はとバスツアー(千葉の社会科見学)

近頃、やたらとメールマガジンが入る。

ポイント〇倍やら〇〇ポイントプレゼントやらクーポンやら。。。

有難いのか(お得だと謳っている)、迷惑なのか(ほとんどは利用できない)、よく判らないのだが、今回はメールで届いた案内で、はとバスツアーに申し込んでみた。

何がお得になっていたのかは、今となっては不明である。

 

目当ては3つ。

・海ほたるを通過する。

 =正確には東京湾アクアラインを通過する。海ほたるには停まらないようだ。

・三代目しらせ🚢をガイド付きで見学する。

サッポロビール工場で🍺試飲ができる。

 

ツアー名称は、

はとバス創立70周年記念コース千葉の社会科見学!南極観測船SHIRASE・サッポロビールかずさDNA研究所 ¥8980

 

ツアーの行程は、

浜松町08:00出発~東京湾アクアライン通行~かずさDNA研究所(施設見学・DNA抽出模擬実験)~オークラ千葉ホテルで昼食~千葉ポートタワー(入場、ツアー限定!屋上開放)~南極観測船SHIRASE5002(案内付き見学)~サッポロビール千葉工場(案内付き見学、試飲3杯まで!お土産付き)~東京駅18:00頃到着

 

注意点

はとバスの中にトイレはない。

・階段昇降多し。(サンダル・スカート・ハイヒール不可)

・飲酒者・未就学者見学不可。

 

‥‥

最後の飲酒者、って???

サッポロビール工場見学は最後だから、大丈夫、なのか?

バスの乗車中と昼食時には、酒を飲んではならない、ということか?

と、疑問を持ちつつ。

 

当日、07:40に浜松町駅のバスターミナルに集合。

なので、朝6時に家を出て、浜松町駅には7時10分頃に到着。

世界貿易センタービルで朝食とトイレを済ませてから、バスターミナルに移動する。

チケットカウンターのような所で受付をすると、引換にバス乗車券を渡される。

空港のように掲示板があって、乗車口の案内=何番の乗車口からどこそこ行きのはとバスが出発すると表示されている。

 

暫し待っていると、アナウンスが入る。

同じ時刻に出発するはとバスがいろいろあるようだ。

間違えないように、乗車口で乗車券を確認してから、乗車する。

指定席だったのだが、参加者が少なかったので、開放と言って、開いた席に自由に座っていいことになった。

はとバスのツアーなので、添乗員・運転手‥バスガイドの三人体制である。

まずは、旅行案内と関東の地図が配られる。

地図は予期していなかったので、とても有難い。

 

添乗員さんの説明によると、SHIRASEが飲酒者の乗船を禁じているので、見学が終わるまでは、禁酒していなければならない、そうだ。

その代り?なのか、発車後少しして、バスガイドさんが緑茶を配ってくれた。

 

ルートは、レインボーブリッジ~有明~湾岸道路~アクアライン~海ほたるへ。

海ほたるで20分程休憩する。

小雨混じりの曇天なので、景色は見通せず、風が強くて寒い。

売店なども営業時間前なので、閉まっている。

目的はトイレ休憩のようなのだが、乗車前に済ませたので、まだ必要としていない。

上階のデッキまで登り、デッキを半周して、バスに戻る。

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アクアブリッジを通って、木更津へ。

しばらく走って、上総アカデミアパークに到達する。

ここにある「かずさDNA研究所」が最初の見学先である。

 

DNAと言えば、科捜研、親子鑑定、などなど、興味深いことが多々あるが。

学問的なことは難しくて、判らない(-_-;)

しかし、ここでは、解りやすく、楽しく、体験することができた。

千葉名産の苺の品種開発が主だった研究内容のようだ。

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大会議室に入ると、机上にすでに、研究所のパンフレット類、メモ帳、ボールペンと実験用の器具(スポイト・チューブなど)が置かれている。

まずは、簡単なDNAについての講義があり、DNA抽出の実験を少しだけ体験する。

勝手に、見学する代わりに、自分のDNAをサンプルとして供出するのかと思っていたが、実験用サンプルは、既に用意されていた。

アスパラガス、さかななどで、残念ながら、毛髪だの、血液だのは扱わない。

とはいえ、実験なんて、中学校以来なので、恐る恐る、試薬をスポイトで吸い出したり、マイクロチューブに入れたりする。

…意外と楽しい。

少しばかり、科捜研気分を味わう(^O^)

その後は、施設内を見学。

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施設見学と言っても、通路から部屋を覗き込む程度。

その代わりに、1階に、実験器具が展示された部屋がある。

ちびたんとか、オートクレーブとかもあって、「動物のお医者さん」を思い出す。

白衣もあって、着用して写真撮影をしている人もいた。

 

見学後、バスでオークラ千葉ホテルへ移動して、昼食。

メニューの説明がなかったので、不明なのだが。

(聞けばよかったのだが、腹が減っていたので、食うことに勤しんでしまった)

勝手に推測すると。。。

前菜 サーモンと千葉県産キュウリのタルタル風

スープ 千葉県産ブロッコリーのポタージュ(アスパラかも知れない)

サラダ 朝採れ野菜のサラダ

肉料理 赤身肉のロースト・マスタードソース

デザート 千葉特産ミルクたっぷりのババロア、アイスクリーム乗せ

コーヒー

 

正直に言うと、食事はあまり期待していなかった…

ところが、なかなか豪華で素敵なホテルのレストランで、とても美味しく戴き、しかも満腹した(*^^*)

残念だったのは、酒が飲めなかったこと。

仕方がないので、ワインのメニューを眺めながら、このワインでビーフを戴けたら、さぞ美味しかったろうと、想像する。

一人参加の人達は、一人ずつの小さいテーブルに座る。

大テーブルで一斉に、かと思っていたので、少し拍子抜けしたが、余計な気を遣わずに済み、とても落ち着いて食べることができた。

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食後、バスで千葉ポートタワーへ移動。

満腹したので、僅かな移動時間に眠ってしまう(^_^;)

ここでは、ツアー限定の屋上開放特別見学、となっていたのだが、天候不順の為、バックヤード見学に変更になる。

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4階の展望台(113m)までエレベータで昇り、2階(105m)までは徒歩で降り、そこからエレベータで降りる。

2階から徒歩で降りると勘違いしていて、タワーの案内図を見て、間違いに気づくΣ(・ω・ノ)ノ! 

