群れるチーター その後

ワイルドライフ(2021.1.4・再放送1.11)「アフリカ大サバンナ 最新報告!群れを作った5頭のチーター」

5頭の群れのチーターのその後を記録していた。

前回は2017年、今回は2020年9月。

ケニアのマサイマラを再訪すると、なんと!

5頭の群れは健在だったΣ(・ω・ノ)ノ!

2016年から観察しているのは、マラメルーチータープロジェクトのチェリシェバ博士。

3年の間には、チーターたちにもドラマがあったようだ。

 

前半は前回のおさらい。

何故、チーターが群れを作るのか。

①狩りの為

②天敵ライオンに対抗する為

群れの最下位でお荷物っぽかったチャーリーの成長を見せて、前回は終了していた。

 

さて、後半の最新の映像記録。

なんと!

リーダーが交代していた!!

元リーダーのオルパダン、暴力(猫パンチ)で、恐怖政治(笑)をしいていた。

しかし、それに対抗して、2頭が反逆(笑)する。

オルパダンは負傷して、人手によって治療されるが、リーダーの座から転落した。

 

クーデター(笑)によってリーダーの座に就いたウィンダ。

穏健派で人徳者のようだ(笑)。

負傷してお荷物になったオルパダンを見捨てない。

諍いには仲裁に入る。

どこぞの大国のリーダーたちにも見せたいくらいだ。

 

一方、前回チャーリーと名付けられていたお荷物くん。

名前はオルニョク、努力家という意味だそうだ。

成長著しく、冒頭の狩りで、見事に獲物を仕留める。

 

どうやら5頭は役割分担をしたうえ、結束を強めたようだ。

足を負傷したオルパダンも、狩りには参加できなくても、警戒、という役目がある。

しかも、オルパダンが迷子になると、オルニョクが迎えに行く。

オルパダンは時々苛立って攻撃的になるが、ウィンダが仲裁に入る。

オルパダンが失敗しても、ウィンダは決して暴力?は振るわない。

 

この五頭の結束の要因は、何なのか?

DNA検査(まだ検査中)で、オルパダンには血縁関係がないことが判明した。

ほかの4頭は血縁があるようだ。

ウィンダを含む元中堅の3頭は兄弟っぽい。

3頭ひとまとめで扱われていたから、そう感じるだけかもしれないが。

 

さて、繁殖期を迎えたら、自然消滅するかと思われていた5頭の群れ。

意外なことに、解決策を見出していた。

どうやら、縄張りを共有する雌の中から、それぞれパートナーを見出したらしい。

 

中堅のレボーは、ミヤレという雌と数日を過ごす。

残念ながら、雌ライオンの接近で、ミヤレに逃げられてしまう。

オルニョクも、こっそり?秘密のデートをしたようだ。

勿論、最初から秩序だっていたわけではない。

2017年には5頭が1頭の雌に群がっていた。(雌は呆れて?逃げ出した)

その後、どういう折り合いをつけたのかは不明なのだが、1頭ずつでパートナーを見つけることにしたようだ。

う~ん。

チーターにそんな智慧があるとは思いもよらなかった。

これも、人徳あるウィンダの影響なのか???

 

この最新映像では、別の2頭の兄弟が、単独の雄に、協調を迫っていた。

映像では失敗していたが、ほかの数頭にも同様のアプローチをしていたらしい。

チーターは、生き残りのために、群れることを選択するのか??

とても興味深い。

ウィンダの群れのようにマウンティングを必要としない群れになるのか?

ヒトも見習うべきなのかも。

 

さて、ラストシーン。

負傷の為、まともに走れなかったオルパダンが、ヌーの狩りで先陣を切る。

見事に追いつき、最後はほかの4頭が襲い掛かり、仕留める。

5頭健在、群れは繁栄していきそうだ。