「丸かじり」シリーズ
言わずと知れた、東海林さだおの「丸かじり」シリーズ。
これが面白い。
昔、雑誌掲載時に読んだことがあると思うのだが、その時は、面白いとは思わなかった。
ところが、数年前(2013年)に、kindleで、初期の三冊を入手してみたのだが、
「タコの丸かじり」「キャベツの丸かじり」「トンカツの丸かじり」
とにかく面白い。
暫く愛読していた。
当時、このシリーズでは三冊しか電子書籍化されていなかった。
garapagos(cocoroと名称を変えたようだ)には「大宴会」があったので、早速入手する。
「大宴会」は傑作集で、著者自らが選抜したらしい。
この四冊を繰り返し愛読していた。
連載開始が1987年、丸三十年前なので、当然、古い話もある。
でも、それも、その当時のことが思い出されて面白い。
ピザのデリバリー注文、コンビニおにぎり、など、今では当たり前となってしまったのだが、出現当時の衝撃?等を、面白可笑しくレポートしている。
しかし。
やはり、新作が読みたくなる。
その後(2014年)kindleで「レバ刺しの丸かじり」を入手する。
この時の価格が、購入履歴によると¥808。
前三冊は¥420だったので、高いと思ったのだが。
最近になって、文庫版の値段と単行本の値段の相違だったと気づいた。
書籍ならば、大きさ・重さの違いが明らかだが、電子版では、全く判らない。
(多少違いはあるのかも知れないが、読み比べていないので、不明)
昨年(2016)、図書館で、文庫版の「タケノコの丸かじり」を見つけたので、借りて読んだ。
やはり面白い。
ついでに、所持している電子版の三冊を読み返してみる。
やっぱり面白いので、満足する。
その後(2017)、文庫版の「どら焼きの丸かじり」を見つけたので、借りて読んだ。
とても面白い。
そのコーナーは欠かさずチェックすることにする。
先月、「鯛ヤキの丸かじり」を見つけて、借りて読んだ。
ここで気づいたのだが、電子書籍よりも、文庫本の方が面白いのである。
どうやら、漫画というかイラストの位置が関係しているように思われる。
電子版では、漫画と本文を同時に表示できない。
(文字や図を拡大したりはできるのだが)
しかし、文庫本なら、見開きで、次の頁の漫画も目に入る。
この、漫画をちらちら見ながら、あるいは時にはじっくり見ながら、本文を読む、ということが、実は非常に大事!、だったのである!
漫画は、内容に即している場合も、本文を補足している場合も、時には本文に書ききれなかったことを描いている場合もある。
これを、本文と照合しながら、読み進むのが、とても面白い、と気付いたのだった。
そこで、文庫版を手に入れようと、amazonで注文してみた。
シリーズは、どうやら35冊、出版されている。
ので、古本で注文することにする。(済みません、東海林先生)
¥1プラス送料で入手できる。
何冊かカートに入れて、文庫版と書籍版があることに気付いた。
文庫版と入れ替える。
十冊ばかりカートに入れているうちに、訳が分からなくなる。
1、2、3と番号を振っていないので、区別がつかなくなったのである(>_<)
結局、今回は以下9冊を注文するに止めた。
「どぜうの丸かじり」
「ダンゴの丸かじり」
「昼メシの丸かじり」
「ホットドックの丸かじり」
「駅弁の丸かじり」
「猫めしの丸かじり」
「ゴハンの丸かじり」
「おでんの丸かじり」
「ケーキの丸かじり」
しかも、文庫版を注文したつもりだったのに、届いてみたら、一冊は、書籍サイズだったorz
とりあえず、机の上、枕元、食卓の上、カバンの中に、一冊ずつ置いて、時間が空いた時に、少しずつ読んでいる。
ちょっと時間がある時、に読むのに、ちょうどいい。
例えば、PCが起動するまで、TV番組が始まるまでの間、床に就く前、等。
ちょっと一篇、と思うのだが、大抵は三篇くらい読みふけってしまう。
三篇ほど読むと、何か食べたくなってくるので、いったん、読むのは止める。
危険なのは、夜。
ほかにすることもなく読んでいると、大抵は、むっくりと起き上がって、冷蔵庫をあさりに行ってしまう。
なので、少しずつ、空腹を覚えない程度に読むことにしている(笑)