100mも階段を降ったら、膝が笑ってしまう(^_^;)

事前に説明があった筈なのだが、勝手に2階から1階と思い込んでいたのだった。

地上階に土産物売り場があり、落花生などを少し購入する。

 

周辺は公園になっているのだが、小雨催いなので、早々にバスに戻る。

次はいよいよ、SHIRASE5002の見学である(^^♪

 

サッポロビール千葉工場の駐車場にバスを停めて、岸壁へ。

両者は提携して見学・試飲ツアーを実施しているそうだ。

 

見学の注意、南極観測の歴史などの簡単な説明の後、元隊員の案内で、船内、ブリッジなどを見学する。

3班に分かれたのだが、同じ道順を辿るのではなく、別ルートで廻る。

(さすが、効率優先と感心する)

食堂でカレーの見本を見たり、厨房の大釜やアイスクリーム製造機を見たり。

二段ベッドが並ぶ隊員の寝室、浴槽は見えなかったが、風呂場、医務室(歯科治療室付き)、床屋(タイガーカットハウス)などなど

説明を聞きながら眺めて行く。

とても楽しいのだが、結構、早いスピードで進んでいく。

調査隊が撮った写真が掲示されていたり、南極観測器具類が展示されている部屋があったり、と、興味は尽きないのだが、ゆっくり眺めている時間がない(*ノωノ)

 

「宗谷」と同じくらいの大きさと思っていたのだが、「しらせ」の方がかなり大きい。

 宗谷  排水量3800t 全長83.7m

 しらせ 排水量11600t 全長134m

 (SHIRASE Data Bookより)

数字に弱いので、どう比較するのかはよく判らないが、3倍くらいは大きいようだ。

なので、一部の見学だけなのに、随分な距離を歩き回り、結構な昇降がある。

覚悟はしていたし、ツアー申込の注意書きにも書いてあった。

しかし、覚悟とは無関係に、老残の身には筋肉痛が。。。(-_-;)

 

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大事な情報

立川の国立極地研究所の「南極・北極科学館」は、火曜~土曜(10:~17:00)、入場無料で見学できる。

「五象・五季・五感」というイベントがあって、その日は一日中(10:00~16:00)SHIRASEの船内にいられるらしい。

 

最後は、サッポロビール工場見学、待ちに待った、ビールの試飲である。

黒ラベルの由来、麦芽とホップのこだわり、生産過程などを見学して。。。

 

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いよいよ!

お待ちかねの試飲タイム(*'▽')

できたて、いれたての、ビールを三杯まで飲める。

しかも、おつまみ付き(^^♪

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歩き疲れて、喉も乾いていたので、とても旨かった。

旨かったが、短時間に3杯ものビールは飲めない。

3杯目はりんごジュースにした(^_^;)

 

SHIRASEのグッズを買いたかったのだが、ショップに辿り着けず、トイレは済ませて、バスに乗り込む。

湾岸道路や首都高速を通って、東京駅に到着。

丸の内口の天井を眺めてから、駅構内に。

まずはトイレを探した(^_^;)

 

少々駆け足でせわしなかったが、盛りだくさんで、なかなか興味深いツアーだった。

東京ジャーミイ

東京ジャーミイに行って来た。

モスクの空間が好きなので、都内にモスクがあると知ってから、一度は訪れてみたいと思っていたのだが、なかなか果たせずにいた。

代々木に用事ができたので、そのついでに行くことにする。

 

経路は、東急東横線菊名駅から渋谷駅へ。

直通で、東京メトロ副都心線に乗り入れているので、明治神宮前駅まで行く。

明治神宮前駅で、東京メトロ千代田線に乗り換え、代々木上原駅で下車する。

ここから徒歩で十分弱。

 

東京ジャーミィは、正式名称が東京ジャーミイ・トルコ文化センター。

2000年に開館。

オスマントルコ様式を踏襲した鉄筋コンクリート造りの建造物。

 

かなり遠くからでもミナレットが見える。

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正面玄関

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玄関上部のカリグラフィは一部しか写っていないが、意味は

「東京ジャーミィは神の館、この地にあまねく永遠の聖なる光を」

 

1階正面玄関の左側

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「そして、水から一切の生きものを造ったのである、と崇高なるアッラーはおおせられた」(クルアーン第21章30節)

 

2階の礼拝所前から見上げたミナレット

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礼拝所の入口の扉

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扉の上部

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右側の扉の上「慈悲あまねく慈悲深きアッラーの御名において」

左側の扉の上「あなたがたは、平安に心安らかにこきにお入り」

 

礼拝所の中も見学できる。

写真撮影は許可がいるらしいので、残念ながら写せなかった。

 

礼拝所に入るには、靴を脱ぐ。

女性は、肌が見えないようにして、髪を覆う。

一応半身を覆えるショールを持参して行ったが、入口のすぐわきに、貸出用の服が置いてあった。

白いスカーフも貸し出していて、被っていない人には、係りの人が配って廻っていた。

 

内部はふかふかの絨毯で埋め尽くされていて、ドームの空間が厳かな雰囲気を醸し出している。

アラビア文字のカリグラフィや、様式化されたアラベスクがとても美しい。

 

モスク内を見廻して退出しようとしたが、礼拝所正面の扉を閉めて説明を始めたのでで、便乗して、眺める。

実は、土日は2時半からガイドツアーが行われているのだった。

 

アザーンが始まる。

礼拝は16時からと思っていたのだが、15時からだったようだ。

1階は閉まっているので、外階段から降りるようにと言われる。

礼拝中も見学していていいらしい。

言葉通り、1階が全て閉鎖されてしまっていたので、礼拝を見学する。

 

多分アラビア語なので一言も判らないのだが、聖地メッカの方角に向かって皆で礼拝をして、イマームと思しき人がコーランを読む。

この日は入信式があった。

これもアラビア語なのだろうが、多分、イマームが信仰に対する心構えを説いて、入信者はコーランの一節を暗唱する。

終わると、お互いにお祝いをし合って、最後に紙袋を受け取っていた。

七五三の神授品のようなもの、なのだろうか?

