big cat diary 2

セレンゲティの一日」という番組に、3頭の雄のチーターが出て来る。
本来、チーターは単独で生息するのだが、雄は若い頃は兄弟で暮らすらしい。
雄のチータ3頭は、まさに、猛獣で、ママチーターと違って、気の毒なところは少しもない。
やはり、ハイエナに獲物を奪われたりするのだが、3頭で狩りをすれば、獲物さえいれば、
ほぼ100%の成功率と思われ、多分、飢えとは無縁だ。


狩の仕方も、雌とは大分違う。
セレンゲティ〜マサイマラの大移動の時期だけかも知れないが、
ヌーの群れを、まず、3頭で追い立てる。
そこで、物色して、襲い掛かる。
3頭いれば、成獣も倒せる。
雌は走りながら足を引っ掛けて転ばすという手法を取るが、
雄は正面から襲い掛かっている。


獲物を奪いに来たハイエナに対しても、一応は3頭で、威嚇する。
が、小顔のチーターが3頭で唸っても、あまり迫力がない。
結局奪われてしまうのは、やはり、チーター(?)らしい。


獲物を奪われないように、チーターは早喰いだ。
急いで大量に腹に詰め込む。
腹いっぱいに喰ったチーターは、メタボオヤジのように
腹がぱんぱんになっている。
で、雌を探しに行く。
う〜ん。ほんとにオヤジのようだ。


さて、老婆心ながら、交尾可能な雌が見つかったとして、
3頭の兄弟はどうするんだろうか?
優先権を争う?
序列が決まっている?
猫は交尾の時に排卵するらしいから、複数でもいいような気がするが…


イヌ科の動物は、割と序列が決まっていて、最上位の雄しかマーキングできないし、
最上位の雌しか交尾できないらしい。
それでも群れているのは、習性なのかな?


ネコ科動物で唯一群れで暮らすライオンの場合、母系社会になっている。
雌は基本的に、終生、生まれた群れで暮らす。


雄は成獣になると、群れを出て行く。
大抵は、兄弟あるいは同じ時期に生まれた雄同士で行動する。
適当な群れを見つけたら乗っ取る。
勢力争いの末、勝者が群れに君臨するのだが、
割と在位期間は短くて、6ヶ月〜3年程度らしい。
でかいし、立派な鬣で、いかにも百獣の王という風に見えるけど、
意外と下積み時代の方が長くて、王座にいるのは短い。
狩りは雌が群れで行い、年長の雌が主導権を握るらしいので、
実際は、百獣の女王、なのだろうか。
もっとも、ライオンも猫の仲間らしく、
一日20時間は寝て過ごすみたいだが。