータイムを含めて、最大8回の食事が摂れるというのは嘘ではなかった。

問題は、そんなに食べられるか、ということに尽きる。

結局、

6時にエスプレッソとマフィン。

8時頃に朝食。

12時頃に昼食。

4時にサンドイッチとアイスコーヒー。

18時半過ぎに夕食。

の五食で、比較的規則正しい食生活を送っていた。

残念ながら夜食には一度も行かれなかった。

オープンの時間には既に寝てしまっていたのである。

 

服。

いろいろ迷ったが、結論として、船内で洗濯できるので、日数分の着替えを用意する必要はないのであった。

ランドリーには、乾燥機とアイロンもある。

洗剤もあるが、柔軟仕上げ剤はない。

乾燥機用の柔軟剤はあったが、乾燥機は使用しなかったので、どんな効果があるのかは分からない。

着替えとしては、Tシャツ2~3枚、下着・靴下3組程度で、十分なようだ。

セーターとウィンドブレーカーは必需品。

(船縁付近は強風で寒い。早朝と夜は冷える。)

パジャマも必須。

ゆったり寝るには、普段通りの寝支度がいい。

あとは、昼に着るもの、観光に着るもの、夜に着るもの、それぞれ用意すれば十分に間に合いそうだ。

サンダルはあった方がいい。

ビーチサンダルより、クロックスのように踵がある方がいい。

展望風呂にはスリッパで行ってもいいのだが、結構な距離になるので、やはり、サンダルの方が歩きやすい。

 

夜はドレスコードがあるので、要注意。

今回は、インフォーマルが1回だけで、あとはカジュアルという指定だった。

インフォーマルとは何ぞや、と、真剣に調べてみると、フォーマルではないが、お洒落な格好のこととある。

披露宴などに着て行く服、などと解説されているが、冠婚葬祭と縁遠い生活をしていると、判断に困る。

結局は、夜にレストランでフルコースの食事をする時に相応しい格好、でいいようだ。

確かに、会席料理やフレンチのフルコースを食べるのなら、やはり、それなりの格好をしている方がよさそうである。

つまりは、着飾って、食事を楽しめばいいのである。

 

では、カジュアルは、何でもいいのか、というと、さにあらず。

ジーンズ、Tシャツは不可とある。

ポロシャツとブレザーならいいか、と思って用意してみたが、テーブルに着くと、周囲の人は結構、お洒落な格好をしている。

箪笥の総ざらえと思って、目一杯準備して行った方がよさそうだった。

 

しかし、今回はフォーマルのドレス指定がなかったからいいようなものの、フォーマルの時には、どんな服を着たらいいのだろう???

とはいえ、余計な心配なので、機会が訪れたら、検討してみることにする。

秋の日本一周クルーズ8日目(最終日)

9/27 最終日。

夕方、横浜港に寄港する。

ほぼ一日、クルージングである。

暇かと思ったら、イベントやら教室やら、いろいろある。

見逃したのを観る、最後のチャンスである。

真剣に船内新聞を読んで、予定を組む。

 

日の出、05:33頃。

一周して、戻って来たなあ、と実感する。

 

朝、5時に起きて、お湯を沸かし、お茶を煎れる。

暑かったので、あまり利用しなかったが、ポットは便利。

5時20分には、11階デッキへ。

雲が多い。

 

05:34 太平洋

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05:50 雲から朝日が顔を出す

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05:52 朝日が昇る

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6時過ぎ、アーリーモーニングティーに行く。

今日のマフィンは、初日と同じクルミとバナナ風味?

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エスプレッソを飲んだ後(ミルクティーも飲んだ)は、当然、朝風呂をしに、展望浴場へ行く。

展望浴場は、今日は、06:00~17:00までオープン。

 

7時半過ぎ、最後の朝食に行く。

やはり、洋食バイキング。

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 オニオンスープ、牛乳、珈琲。

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 ほうれん草のクリームスパゲティ、ポーチドエッグと生ハムのサラダ

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 ホットケーキ♪ ヨーグルトに果物

 

08:20の窓からの景色

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09:00~09:45 キャプテンズトーク(7階メインラウンジ)

これは外せない。

船内TVでも放映するのだが、やはり生で観たい。

お笑い風味になっていて、とても面白かった。

続きは、また乗船しないと聞けない???