 

1階は、文化センターや多目的ホールになっている。

 

クルアーンコーラン

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入口付近には、ショップと応接間がある。

応接間では、無料でチャイとお菓子が提供されている。

試食したかったのだが、先客があって、割り込めなかった。残念。

その代り、ショップで少々買物をする。

小型のコーランと数珠(ミスバハ?)¥1450

Esma-ihüsnaと書かれた木製の置物¥600

パンフレット¥200

 

Esma-ihüsnaとは何なのか判らないので、ググってみた。

「Allahüta'alaの美しい名前を意味します。」

どうやら、アッラーの神のいろいろ呼称をアラビア語で記載したもののようだ。

次回は、2時半からのガイドツアーに間に合うように行くことにしよう。

横須賀軍港クルーズ

クラブツーリズムの日帰りツアーの中に、

「日本遺産認定記念 横須賀軍港クルーズと猿島 特別に記念艦三笠の中で海軍カレーの昼食」 ¥9980

という記載を見つけた。

軍港クルーズ、海軍カレー、で、テンションが上がり、申し込むことにした。

〈気軽にそとあるき〉という見出しには気付かなかった。

初めて、ネットで旅行の申込をし、代金は郵便局から振り込んだ。

 

行程は、

10:00 京急線横須賀中央駅東口改札前に集合

歩いて、三笠桟橋(猿島渡船発着所)に移動

10:40~11:45猿島見学(ガイド同行)

記念艦「三笠」の士官室で、海軍カレーの昼食

昼食後、自由に三笠を見学

歩いて、どぶ板通りへ移動

どぶ板通り散策後、歩いて、汐入桟橋(軍港巡り乗船所)に移動

15:00~15:40横須賀軍港クルーズ

下船後、ヴェルニー公園へ

ヴェルニー記念館で、スチームハンマーを見学

16:30頃 JR横須賀駅で解散

添乗員が付く。

 

海軍カレーと軍港クルーズしか期待していなかったのだが。。。

意外なことに、どれも楽しかった。

結構歩くので、猿島ですでにばてていたが、ガイドさんの話は面白かったし、歩く速度で観て廻る、というのもよかったのかも知れない。

 

さて、当日10月22日月曜日の朝。

横浜駅京浜急行線の特急に乗り換え、30分程で、横須賀中央駅に到着。

かなり早く着いたので、横須賀中央駅の周りを一周してみる。

それでも時間が余ったので、マクドナルドに入る。

コーラを頼んで、トイレを済ませる。

 

10時少し前、集合場所に行くと、添乗員さんが待っていた。

地図(コピー)とバッジを貰って、出発する。

15分程で、三笠公園に到着する。

ここで、班を振り分けて、各班に1人ずつ専門のガイドさんがつく。

乗船券、入園券、パンフレットを貰って、渡船に乗船する。

 

10:30頃に、三笠桟橋を出航し、十分少々で、猿島に着岸する。

運よく晴天で、行く手の先の浦賀水道、その先の房総半島までよく見える。

振り返ると、富士山が見える。

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前日に雪が降ったらしく、頂が白い富士山

 

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猿島は、かつての台場跡で、その後、海軍の要塞が築かれていた。

ガイドツアーなので、一般客が入れない兵舎跡や弾薬庫跡などにも入れて貰える。

 

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トイレの跡

 

普通は1時間半くらいかけて観て廻るらしいが、後の予定があるので、1時間程で、展望台のある砲台跡までを往復する。

煉瓦造りの通路を通り、木漏れ日の撮影スポットを見て、浦賀水道を航行する船を眺め、幸運にも、アサギマダラ蝶とも出会う。

最後に、砂鉄混じりの猿島の土を使ってのイベントもありΣ(・ω・ノ)ノ!

期待した以上に、楽しく過ごせた。

 

11:45猿島の桟橋を出航、十分程で、三笠桟橋に帰着。

 

記念艦三笠

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記念艦三笠に乗船して、三笠の歴史などを聞き、ビデオを見ながら、海軍カレーの昼食。

三笠の士官室

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海軍カレー

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 海軍カレーの特徴は、毎週金曜の昼食に供され、牛乳とサラダが添えられていること、らしい。

本来はビーフカレーのようだが、今回は、チキンカレー(横須賀のホテルのケータリング)。

旨かったのだが、冷めていたのが、残念(-_-;)

 

昼食後は自由に三笠の艦内を見学。

天気がよいので、艦橋などからとてもよく見晴らせる。

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階下に降りて、中甲板に行くと。。。

日本海海戦操艦シミュレーターがあって、テレビゲームのように、三笠の操縦体験ができる。

子ども向けのようだが、試してみる。

指示通り操艦したつもりだが、敵艦に体当たりして、叱られる(ノД`)・゜・。

VR日本海海戦というのもあって、立体的に体験できる。

横や後ろにも人(アニメだが)がいて、びっくりΣ(・ω・ノ)ノ!

結構楽しめたのだが、集合時間が迫って来たので、退艦する。

 

売店前が集合場所なので、売店も覗く。

海軍カレーや海軍ビールが買いたかったのだが、この先もまだ歩くので、涙を呑んで断念。

海軍砲弾豆¥470、珈琲キャラメル¥210、国際信号機ファイル¥300を購入する。

 

13:50頃に集合、市内を散策しながら、どぶ板通りへ移動。

ペンギンの絵のついたごみ収集車とすれ違う。

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どぶ板通りを通るのは、多分、初めてなのだが。。。

この時間帯には、あまり人通りもなく、店も閉まっているところが多いようだ。

 

どぶ板通りからショッパーズプラザを通り抜けて、汐入桟橋へ移動。

横須賀軍艦クルーズ乗船所

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平日なので、乗客は少ないかと思っていたのだが、乗船を待つ人たちで、随分長い行列になっていた。

 

15:00~軍港クルーズ(約40分間)

航行中に、詳しい解説が入る。

アメリカ海軍の船、海上自衛隊の船、潜水艦、などなど

結構いろいろと停泊していた。

汐入から出港して、追浜の手前で左折して田浦の辺りを航行、狭い海路を通って戻ってくる。

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くじ引きもあったのだが、ツアーの誰も当たらず、どうやら景品は海上自衛隊カレー(缶詰)のようだった。

缶詰のカレーも買いたかったのだが、重いので、いずれ再訪の時にでも、と諦める。

 

軍港を右手に見ながら、ボードウォークを通り抜け、ヴェルニー公園、ヴェルニー記念館へ。

月曜なので休館だが、窓の外からスチームハンマーを見ることができる。

ここからJRの横須賀駅までは数分程度。

16時少し過ぎ、解散。

 

歩き疲れてはいたが、意外なことに、楽しかった。

それぞれの施設をもう少しゆっくりと見学できると、もっとよかったのだが、それは個人で訪れればいいことだし、とりあえずは、十二分に満足なツアーだった。 

静嘉堂文庫美術館

静嘉堂文庫は、岩崎彌之助・小彌太父子によって創設され、建物は桜井小太郎の設計により大正13年に建てられた

現在は父子二代にわたって蒐集された古典籍と東洋古美術品のコレクションが収められている。

庭園内の丸屋根の霊廟は、明治43年にコンドルの設計により建築された。

 

「生誕200年記念~幕末の北方探検家松浦武四郎展」を観に行く。

(2018.9.24~12.9 10:00~16:30 入場料¥1000)

講演会などのイベントもある。

松浦武四郎は、北海道の名付け親となった探検家で、蝦夷地の詳細な地図を作製した、らしい。

 

音声ガイド¥540を借りて、観て廻る。

この音声ガイドがとても面白い。

知識がなくても、展示品に興味を持てるように、解説している。

 

とはいっても、勾玉の首飾りの豪華さや、日記の(文字は読めないが)挿絵の精密さ、色の美しさに、単純に感嘆しただけなのだが。。。。

特に、北海道地図のコピーには、感動。(゜o゜)。

展示室の床に展示されていて、全容を見下ろす形で、観ることができるので、一見の価値あり。

 

ミュージアムショップで、首飾りの絵葉書(@100)を2枚と、ミニブック¥350を購入する。

 

庭園は、無料で拝見できる。

少々(かなり)急な斜面になっているが…、(所々に手すりあり)

 

ところで、ナビタイムで経路を検索したら、裏門に案内してくれた。

東急大町線自由が丘駅二子玉川駅~東急バスに乗り、民家園で下車、徒歩2分、

という経路で、確かに、最短距離と思われる。

が、細い道で登り坂、さらに裏門から入口まで結構距離があった。┐(´∀`)┌

 

 静嘉堂文庫美術館の裏門

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入口

 

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多分、こっちが正門↓

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帰りは、正門から出て、「静嘉堂文庫」停留所から東急バスに乗った。(;^_^A 

東京湾フェリー

そんな訳で、5日間有効の休日パスの2日を使用し、2日を休養し、残る1日。

折角なので、やはり、出掛けよう。

ということで、フェリーで東京湾を渡り、内房総線に乗って、東京湾一周を試みることにする。

 

当初予定は、

横浜駅久里浜駅久里浜港~金谷港~浜金谷駅館山駅~東京駅~横浜駅

であったのだが。

まず、横浜駅で、横須賀線を乗り間違える\(゜ロ\)

久里浜行きではなく、津田沼行きに乗ってしまったのである!

丁度、発車時刻にホームに停車していたので、よく考えずに、反対方面行の列車に飛び乗ってしまった…orz

 

しかし。

これも、天の啓示、なのだろうと解釈して、お告げ?には逆らわないことにする。

当初予定の左回りではなく、右廻りで一周することに、急遽変更。

横須賀線津田沼行きで、横浜駅から千葉駅へ。

千葉駅で、内房線特急新宿さざなみ3号に乗り換えて、館山駅へ。

館山駅で、かの有名な中村パンへ行き、パンを買う。

という予定に変更する。

 

08時29分 横浜駅発 横須賀線総武本線直通)

09時48分 千葉駅着

09時58分 千葉駅発 内房線特急さざなみ3号

11時19分 館山駅

 

館山駅から中村屋パン店までは徒歩2分程。

サンドイッチとミニ玉子パンなどを購入する。

ついでに駅の売店で、くじら弁当¥1000を購入。

NEWDAYSで、ほうじ茶のペットボトルも購入する。 

パス券があるので、10%引きで買える。

 

11時47分 館山駅発 内房線

乗り込んですぐに、くじら弁当を平らげる。

12時13分 浜金谷駅

 

浜金谷駅から金谷港まで、徒歩で15分程。

金谷港から久里浜港までの乗船券は¥720。

次のフェリーは13時15分出港なので、浜谷港の周りをうろつく。

天気もよく、景色もよく見える。

午後からは天気が下り坂になるらしいので、素直に天啓?に従ったのがよかったようだ。

 

12時50分過ぎ頃、かなや丸が到着、5分程で着岸する。

13時頃、乗船開始。

40年程前に乗船したフェリー(当時は金谷フェリーという名称だったはず?)よりも、格段に綺麗で、座席も座り心地がよくなっている。

 

13時15分頃 金谷港出港

まずは、最前列の座席を確保して、船内を一回りして、売店へ。

缶ビール(アサヒの黒)と海軍カレー数種を購入する。

唐揚げやフライドポテトや焼きそばが、とても旨そうなのだが、既にくじら弁当を平らげている上に、サンドイッチがある。

涙を呑んで?、諦める。

 

東京湾を眺めながら、サンドイッチを摘まみに、ビールを飲む。

とても楽しい。

再びデッキに出て、行き交う船を眺める。

これも楽しい。

 

40分弱で、久里浜港に着岸。

呆気ないくらいに、クルーズ終了。

往復してもよかったな、と思いつつ、下船する。

 

久里浜港から京急久里浜駅までは、京急バスが運行している。

10分後に出発、乗車賃は¥195。

 

京急久里浜駅からJRの久里浜駅までは、徒歩数分。

充電器のアダプターを忘れたので、久里浜docomoショップで購入する。

 

まだ早いので、相模線に乗ろうと思いつく。

15時06分 久里浜駅発 横須賀線

15時38分 大船駅

15時40分 大船駅発 東海道線

15時51分 茅ヶ崎駅

15時58分 茅ヶ崎駅

16時57分 橋本駅

 

東京湾一周ではなくなってしまったが、ほぼ一周という事で、この度の休日パスの旅は終了。

終わり良ければ総て良し。

 

 

 

 

 

2018.09 1泊になってしまった北海道旅行の詳細

9月5日、朝5時に起きて、ニュースを確認する。
台風情報は出ていたが、JRの運行情報はまだ発表されていない。
その後、北海道新幹線は平常通り運行、というのを確認して、7時過ぎに家を出る。


計画していた旅程は以下の通り

9/5 09:36 東京駅発 はやぶさ11号(指定席)
   13:38 新函館北斗駅
   14:11 新函館北斗駅発 スーパー北斗13号(指定席)
   16:51 苫小牧駅
   苫小牧に宿泊
9/6 11:51 苫小牧駅発 スーパー北斗5号(自由席)
   12:08 南千歳駅
   12:26 南千歳駅発 スーパーおおぞら5号(指定席)
   15:56 釧路駅
   釧路で宿泊
9/7 11:24 釧路駅発 スーパーおおぞら6号(自由席)
   15:41 札幌駅着
   16:02 札幌駅発 すずらん8号(自由席)
   16:51 苫小牧駅
   16:55 苫小牧駅前発 道南バス
   17:12 苫小牧フェリーターミナル着
   21:15 苫小牧港出港 シルバープリンセス(B寝台)
9/8 04:45 八戸港
   05:40 八戸港フェリーターミナル発 シルバーフェリーシャトルバス
   06:19 八戸駅前着

6日の午後以降のスケジュールは未定なのだが、7日夜に苫小牧からフェリーに乗船するのは、確定(予約済み)している。

台風21号が去ったので、気楽な気持ちで北海道新幹線に乗っていた。
しかし。
函館北斗駅に辿り着くと、JRは不通になっていた。
(もちろん、車内で放送はあった)

構内放送に従って在来線ホームに移動するが、指定券を取ったスーパー北斗13号は運休が決定している。
乗降客を誘導している駅員さんに尋ねてみる。
札幌にはバスで行けるようだが、苫小牧までは辿り着けるかどうかが判らない。
スーパー北斗の始発駅は函館なので、とりあえず、函館ライナーに乗車することにする。