 

10:00~10:45 カメラ講座(6階シアター)

初日の初回に出席すると、パナソニックデジタルカメラを借りられたらしい。

昨日遅くまで起きていたので、途中、熟睡してしまったが、やはりカメラアングルなど、興味深い話が多かった。

 

11時からはジャグジ!!

これも外せない。

雲が多いが、日にきらめく海が見える。

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12時半過ぎから、最後の昼食。

びいなすカレー、である。

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 (りんごとじゃが芋のミモザサラダ、10種野菜スープ、特製びいなすカレー 白飯 サフランライス、コンディメント(フライドオニオン、福神漬け、らっきょう漬け)、ぶどうのゼリー、ミルクティー

アイスミルクティーを頼もうとしたら、有料だと言われたので、ホットにする。

 

13:00~13:45 太神楽と落語(7階メインラウンジ)

扇子やコップを積んでいく芸なのだが。。。

揺れる船内で見ていると、スリルが倍増。

この後の落語が、左甚五郎の話だったか???

(ちょっと記憶が混同している)

最後に、寸劇みたいなもの。忠臣蔵から。

こういうのは初めて見たので、笑えた。

 

急いで、ロゴショップで最後の買物をする。

びいなすカレーを買う。

 

14:00~14:45 お顔の体操(7階ピアノサロン)

4回シリーズになっていたようだが、最後だけ。

筋肉のことは全く判らないが。。。

鏡を見て、変顔をする⇒筋肉を動かす

これが、すっごく難しい。

いかに普段、顔の筋肉を動かしていないか、実感。

 

次の30分間で、トランクと段ボールに蓋をして、扉の前に出さなくてはならない。

16:30までに出しておけばいいのだが、荷物を出してから、心置きなく、ビンゴ大会に出たい。

 

15:15~16:00 ビンゴ大会(7階メインラウンジ)

福の神?と、日本地図の扮装をした二人が司会。

三回あったのだが。。。。

全滅(涙)

くまちゃん(りらっくま)のぬいぐるみが欲しかったのだが、ゲットできず。

(自分で買うのは躊躇われる)

 

16:15~16:45 びいなすアフタヌーンライブ(7階ピアノサロン)

 

最後のサンドイッチバー(16:48)

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ポテトサンド、ハムチーズサンド

さすがに人が多く、窓際の席に座れなかった。。。

内側は船内放送が聞き取り難い。

キャプテンが最後の放送をしていたのに、残念。

 

後は入港するだけ。。。

と、何か忘れている気が。。。

ベイブリッジ通過、だ~

17:30入港予定だったから、うっかりしていた。

急いで、11階デッキに行くが。。。。

 

16:57 ベイブリッジ通過後

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17:12 係留

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あっさり、17:15には着岸。

17:16 ギャングウェイ準備中

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17:19 窓からの景色(横浜港)

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10階の乗客から下船していくが、5時半には下船。

大桟橋から桜木町駅まではシャトルバスが運行する。

これで、八日間の旅は終了。

 

秋の日本一周クルーズ7日目

9/26 最初のイベントは、来島海峡大橋通過。

予定では、午前1時10分頃。

一応、1時に目覚ましをかけて、起きたのだが。。

窓から眺めるだけにして、すぐに寝直す。

次は、予定表によると、06:10頃の瀬戸大橋通過。

下関出港が遅れたから、遅れるのかと思っていたら。。。。

 

5時に起きて、11階デッキに行くと!

すでに瀬戸大橋が見えている!!!

 

05:18 瀬戸大橋

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05:23 あっという間に近づき、

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05:23 瀬戸大橋通過。

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危く、見逃すところだった(汗)

次は日の出。

17:57頃の予定。

ところが、今日は、天気に恵まれず。。。

 

05:58の瀬戸内海

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諦めて、アーリーモーニングティーに行く。

今日は、ソーセージロール。

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06:33 朝日がさす。

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06:34 タグボートがやって来る

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  06:40 スタボード側のブリッジにキャプテンが搭乗。

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 06:47 係留

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急いで、8階デッキまで降りて、ポート側の船尾に向かう。

06:51 タグボートが押したり?引いたり?している

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 06:55 作業を終えて、去って行くタグボート土佐号。

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7時少し前、予定より早めに、高松港入港。

 

7時過ぎに、朝食に行く。

今日はオムレツ(焼いてくれる)を頼んでみる。

それと、冷めないうちに、一皿ずつ食べることにする。

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まずは、クラムチャウダーから。牛乳と珈琲。

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マッシュルームとチーズ入りのオムレツに、ボイルドソーセージを添える。

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ヨーグルトに果物(キウィと林檎)

 

とりあえず、栗林公園に行こうと、下船する。

フェリーターミナルを横切り、JR高松駅を通り過ぎ、十分程で、ことでん高松築港駅に到着する。

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09:00発琴電琴平行きに乗車する。

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栗林公園駅で下車して、栗林公園に行く。

。。。つもりであったのだが。

終点まで行ってみようと、思い立つ。

こういう時に限って、路線図も地図も持っていない(=_=)

のだが、スマホの乗換案内を頼りに、琴平まで行くことにする。

 

10:00少し過ぎ、ことでん琴平駅に到着。

駅前の大宮橋。

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大宮橋を背に、JR琴平駅を目指す。

と、意気込むほどもなく、すぐに駅舎が見えてくる。

 

40分程時間が余るが、以下の乗継を計画していた。

 

10:43 琴平駅発特急南風8号

11:00 丸亀駅で下車

11:06 丸亀駅快速サンポート南風リレー号

11:32 高松駅

 

乗車券¥850 特急券¥320

 

ところが!!! (ノД`)・゜・。

特急南風に乗りそこなったのである!!!

 

1番線に到着した、土讃線の各駅停車!!!

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特急よりも先に到着したので、到着番線が違うのだが、念の為に、駅員さんに尋ねてみる。

丸亀駅に行きますか?」

特急券を見せたつもりだったが、見ていなかったらしい。

「どれでも行きますよ。」

と言うので、乗車する。

駅のアナウンスが聞こえていたのだが。

間違っているとは思わず、聞き流してしまった。

。。。。

11時45分頃、特急南風が目の前を走って行く。。。

\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

慌てて、駅員さんに訴える!

迷惑な乗客だったろうが、親切に対応してくれる。

で、以下の通りに変更。

 

10:46 琴平駅土讃線

11:05 多度津駅

11:22 多度津駅発特急いしづち12号

11:54 高松駅

 

特急券の差額¥200を支払い、無事、落着。。。?

多度津駅での乗り換えが難しいので、とても心配されてしまった。

いしづち号の号車によって、行先が違うのである。

 

多度津駅で降りて、駅員さんのアドバイスの言葉通り、構内アナウンスに耳を傾けながら、ホーム前方に移動。

アナウンスを聞き逃さないように、じっと待つ。

 

暫くして、駅員さんたちが通りかかったので、確認する。

「こっち側ですよ」

と言われたので、ホームの反対側で待つ。

土讃線は、先日の台風18号の被害で、復旧中だそうだ。

徐行運転区間があるので、特急が少し遅れている。

再び、アナウンスがあり、ホームの反対側に移る。

。。。最初ので、正しかったのでは???

 

何はともあれ、延着した特急いしづちに乗車する。

さすがは特急列車、内装も、乗り心地も、全然、違う。

はやく気づけよ、自分 (*ノωノ)

とにかく、無事に高松港に帰り着ければいい。。。。

 

少々延着して、11:57頃、高松駅に到着

気を取り直して、いしづち号の写真を撮る。

 

特急いしづち

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駅の構内に「連絡船のうどん」のお店があって、とてもとても入りたかったのだが。。。

すでに12時なので、船に戻ることにする。

 

JR高松駅の駅舎

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サンポート、フェリーターミナルと、抜けて・・・

漸く、ぱしふぃっくびいなすの姿が。。。

我が家に辿り着いたような気分になる。

無事に帰って来れて、よかった(^_^;)

 

高松港に停泊中のぱしふぃっくびいなす

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高松港では、安全柵?が虎

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 乗船口のそばで、物産販売をしていたので、少し覗く。

うどんのお振る舞いは2時からで、屋台のトラックが来ていたが、まだ準備中。

 