14時少し前頃に発車した快速函館ライナーは、各駅に停車しながら、函館駅に向かった。
函館駅に到着しても、事態はあまり好転していない。
スーパー北斗は、夕方の2便が運行すると決定しているようだが、それに乗車できる保証がない。

みどりの窓口に行き、長蛇の列の最後尾を見つけて、その後ろに並ぶ。
並んでいる間に、掲示板を見ていると、その日に運行予定の2便は既に指定席もグリーン席も満席になっている。
漸く、自分の順番になったので、運休の指定席をキャンセルし、翌日運行予定の3便目のスーパー北斗の指定席を発券して貰う。
これなら、南千歳駅で、当初の予定通り、スーパーおおぞら5号に乗り換えられる。
これで、函館に宿泊することを余儀なくされてしまった。

15時時少し前、まずは、今夜の宿泊先に電話をして、キャンセルをする。
次は、函館で宿を探さなければならない。
観光案内所には、既に、「本日の函館市内の宿泊は満室」と札が出ている。

仕方がないので、スマホで探してみる。

カプセルホテルでいいや、と思ったのだが、残念ながら、満室。
函館駅から離れた場所で、金に糸目をつけなければ、ホテルや旅館に空室があるようだ。
しかし、駅からは離れたくないし、手持ちの現金は僅かしかない。
比較的駅に近いゲストハウスが空いているのを見つける。
女性専用室、と表示されていたので、Booking.comで予約を入れてみる。
予約は成立したようだが、予約の仕組も不明だし、ゲストハウスがどんなものかも分らない。
とにかく現地に行くことにする。

地図アプリを頼りに、歩いて行くと、市電で函館駅前停留所から1停留所分先にある市役所前停留所の程近くにあった。
フロントには、宿の主人と思われる男性が座っている。
「先程、予約を入れた者ですが…」と名乗り、宿泊者名簿を記入して、宿泊料(¥3240)を現金で支払う。
できればクレジットカードで支払いたかったのだが、現金のみの扱いだということで、断られてしまった。

キッチンの奥の階段を昇って、客室に向かう。
2階の一番奥、道路に面した部屋が、女性専用室で、白木の二段ベッドが2つ置いてある。
ベッドの強度に不安があるが、一泊だけの宿なので、気にしないことにする。

宿泊客は一人だけで、下段ベッドの一つを使用しているようなので、もう一つの下段のベッドを使用させて貰うことにする。
どうすれば、テリトリーの表明ができるのか不明だったが、ベッドの傍らにキャリーバッグを置き、寝具の上に少し荷物など散らしてみる。
これで、宿が確保できたので、函館の市内観光に出掛けることにする。

3年前に1泊したことがあるので、多少の土地勘がある。
まずは、市電に乗って、1日乗車券¥600を入手する。
終点の谷地頭温泉で降車する。
温泉に真直ぐに行くつもりだったのだが、途中で、「立待岬」の方向を示す標識があったので、気を変える。
絶景の遊歩道や、石川啄木一族の墓、与謝野鉄幹・晶子の歌碑などがあるらしい。
十分程の筈なのだが、登坂なので、難儀する。
おまけに、岬に辿り着く前に、雨が降り出す。
生憎、折畳傘は宿に置いて来てしまっていた。
仕方がないので、岬を見下しただけで、折り返す。
と、雨脚も弱まり、湾に虹がかかる。
幸先はよさそうだ、と、安心したのだが…

気をよくして、谷地頭温泉に向かう。
券売機で、入浴料¥420と手ぶらセット¥500のチケットを購入して、入浴する。
設備は古いのだが、銭湯の料金だし、露天風呂があって、気持ちがいい。

入浴を済ませてさっぱりしたところで、市電の停留所に戻る。
五稜郭公園前で降りて、五稜郭タワーに登ってみようかと考えるが、営業時間に間に合いそうにない。
とりあえず、腹を満たそうと、駅の傍の「シエスタ」の地階に行く。
まるかつ水産シエスタ店で、本日のおまかせ鮨「いさり火」¥2800とサッポロ生ビールを注文する。
焼酎のお湯割りを追加注文し、満足して、店を出る。

ここで、パン屋が目に入ったので、ベーコンエピ2種とミニクランベリーフランスを購入する。
さらに、ケーキ屋の前を通って、プリンを見てしまう。
やむなく?、「めるちゃんのぷりん」と「タルトフリュイ」を購入する。
旅先だというのに、何をやっているんだろう、とその時は思ったのだが。

さて、満腹になり、ほろ酔い気分。
さらに、プリンもパンもある。
宿に帰ろうと、ビルを出ると、雨が降り出していた。
結構な降りになっている。
しかし、丁度、目の前の停留所に、市電が停まっていた。
ツイている、と、乗り込もうとすると…
駅員さんが、「危ない」と制止する。
「落雷で運休中」なんだそうだΣ(・ω・ノ)ノ!

バスが出ていると、親切に教えてくれたのだが、折角の市電の1日パスだし、雨でバス停に着く前に濡れてしまう。
すぐ傍のダンキンドーナツで雨宿りをすることにする。
コーヒーとオールドファッションを購入して、喫煙席に陣取る。
することもないので、友人に、不運を託ったメールを打つ。
小1時間ほど暇をつぶして外に出る。
停留所で少し待っていると、市電が来たので、乗り込む。
数分後には、無事、市役所前に辿り着いていた。

散々な1日だったので、宿に戻ると、タルトフリュイを平らげて、早々にベッドに潜り込み、寝てしまう。
終わり良ければ総て良し、残りの旅程が無事に済めば、後日、楽しかった思い出になる、筈だったのだが…。

翌朝の早朝、午前3時過ぎ(多分3時8分頃)。
エリアメール(緊急地震警報)で、目が覚める。
急いで、スマホを回収する。

「強い揺れに備えてください」と言っているのだが、何をどうしたらいいか、判らない。
呆然としている間に、揺れが始まる。
かなり、強い。
結構、長い。

…ここは安全なのか、と、不安になる。
見上げてみても、二段ベッドの上が見えるだけで、上段の宿泊者もいないので、とりあえず、崩れてはこないようだ。
暫くして、とりたてて被害もなく、揺れが収まる。

スマホ地震速報などを検索するが、まだ地震発生直後なので、大した情報はない。
胆振地方で、震度7強という程度。
津波が心配だが、潮位に影響があるかも知れない、という漠然とした情報だけで、津波の心配はありませんという文言が見当たらない。

窓を開けようとするが、開かない。
開けるのを、諦めるが、後刻、チェックアウト前に確認してみたら、鍵が締まったままになっていただけだった…orz

道路を、緊急車両が走っているようだ。
サイレンの音が聞える。

まずは、もう一度スマホを充電しておこうと、コンセントに差し直してみる。
アダプターのLEDライトが消えており、通電していない。
室内の電灯は点いているので、別のコンセントに差し込んでみる。
しかし、ここもライトが点灯せず、通電していない。


あらためて、天井を見直すと、非常灯が点いているようだ。
窓の外を確認してみる。
夜明け前だから暗いのかと思っていたが、それ以上に暗いようだ。
街灯、自販機なども消えているらしい。
洗面所に行くと、水は出る。
階下のテレビは点くかも、と、下に降りてみる。

ちょうど、1階に泊まっていた男性が、部屋から出て来た。
階下のTVは、やはり点かないので、出張で足止めをくらったというその男性に、情報を聞く。
どうやら、停電は大規模らしい。

気分転換をしようと、外に出て、一服する。
緊急車両がパトロールしている。
呼び止めて事情を訊きたい気がするが、そんなことをしていいのか判らないし、呼び止める勇気もない。

空を見上げると、星がよく見える。
…星空も観る予定だった、と思いつつ、さすがに、ゆったり星を眺めている気分にはなれない…。

地震も停電も大規模なようなので、この先、旅行を続けることはできなさそうだ。
朝4時頃、スマホから、今日の宿泊先と翌日のフェリーをキャンセルする。
同室の子も目を覚まし、スマホを確認している。
地震で停電した旨を喋ってみるが、通じない。
日本人ではないようだ。
道理で、エリアメールに反応しなかった訳だ。
彼女は、とんでもない時間に目覚ましをかける迷惑な奴、と思っていたに違いない。

お互いの言語が通じないので、彼女の方が英語で尋ねてくる。
「Can you speak English?」
「I can speak English a little …」
何となく口から出たが、語順が正しいのか、自信がない。
しかも、a little を繰り返してしまった。
さらにもう一度、全文を繰り返して、喋れないことを強調してしまう。
相手は何か喋っているのだが、聴き取れない。
止むを得ず、拙い英語で意思の疎通をはかる。
「Where did you come from?」
出身を聞くのは、Where are you from?なのだが、とっさに出てきたのはdid youだった(;^_^A
別に直前の観光地でもいいや、と思っていると、幸いにも、相手に通じたようだ。
「Korea」と返事が返ってくる。
「ああ、韓国。」
韓国の人は、韓国をカンコクと発音しないらしい。
隣国の人と英語で話すのも、情けない気がするが、韓国語は目に一丁字もない。
仕方がないので、英語で尋ねる。といっても、初歩の英会話しかできない。
「Did you enjoy trip?」
あ、冠詞を抜かした、どうも冠詞は苦手、せめてyourをつけるべきだった、などと余計なことを考える。
しかも、今は、旅行の感想を聞いている場合ではないのである!

しかし、緊急時に役に立つような英会話など、全く出てこない。
地震の時の英会話なぞ、習った覚えがない。
アースクエイクは出てきたが、停電は思い出せない。
というより、そんな言葉を使ったことがない。

仕方がないので、スイッチを指差し、nothing、と言ってみる。
彼女は頷いていたので、これで通じたようだ。
地震情報を交換したいが、言葉の壁がある。
スマホの翻訳アプリを使えばよかったのだが、その時は、全く思いつかなかった。
宝の持ち腐れ、である。

その後、津波情報が確認できた時に、彼女に伝えようとしたのだが、津波は来ない、と説明できず、
津波、つなみ、TUNAMI、…」と呟いていると、
「ツナミ、分ります(日本語)」
しかし、その次の言葉が出てこない。
結局、「ツナミ、ノープロブレム」と言ってみたところ、通じた(;^_^A

朝ご飯代りに、昨日買っておいたプリンを食べる。
ベーコンエピ2種も丸々残っているので、当面、食料品は不要だが、ペットボトルの水が少ししか残っていない。
コンビニに買いに行こうと思いつく。

階下に降りると、宿の主人が到着していた。
どうやら、携帯電話で情報を集めているようだ。
懸案の津波情報を確認する。

ここは奥まっているので、前回の津波も影響がなかったと言う。
停電も、全道発生中で、復旧の見込みが立たない、信号も駅前だけ発電機で動かしている、らしい。

津波の心配がないなら、フェリーを利用しようと考える。
北海道新幹線が復旧するかどうかは不明だし、復旧直後は混雑しそうだ。
すぐには乗車できないかも知れない。
それなら、フェリーで青森まで出てしまえば、その後の交通機関に選択肢ができる。
とはいえ、電気が通じていないと、フェリーも出港できないかも知れない。

とりあえず、コンビニに行って来ますと、外に出る。
空は白み始めており、星は見えなくなっていた。


Googleで近くのコンビニを探し、地図を見ながら移動する。
灯りが消えているので、見逃すところだったが、セブンイレブンが開いていた。
4時半頃、500mlのペットボトルの水を2本、牛乳500mlのパックを購入する。
レジで、店員さんと少し情報を交換する。
何しろ、TVが点かず、ニュースを確認できないので、お互いに、状況がよく分らない。

ゲストハウスに戻ると、隣室の人(日本人のご夫婦)が起きた様子なので、少し話をする。
ご夫婦は、携帯電話なので状況が判らない、とりあえず、旅行を続行して、目的地には着きたい、と言っている。
無謀な話に思えるが、情報がないので、こちらの判断が正しいという確証もなく、説得する根拠もない。

部屋に戻ると、同室の子は寝ているようだ。
まだ朝早いので無理もない。
しかし、眠っていたのではなく、スマホを見ていたようだ。
少しすると寝返りを打って、こちらを向いた。
「水をあげる」と日本語で言って、ペットボトルを一本、手渡しておく。
状況が理解できているのかは不明なのだが、何分、意思の疎通がうまくいかない。

5時半頃、母親から電話がかかってくる。
函館で1泊したから、これからまっすぐ帰る、と言っておく。

暫くすると、同室の子は、フィッシュマーケット(英語)に行って、ぶらぶら散歩する(日本語)、と言って、出掛けて行った。
彼女が日本を発つのは明日らしい。
私の予定を聞いたようなので、「I will leave here six thirty」と答えた。
私は6時半にはここから発つ、と言ったつもりだったが、前置詞のatを抜かしたからか、通じなかった。
six o'clockと言い直してみたが、やはり通じないようだった。
ともあれ、後姿に、「Have a nice day!」と声を掛ける。
この状況では、Good luck! か、Take care! の方が相応しかったかも知れないが、その時は思いつかなかったのだった。