12時半頃、昼食。ひつまぶし。

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 (小松菜と椎茸の胡麻和え、じゃこ天と野菜の炊き合わせ、天麩羅盛合わせ(海老、鱚、茄子、南瓜)、鰻のひつまぶし、香の物、赤だし、白玉善哉)

※海老天は食べた後のしっぽだけ(笑)

いつもどおり、山崎のソーダ割をオーダーする。

 

まだ1時なので、栗林公園に行けなくもないのだが。

余計なことはしないことにする。

 

という訳で(?)、ジャグジへ。

今日も晴天で気持ちがいい。

サンデッキを少し歩く。

停泊中のぱしふぃっくびいなすを見物する人が多い。

 

その後、いつも通り、展望風呂に行く。

 

4時過ぎ、サンドイッチバーへ。

今日はベーグルサンド

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高松港出港は17:00、日没は17:57の予定である。

 

16:45 タグボートTOSA号。

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17:07 歓送イベント

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17:28 ぱしふぃっくびいなすを引っ張るTOSA号

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17:30 作業を終えて帰って行くTOSA号

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今日の日没は17:57頃。

陸地に落ちるので、早めに待つ。

夕陽を背に、船が航行しているので、山の稜線に沿って、夕日が出入りする、

という珍しい体験をする。

 

17:44 山際に日が落ちる。

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17:48 稜線から夕陽が顔を出す。

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17:49 再び、日没

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17:58 日没後

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今夜は最後のディナー。

エントランスホールのびいなすサンセットライブを聞いてから、メインダイニングへ。

 

18:30~夕食。フルコース

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(フォアグラのフラン トリュフの香り、生ハムと秋野菜のグリル 二種類のチーズとオランデーズソース、コンソメコロンビーヌ、イサキと舌平目のグリル ブールブランソース、りんごのシャーベット、鹿児島牛の赤ワイン煮込み、パン、秋色のアシェットデセール、珈琲)

シェフお勧めの白ワインと赤ワインをオーダーする。(マコンヴィラージュとカテナアラモス?)

 

ソルベがサーブされた後、突然、ウェイター達がYMCAを踊り出す。

驚いたので、写真を撮り損ねてしまう(>_<)

その後、シェフ達が行進、挨拶があった。

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次のイベントは、明石海峡大橋通過!

最初の予定航路では、20:20となっている。

夕食時に確認して貰ったが、出航が遅れたので、20:20を少し過ぎた頃、ということだった。

なので、8時10分頃、11階デッキへ行き、一服していると。。。

なんと!

すでに、明石海峡大橋が見えている。

慌てて、デッキに走り出る。

クルーの子達から、「遅いよ~」と声がかかる。

彼等もとても感動していて、

「あっちは?」「神戸」「あっちは?」「徳島、四国」

。。。。

済みません、嘘でした。

淡路島です。兵庫県です。

いや、あんなにでかいとは、思ってもみませんでした(汗)。

 

20:27 明石海峡大橋

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夜景で遠景なので、あまり綺麗に写らなかった・・・

20:30 明石海峡大橋通過

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08:15~21:00 おぼん・こぼんのワールドハッピーショー(7階メインラウンジ)

20分程遅刻して、入場したのだが、とても面白かった。

 

今日は最後の夜なので、グランシャリオで飲むことにする。

まずは、カクテルのぱしふぃっくびいなすをオーダー。

21:30~22:00 トリオ演奏。

この時点では、何組かお客様がいたのだが。

22時に演奏が休みになると、皆、いなくなってしまった。

客は私一人。。。

スペシャルセレクトウィスキーはカティサークだそうだが、オンザロックでオーダーする。

・・・

22:30~ 再び、トリオ演奏が始まる。

のだが。

やはり、客は一人。。。。

結局、最後まで聞いて、退出した。

「荒城の月」の2番とか、3番とか、初めて聞いた気がする(^^♪

 

珍しく夜更かししたので、寝つけず、横になっていると、荷物が気になってくる。

仕方なく、起き出して、荷造りを始める。

結局、1時過ぎまで起きていた。