6時少し前、チェックアウトする。
宿の主人によると、状況は好転しておらず、隣室のご夫婦は既に駅に向かったとのこと。

外に出て、すぐ目の前に敷設されている市電の線路を見て、始発は6時半頃だった、と考え、すぐに、停電だから運行する筈がない、と考え直す。
ちょっと混乱している… 

函館駅に着くと、当然ながら、停電の為にJRは運休していた。
切符の発券なども一切できないらしい。
特急券を回収し、手書きで、パス券の星印を削除してくれた。
函館駅周辺には、旅行者と思われる人々が、三々五々にベンチなどに座っている。
JRの再開を待つつもりのようだ。

北海道新幹線が再開すれば、すぐに帰れるのだが、これだけ大勢の人が待っているなら、やはり、すぐには乗れないと思われる。
フェリーが運航していることを期待して、フェリーターミナルに向かうことにする。
タクシー乗り場にはまだ行列ができておらず、タクシーが数台客待ちをしている。
小銭がないので、乗車前に一応、確認してみる。
「済みません、1万円札しかないんですが、いいですか?」
「クレジットカードも使えますよ。」
無事、乗車できた。

「フェリーターミナルまでお願いします。」
函館と青森間には、津軽海峡フェリー青函フェリーの2社が運航している。
本数の多い方、とリクエストしたら、津軽海峡フェリーのフェリーターミナルに向かってくれた。
タクシーの運転手さんから情報収集を試みる。
しかし、運転手さんも、会社との連絡がとれない状況らしい。

「ところで、お客さんは仕事でこちらに?」と聞かれたので、
「いやあ、ぶらぶらと遊びに。」と答える。
この時にはまだ、笑い話で済んでいた。
偶々遊びに来た北海道で、大地震に遭遇した不運な観光客、なのであった。

数分後に、フェリーターミナルに到着する。
思ったよりも駅から離れていた。
クレジットカードでタクシー代¥1510を支払う。
現金が貴重なものとなりつつある時に、とても有難かった。

津軽海峡フェリーでは、青森行きと大間行きが運航している。
どちらでも早く乗れる方がいい、と、始めは思っていたのだが、着いた後の交通の便を考えると、多少待ったとしても、青森行きの方がいい。
カウンターには十数人ほどの行列ができていた。
この時点ではまだ、車やバイクの人が多かったようだ。
台風21号の通過で運休していた為、足止めをくった乗客(車両)が、乗船待ちをしているらしい。
さかんに文句を言い連ねているおっちゃんもいた。

不定期運航となっているのを了承して、乗船券を購入する。
カード払いを停電を理由に断られ、片道¥2770を現金払いする。
手書きの乗船券には「人85」と記入されている。
最初に出港するフェリーに乗れるか心配になり、訊ねてみる。
台風21号の影響で、車両は順番待ちをしているが、人だけなら十分に乗れるらしい。
先程、フェリーが入港して来るのが見えたので、安心して待つことにする。

7時過ぎに、友人から電話が入る。
昨夜、愚痴のメールを入れていたので、心配してくれたらしい。
今、起きた、と言うので、今頃? と非難してしまったが、実際には、まだ朝の7時なのである。
3時から起きていると、1日の半分程も過ごした気になるが、まだ朝早いのだった。
何しろニュースを入手できないので、状況を聞いてみる。
震度7強の震災で、全道の交通機関は全て運休のようだ。

上階にも待合室があるようだが、当然ながら、エスカレータが動いていないので、1階で待つことにする。
食堂のテーブル席がところどころ空席になっている。
先客に断って、その一つに座らせて貰う。

まず、トイレに行っておく。
当然だが、電灯が点かないので、暗い。
洗浄機付きだが、動かない。
ここまでは想定内だったが、用を済ませて水を流そうとしたら…
…何度やっても、流れない。
電動のポンプでくみ上げているのか、断水状態になっている。
気を取り直して、手を洗おうとするが、洗面台の蛇口からも、水が出てこない…
茫然としながら、食堂に戻る。
メニューのショーケースの傍に、手指消毒液があったので、喜んで使わせて貰う。

 

後は、ひたすら待つ。

テーブルで、時々居眠りをしながら、待つ。

目覚めると、立ち上がって、周辺をうろついてみる。

着岸しているフェリーを眺めてみる。

何となく、売店や食堂が営業するのを待っていたのだが、よくよく見てみると、停電の為、閉店するというお知らせが貼ってあった。

考えて見れば、当然である。

緊急時であると、ちゃんと認識できていないのか、電気のある生活に慣れきってしまっていて、対応できていないのか、考えることが変になっている。

 

そのうち、下船していた車の流れが、乗船の流れに変っているのに気づく。

もう少しだ、と思って、待つ。

しかし。

待てども、進展はなし。

乗船の方が時間がかかるのかも知れない。

とにかく、待つ。

ひたすら待つ。

 

カウンターの前の行列は、次第に膨れ上がり、エントランス一杯になり、遂には建物の外にも延びてしまっていた。

フェリーターミナルには、「なっちゃんワールド」が碇泊しており、人が乗り込んだり、何か積み込んだりしている。

臨時で出港するのではないか、と期待していたが、結局、運航する気配もないままに、時間だけが過ぎていった。

 

8時半頃に、大間からのフェリーが入港する。

青森行きよりも少し小型のフェリーである。

車両が下船を始めたと思ったら、さほど時間が経たないうちに、乗船のアナウンスが入った。

小型だけあって、積み下ろしも早いようだ。

青森行きがどうなっているのか、心配になって、ブルーマーメイドを見に行くが、まだ、車両の乗船中だった。

仕方がないので、再びテーブルに座って、じっと待つ。

 

9時半過ぎ、遂に、青森行き、人の165番までが乗船できると、アナウンスが入る。

荷物をかき集め、勇んで、指定の場所に馳せ参じる。

 

10時少し前、ブルーマーメイド号に乗船する。

倉庫のような内部を通り抜けると…

船内は、皓皓と電灯が点き、エレベーターが動いている!!

普段は当たり前の光景なのだが、先き行き不安な数時間を過ごした後なので、とても感動する。

 

購入した乗船券は2等で、船内の真ん中に通路があって、左右にカーペット敷きの部屋がある。

適当に左右に分かれて、納まればいいらしい。

少し奥に入ったところで、右手の部屋に入る。

とりあえず、荷物を置いて、船内を眺めながら、トイレに行く。

洗浄機付きで、水も流れる。

手も洗える。

文明の利器に感謝しながら、フロアを一周する。
船側の窓側には、テーブルと椅子があるが、既に乗客に占拠されている。
こぢんまりとしたショップもあり、自販機コーナーもある。
その手前に充電コーナーもある。

フロアを一周して部屋に戻ると、テレビが放映されていた。
漸く、ニュースを目にする。
想像以上に深刻な被害が出ているようだ。

とりあえず、スマホを充電することにする。
しかし、既に、部屋のコンセントには、携帯やらスマホやらが繋がれて、混雑状態になっている。
充電コーナーで充電することにして、自販機でハイボールを購入する。
呑みながら、充電されるのを待つ。
ついでに、充電しに来た人に、いろいろ話を聞いてみる。
結構、休日パスの利用者がいる。
函館で足止めをくっていた人達らしい。
ホテルを取るのに苦労したという話だが、夕方遅くの方が空室があったようだ。
いやあ、大変でしたねえ、と話しながら、いつ出港するんでしょうね、と言ったら、もうとっくに出港している、と笑われてしまった。

しかも、航行時間は3時間だと思っていたら、4時間よ、と、これも笑われてしまう。
ほとんど揺れなかったので、出港したことに、気が付かなかった…

出港風景は見逃してしまったが、上天気の中、ブルーマーメイドは順調に青森に向かって航行していた。
9割がた充電した時点で、外のデッキに出てみる。
船首寄りのデッキは強風が吹きつけているが、中程にベンチもあって、景色を眺めるのにちょうどいい。
と思っているうちに、雨が降って来たので、船内に逃げ戻る。

小腹が空いてきたので、インスタントのどん兵衛¥190を買う。
再度充電しながら、蕎麦をすする。

シャワールーム(無料)があったので、シャワーを浴びることにする。
着替えを取りに部屋に戻ってから、シャワールームへ。
少々揺れるが、ボディーソープ・シャンプー・コンディショナーもあり、旅塵を落とすには十二分である。
しかも、個室で、手前に着替えるスペースもある。
通路には、狭いながらも、洗面台と鏡があり、ドライヤーもある。

さっぱりしたので、もう一杯飲むことにする。
自販機でアサヒクリア¥150と、ウニの焼きおにぎり¥500を購入する。
窓側の席の空席を見つけて、海を見ながら、ゆっくりと昼食を摂る。
ウニバターを塗った焼きおにぎりは二個も入っていて、少々(かなり)食べ過ぎになってしまった。

ブルーマーメイド号は、順調に津軽海峡、平館海峡を航行し、青森フェリーターミナルに入港した。
航行時間は3時間ほどだが、車両を先に下船させ、約1時間後、人が下船する。
下船待ちの間に、2等船室で眠ってしまい、気が付いたら、私のほかには3名だけが残っていた。
アナウンスを待って、下船する。


さて、青森フェリーターミナルに着いたのだが。
着いた場所を全く誤解していた。
青森駅青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸が碇泊している所がフェリーターミナルだとばかり思っていたのである。
僅かな距離なので、徒歩で移動しようと考えていた。
下船した乗客はどうやら、二カ所のタクシー乗り場でタクシー待ちをしている様子。
それを尻目に、歩き始める。


しかし、どうも見たことのない風景が続いている。
スマホの地図アプリを確認すると、フェリーターミナルと青森駅には2km程の距離がある。
徒歩約50分Σ(・ω・ノ)ノ!

方向音痴だと、事前確認を念入りにしておかないと、こういう目に遭う。
思い込みで方向を選ぶと、大抵、間違ってしまう…
気を取り直して、青森ベイブリッジを目指して、歩き続ける。
前から気になっていたので、ついでに渡ってみることにする。

下船したのが14時15分頃。

ベイブリッジに到達したのが15時頃。

八甲田号を見下して、青森駅に辿り着いたのが、15時15分頃。

このまま新青森駅に向かって、新幹線で東京駅まで戻ってもいいのだが、ついでなので、青い森鉄道に乗ることにする。

 

乗換案内で調べると、15時54分発の快速しらかみに乗車、野辺地駅で16時52分発の青い森鉄道に乗り換え、八戸駅に17時38分に到着、という経路がある。

しらかみの発車時刻まで少し間があるので、ドトールコーヒーでアイスオレ¥300を飲み、一服する。

乗車ホームに向う途中、駅構内の売店で、遠野どぶろく辛口¥486を購入する。
駅弁を買いたかったのだが、まだ、うに焼きおにぎりが消化できていない。

16時40分頃、野辺地駅に到着。
駅員さんを見つけて、乗換ホームを確認する。
ついでに、自販機で、東北自販機限定クラフトサイダーなる代物を¥130で購入する。
16時52分頃、青い森鉄道に乗り換え、17時38分頃、八戸駅に到着。

みどりの窓口で新幹線の指定券を発券して貰う。
手書きのパス券について、通達があったのか、窓口のおにいさんが、「これかあ」と呟いていた。
少々時間の余裕ができたので、駅弁屋で「ほたて照焼弁当」¥1180と、八甲田おろし¥380を購入する。

18時12分八戸駅発、21時04分東京駅着のはやぶさ36号に乗車。
東京駅から在来線に乗り換えて、帰宅。

苫小牧・釧路・フェリー・八戸の3泊4日の旅の予定だったのだが、函館1泊2日の旅になってしまった。
北海道で、アイスクリームやチーズ、焼きトウモロコシ、ジンギスカンを食べるつもりでいたのだが、一つも果たせず…。
無事に帰って来れたのだから、と、皆が慰めてくれるのだが、さて、リベンジはいつにしよう???

2018.09北海道旅行(苫小牧・釧路)を計画し、北海道胆振東部地震に遭う

今年は北海道命名50周年、ということで、大人の休日倶楽部パスでも、9月に特別限定のパスが発売された。

という訳で、北海道旅行に行くことにした。

 

北海道新幹線新函館北斗駅へ。スーパー北斗に乗り換えて、苫小牧駅に。

その日は苫小牧で宿泊。

翌朝、苫小牧駅から千歳駅に行き、スーパーおおぞら釧路駅に。

釧路に宿泊。

翌日、釧路駅から苫小牧駅に戻り、苫小牧港からフェリーで八戸へ。

という予定を立てていた。

 

のだが。

台風の影響で、函館で足止めを食う。

さらに、翌朝、地震が起こる。

しかも、大地震である!!

おまけに、停電!!!

TVも点かないので、状況がよく判らない\(゜ロ\) (/ロ゜)/

 

物見遊山でやって来て、被災者の一人になってしまうのも情けないので、先の旅程はキャンセルして、とりあえず、本州に戻ることにする。

北海道新幹線が駄目なら、津軽海峡を渡るフェリーがある。

という訳で、昼過ぎには無事、青森に辿り着いていた。

出発したのは、前日のことなのだが、何だか、長い旅をしていたような気がする。

状況がよく判らないうちは、運の悪い話だったのだが、フェリーの中でニュースを見たら、とてつもない大災害になっていた。

 

この度の地震で被害に遭われました皆様に、心からお見舞い申し上げます。

 一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。